AZUL アズール 感想
タイル職人となってタイルを買い付けては壁に並べるだけのシンプルなゲーム。
まず見た目がおしゃれ!
「おいおいシステム面についてじゃないのかよ!」と自分でも思いますが、ボードゲームがブームになってきた今、この"おしゃれ"というのが重要だと思っています。
肝心のシステムはというと、いたってシンプル。タイルを取る→図案を完成させる→壁にタイルを埋める、という3つのフェイズを繰り返すだけ。
この「おしゃれ」と「シンプル」の組み合わせって、ボードゲームに興味がある潜在層に刺さりやすいと思うんですよね。こういうゲームが出ると、もっとゲーム人口が増えるのではと期待させてくれます。
さて本題です。
プレイヤーの誰かが壁にタイルを横1列埋めたらゲームは終了。ボーナス得点を計算して一番得点の高かったプレイヤーの勝利となります。
ゲームの勝敗は最後のボーナス得点が大きくて、いかにゲームの終了タイミングを見計らってそれまでにボーナス条件を満たすかの見極めが勝敗の要ですね。
また「①どのタイルが必要か?」と「②どのタイルがお得か?」の2つを考えて入手するタイルを選ぶのが思考のしどころです。
また自分の盤面だけではなく、他プレイヤーの盤面もチェックして、誰がどのタイルを欲しがるか、も見ないといけません。
シンプルなのに以外と考えなければならないんですよね。
とはいえ結局やることは「タイルをとる」だけなので、難しく考えないでもやれちゃうのがこのゲームの良いところでもあります。
まとめ
評価:B+
普通に面白いです。
でもちょっと私には軽めかも。ということでAはつけませんでした。
でも初心者向けのゲームとしては、今までで一番のゲームかも?
初心者以外でも30分程度の短時間でしっかり遊びたいときなどにはおススメできます。
似たような縦横のマス目を埋めるゲームとして『キングダム』があります。
ゲームとしては行動の選択肢が多く複雑な分、悩ましく良いゲームです。
(ちょっと点数計算が複雑なのが難点です)
もし『アズール』のシステムが気に入ったり、少し物足りなく感じたのならこちらもどうぞ!
AZUL アズール インスト用サマリー
テーマ説明
スペインのアルハンブラ宮殿の装飾に魅了されたポルトガルの国王。プレイヤーは国王に命じられたタイル職人となり、美しいタイルの壁を作ります。
ゲームの概要
皆でタイルを取り合って、壁を作っていきます。タイルを壁に埋めると勝利点を獲得します。また壁に埋めるときに縦横に隣接していると並んだ数だけボーナスを獲得します。
横1列並べたプレイヤーが出たらそのラウンドでゲームが終了となります。
ゲーム終了時には壁の状態を見て更にボーナスがもらえます。
ゲームの準備
プレイヤーボードをカラフルな面を上にして各プレイヤーに一枚ずつ配ります。
次に黒いキューブ型の"得点マーカー"を各プレイヤーに1つずつ配り、プレイヤーボードの左上の"0"(ゼロ)の上に置きます。
次にスタートプレイヤーを決めて、スタートプレイヤーは先手プレイヤーマーカー(白く"1"と書かれたタイル)を受け取ります。残りのタイルは全て袋にいれます。
最後に"工房展示ボード"と呼ぶコースターのような丸いボードをプレイヤー人数に応じた枚数を円形に並べます。
- 2人:5枚
- 3人:7枚
- 4人:9枚
並べた"工房展示ボード"の上に各4つずつ、袋からタイルを取り出し並べていきます。
これで準備は終了です。
ゲームの進め方
このゲームはラウンド制です。
誰かが横に5つのタイルを並べたら、そのラウンドの終了と共にゲームも終了となります。
ラウンドは、3つのフェイズで構成されます。
- 工房に展示されているタイルを買い付けるフェイズ
- 壁へのタイルの配置フェイズ
- 次のラウンドの準備フェイズ
工房に展示されているタイルを買い付けるフェイズ
まずスタートプレイヤーは"先手プレイヤーマーカー"を"工房展示ボード"の円の中央に置きます。
それ以降、このフェイズは場からタイルがなくなるまで繰り返します。
手番プレイヤーは2種類から選んで1つの行動ができます。
- "工房展示ボード"の上に乗っている同種類のタイルを全て取り、残りのタイルを円の中央に移す。
- 円の中央に置かれた同種類のタイルを全て取る。"先手プレイヤーマーカー"があればそれも一緒に受けとる。
