名状しがたき邪神のしもべ 感想(レビュー)
このゲーム、話題作『クトゥルフ・ウォーズ』と同世界設定の姉妹品なのに、SNSで話題にあがっているのを見たことがない…。調べてもレビューやプレイ記が出てこない…。
発売時期が『電力会社』『テラフォーミングマーズ』など有名作品の再版と被ったので、陰に隠れてしまったのかも(^_^;)
今回、友人が購入したので、遊ばせてもらいました!
ゲームの概要
いわゆるワーカープレイスメントですが、かなり変則的です。
プレイヤーは教団の司祭です。
クトゥルフ物は、よく探索者側になることが一般的ですが、敵である邪教徒のモブキャラが主人公です。
プレイヤーは邪神を復活させるべく、真面目に呪文書や古き印を集めますが、稀に探索者がトカレフ片手にアジトにカチコミをかけてきます。
そのままでは溜め込んだ蓄えを奪われてしまいます。
そのため、襲撃に怯えて罠を仕掛けたり、ペット(怪物)を飼って襲撃に備えます。
幾度のカチコミを乗り越えて、一番多くの資源を保持できた司祭の勝利となります。
システム的なサマリー
よくあるラウンド・手番制です。手番が来たらワーカーを配置して、必要ならコストを支払って効果を得ます。
全員のワーカーが出払ったら、ラウンド終了。スタートプレイヤーから、手番を行います。
「古き印」がボードが無くなったらゲームが終了します。
得点となる資源を計算して、一番多くの得点を得たプレイヤーの勝利となります。
主なコンポーネントの紹介
個人ボードは2枚。共有ボードは4枚です。
結構ひろめの机が必要です。
共有ボードの儀式ボードは、最初は裏面で使えませんが、古き印を最初に取られたら公開されて使えるようになります。
ワーカーは、司祭が1体、教徒6体ありますが、最初から使えるのは司祭と教徒2体だけで、残りは診療時にいます。
あとは各種トークンと罠カードぐらいかな?
まとめ
評価:B+
個性的でとても良いゲームでした!
「これクトゥルフである必要あったか?」と言われると疑問が残りますが、襲撃とそれに罠で対抗するのは、テーマとしてもシステムとしても良かったです!
ひとつ気になるのはバランス。
最後にプレイヤー一人の自爆プレイで襲撃が立て続けに発生。
ダイスの出目が跳ねて全員のアジトが破壊されてゲームが終了してしまい、全員が「今までの努力が全て無に…」という状態に…(^_^;)
今回はダイス目が極端だったのと襲撃が多い「黒山羊ボード」だったとはいえ、これさえなければ"評価:A"をつけたくなるぐらい良いゲームだったのにな~(´ω`;)
とはいえ強すぎる罠を除外するとか、工夫でバランス調整ができそうだから、良いゲームなのは変わりません!
おすすめ!!!!