welcome to… 感想(レビュー)
1950年代アメリカのニュータウン開発をテーマにした紙ペンゲーム。
同じ紙ペンゲームの『ガンシュンクレバー』よりも複雑で深いジレンマを味わえながら、ランダム要素も強いため勝ち筋が読みづらく何回でも楽しめる良作です!
ゲームのルール
使うのは「都市計画カード」「建築カード」の2種類のカードと個人シートだけのシンプルな構成。
カードの説明
「都市計画カード」は達成条件が書かれていて、条件を充たすと得点になります。n1~n3の3つのクラスがあり、各1枚ずつランダムで選んで公開します。最初に達成したプレイヤーだけ高得点がもらえ、それ以降は一律少なめの点数が得られます。
「建築カード」は、表面に1~15までの数字が、裏面には6種類のアイコンが描かれています。
これを3つの山に分けて表を上に置きます。各山から1枚めくって裏向きで置きます。
山札の上には数字の書かれた表面とアイコンの描かれた裏面の組み合わせが、3組できます。
個人シートの説明
個人シートの上部には、街が描かれています。
横向きの道路が3本あり、それに沿うようにいくつかの家が建っています。
プールのある家がいくつかあります。
個人シートの下部には、カード裏のアイコンやそれに伴う入力欄があります。
最下部には、得点計算用の空欄があります。
ゲームは手番制ではなく全員同時に行います。
プレイヤーは、3組のカードの組み合わせから1つ選びます。
選んだカードの数字を家の屋根に書きます。
なお、数字は左から昇順で書かなければいけません。
つまり右に行くにしたがって、大きな数字になるように書かなければなりません。
なお、カードは1や15など両極の数字が少なく、8など中央の数字が多く入っています。
どうしても数字が書けない場合は、下段右の建築不許可列のスペースにチェックをします。これはペナルティとして最後にマイナスとなります。
数字を書いたら、次に裏面の効果を得ます。これは任意の行動なので、解決しなくても良いです。
建築カード裏面の効果
- 測量士(白+茶)
- 造園業者(緑)
- 不動産業者(紫)
- プール製造会社(青)
- 労働者派遣会社(黄色)
- BIS(増築・ピンク)
測量士は家と家の間に柵を設けます。
これによりいくつかの区画に分けられて、都市計画カードの条件や、不動産価値を判定するときに使う重要な要素になります。
造園業者は、数字を書いた家のある行の右上にあるスペースにチェックをします。これにより得られる得点が増えていきます。
不動産業者は、柵で囲われた戸数(1~6)ごとにチェックがつけられます。チェックをつけた戸数の得点倍率が上がります。
まとめ
評価:B+
遊ぶ前は「『ガンシュンクレバー』よりも複雑そうだなぁ。紙ペンゲームはやっぱりシンプルさが重要!」と思っていましたが、まぁ何てことない。遊んでしまったら、面白かったです!!(^_^;)
カードの裏表の組み合わせを使ったシステムは『キャット&チョコレート』を彷彿とさせるけど、この組み合わせがダイス以上の複雑さを生み出していますね。
毎回どのカードが出るかわからないけど、カード枚数の内訳がわかっているので、ある程度予想が立てられるギリギリのバランスが上手いなぁ、と思いました。
人数も100人までと、個人シートがあれば同時に何人でも遊べるのが便利ですね!
コスパも良いし、拡張も出ているので長く遊べそう!
正直「評価A(購入すべし)」も検討しましたが、一旦「B+(買って良かった)」で!
紙ペンゲームに外れなし!オススメ!!!!