受け取ったタイルは"プレイヤーボード"の左側の図案ラインに横に右詰めで配置していきます。
既にタイルが配置されている場合は、同種類のタイルしか配置できません。
また図案ラインが一杯で置ききれなかったタイルや、先手プレイヤーマーカーは、プレイヤーボード下の"床ライン"に左詰めで配置していきます。"床ライン"に置かれたタイルはペナルティとなるので要注意です。
これらタイルの獲得を"工房展示ボード"や円の中央に置かれたタイルがなくなるまで繰り返します。
壁へのタイルの配置フェイズ
前のフェイズで買い付けたタイルを壁に埋めるフェイズです。
横1列全部埋まっている、すなわち完成しているラインだけが、壁に移動させることができます。完成しているラインの一番右のタイルだけを壁の該当するマスに移し、残りのタイルは箱などにまとめておきます。
処理は図案ラインの上から行っていきます。
完成していないラインはそのまま次のラウンドに引き継ぎます。
壁にタイル埋め込んだら勝利点を獲得します。勝利点はプレイヤーボードの得点マーカーを移動させて表します。
埋めたタイルに他のタイルが隣接していない場合は1点を獲得します。他のタイルが隣接していた場合、並んだ合計数が勝利点となります。縦横両方向に隣接していた場合は横の合計点、縦の合計点、それぞれ計算して合計します。
最後に床ラインのペナルティを計算します。
タイルが置かれている床ラインのマスの上に書かれている数値をペナルティとして減点していきます。複数のタイルが床ラインに並んでいる場合、各マスごとの数値を減点していきます。
次のラウンドの準備フェイズ
得点計算が終わり、壁に横1列を完成させたプレイヤーがいればゲームは終了し、最後のボーナス得点を計算して勝者が決まります。
壁に横1列完成しているプレイヤーが居なければ、次のラウンドの準備を行います。
まず床ラインにあるタイルから"先手プレイヤーマーカー"を持つプレイヤーは、次のラウンドのスタートプレイヤーとなり、円の中央に"先手プレイヤーマーカー"を置きます。
それ以外の床ラインにあるタイルは全て箱などに移してまとめます。
次に袋から"工房展示ボード"の上に袋から4つずつタイルを置いていきます。
袋のタイルが無くなったら箱などにまとめておいたタイルを補充します。
これで準備が完了したので次のラウンドを開始します。
ゲームの最終得点計算
誰かの壁のタイルが5つ並んだらそのラウンドで終了になります。ラウンドの終了後に最後のボーナス得点を追加します。
ボーナス得点は3種類あります。
壁の横1列完成させた数×2点
壁の縦1列完成させた数×7点
壁に同じタイルを5個埋めた数×10点
ボーナスを追加して一番得点の高かったプレイヤーの勝利となります。
RA ラー 感想
『RA』はよくゲームショップでも見かけ「競りゲームの名作!」とレビューを見ることが多かったので、気になって買ってみたら納得の名作でした!
プレイ人数:2~5人
時間:40分
難易度:システムはシンプル、タイルの種類が多いのでそこだけ少し複雑。
ルールについてはこちら
ゲームの感想
基本のシステムは、『競り+セットコレクション(麻雀やポーカーのように役を作るゲームの事)』とシンプルなのに、遊んでみると奥深くて悩ましくて、いやーこれは楽しい。
このゲームの面白さは”競り”に集約されます。
競りは"太陽駒"と呼ぶ、競り値(数字)が書かれた駒を出して行い、競りの勝者はその場のタイルを入手します。
競り勝ったプレイヤーは競りに使った太陽駒をボードの中央に置かれた太陽駒と交換します。
新たに手に入れた太陽駒は次のラウンドの競りに使うことになるため、少ない値の太陽駒だった場合、次のラウンドで大きく不利になります。
なのでタイルの価値だけじゃなく太陽駒の値も見て競りに乗るか乗らないかを考えなければならないのです。
これが、とてつもなく悩ましく「このタイル達欲しいけど、、、あぁー太陽駒の値が小さいから取りたくない~!」となります(笑)。
またラウンドの終了条件は「全員の太陽駒が使われた」、もしくは「ラーのタイルがトラックを埋めた」の2種類あるため、太陽駒を使いきらずにラウンドが終了してしまう場合があります。
なので他のプレイヤーの残りの太陽駒の数と値を見て「とりあえず安くても何かは手に入れなければ」と焦ってしまうんですが、これがまた悩ましい!!
