ラマ 感想(レビュー)
2019年のドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)ノミネート作品であり、ライナークニツィアらしい名作です。
勝っても負けても楽しい運要素高めのトリックテイキングです。
ゲームの概要
何ラウンドか行いマイナス点が40点になったプレイヤーの敗けとなり、ゲームが終了します。
ゲームの準備
カードとコインを箱から出します。
コインは全員の手の届く位置にまとめて置きます。
カードの内訳は1~6の数字のカードとラマの描かれた7種類が各8枚です。
山札をシャッフルして各プレイヤーに6枚ずつ配ります。
山札を裏向きで中央に置き、一枚めくって山札の横の捨て札置き場に公開します。
最後にスタートプレイヤーを決めたら準備は終了です。
『ラマ』のルール
スタートプレイヤーから時計回りに手番を行っていきます。
手番では3つのアクションから、どれかひとつを行います。
- 手札から1枚出す
- 山札から1枚引く
- 降りる(パスする)
基本は、手札からカードを出していきます。
手札からカードを出す場合、捨て札のカードと"同じ数字"または"1つ高い数字"だった場合のみ出すことができます。
"ラマ"のカードは、"6"または"ラマ"のカードの上に出すことができます。
また"1"は"ラマ"または"1"の上に出すことができます。
手札からカードを出せない、出したくない、まだ降りたくない場合に、山札からカードを引きます。
ラウンドの終了時に手札が負け点となるため、手札を引くのはリスキーな行動でもあります。
手札がまだ残っていても降りることもできます。
カードを出せず手札の合計値がそれほど高くない場合、山札から下手なカードを引くよりも降りた方が安全な場面もあります。
誰かが手札を全て出したか、全員が降りた場合、そこでラウンドが終了し得点の計算を行います。
手札の手札の合計分のチップを取ります。
ラマは10点です。
白チップは1点、黒チップは10点です。
手札を全部出して上がったプレイヤーは、ボーナスとして好きなチップを捨てることができます。
得点が40点を越えたらそのプレイヤーの敗けとなり、ゲームが終了します。
まとめ
評価:B
ちょっと大味ながらシンプルに楽しめる良いゲームでした。
運要素強めで勝ち負けをコントロールするのは難しいのかな?と思いましたが、サクサクと回しやすく何回か回せば均等化するので、あまり気になりませんでした。
そもそもパーティーゲームだから、そこまで勝ち負けは気にしないか(^_^;)
分かりやすく"何かが凄い"わけではないので、評価はちょっとおさえめにしました。
個人的には『ブウドゥプリンス』の方がジレンマの深さを感じて好きだけど、手札を出しきれたときがとても気持ちよさや、誰かがラマを出した時に「ラマタイムきたー!」と盛り上がれるのはとても楽しいです♪
軽くて盛り上れるカードゲームとしては超優秀なのでオススメです!!
バリエーションルール『ド・ラマ』
先日メビウスさんの紹介していた『ド・ラマ』というバリエーションルールで遊びました。
中央に『ド・ラマ』となる何か目印になるものを置きます。
普通のラマのルールに加えて、最初にパスをした人が『ド・ラマ』を取ります。次にパスした人が出たら『ド・ラマ』を渡します。
そんな感じで、最後にパスをした人が『ド・ラマ』を持って終わります。
『ド・ラマ』を持っていたプレイヤーはチップを1枚返却できます。
そんなに大きくゲーム性は変わりませんが、パスの順番に戦略性が生まれて少しピリッと引き締まりますね!オススメです!