いやー本当に良くできています!
まとめ
評価:A
これは間違いなくおすすめです!
1プレイインスト込みで1時間で終わるぐらいなのに、遊んだあとは凄い満足感がありました。負けたら悔しくて「もう一回やろう!」と言い出すほど皆でのめり込みました。
競りゲームは流行りのジャンルではないので他と被りにくいのも良いですね。
唯一気になる点をあげるならテーマでしょうか。古代エジプトをテーマにしてますが、ゲームに関係ありません。(笑)
価格も3500円ぐらいで、在庫も比較的見つかりやすいのも良いですね!
興味持たれたらぜひ遊んでみてください!
シャークトレード 感想
ルールが簡単インストも5分、1プレイが30分程度で6人まで遊べる汎用性の高いゲームです。
ルールはこちらを参考にしてください。
運の要素が高く、戦略が深い訳ではないのに、不思議な面白さがあります。
めくったタイルに一喜一憂したり、取ったり取られたりが以外と盛り上がりパーティー性が高いですね。
ゲームを簡単に説明すると、手元のタイルを交換しあって同じ色の同じ絵柄のタイルを集めていくだけのゲームなのですが、同じタイルを集めていく行為自体が綺麗に整理整頓する感覚に似ていて気持ち良いのですよ。
もちろん誰とトレードすれば自分が得して、相手に損をさせられるかを見極めるのに頭も使います。
さらにゲームの後半に近づくにつれ、コンプリート直前のグループが増えてくると一気にゲームが加速するのも良いですね。
まとめ
評価:B-
色々な意味で軽いゲームなので初心者向けにはもちろん、中級者以上にも重ゲーの合間の気分転換など便利なゲームだと思います。
でもこのゲームとても評価が難しい。
とても面白いわけではなく、かといってつまらなくもない。"普通"に面白い。
同じぐらいの価格で、これよりもおすすめのゲームはいくらでもある。何かが飛び抜けているかというと、そうでもない。
でも遊ぶと盛り上がる。
そんなゲームでした。
シャークトレード インスト用資料
プレイヤーは海賊となり、手に入れた財宝を他の海賊と交換(トレード)を繰り返します。一番財宝の価値を高めたプレイヤーの勝利となります。
ゲームの感想はこちら
ゲームの概要
それぞれ財宝が描かれたタイルを交換しあって、同じ絵柄の同じ色のタイルを集めていきます。同絵柄同色のタイルを全ての枚数を揃えたら得点となります。
タイルの説明
タイルの絵柄は『ボトル』『オウム』『コイン』『ダイヤ』『海賊旗』の6種類です。
『海賊旗』以外は6色のカラーバリエーションがありますが、『海賊旗』だけは1色のみです。
それぞれの絵柄で枚数が異なり、『ボトル』は3枚、『オウム』は4枚、『コイン』は5枚、『ダイヤ』は6枚、『海賊旗』は7枚となっています。
合計枚数とその内訳
『ボトル』6色×3枚=18枚
『オウム』6色×4枚=24枚
『コイン』6色×5枚=30枚
『ダイヤ』6色×6枚=36枚
『海賊旗』1色×7枚=7枚数
枚数が少ない『ボトル』は集めやすいですが価値は低く、枚数が多い『海賊旗』は集めにくい代わりに価値が高くなっています。
ゲームの遊び方・ルール
ゲームの準備
全てのタイルを付属の袋に入れます。各プレイヤーは得点早見表とタイルを袋から6枚取ります。
配られたタイルは全員に見えるように表にして横1列で配置します。ただし同じ絵柄、同じ色の物があれば縦に並べます。縦に並べた同絵柄同色のタイルは"グループ"としてまとめて扱います。(1枚でもグループと呼びます)
最後に何らかの方法でスタートプレイヤーを決めます。
ゲームの進め方
手番プレイヤーは2つの行動を取ることができます。
- 他プレイヤーとトレードをする(任意)
- タイルを袋から取る
この順番は決まっておりタイルを受け取ってからトレードをしてはいけません。
1:他プレイヤーとトレードをする
この行動は任意です。あまり得をしなさそうな場合は行わなくてよいです。
まず他プレイヤーのタイルから、欲しいグループを1つ指定し受け取ります。
取られたプレイヤーは、今取られたグループと同価値もしくはそれ以下の分だけ、取ったプレイヤーのグループを選んで受け取れます。ただし今取られたグループは選ぶことができません。
価値は得点早見表に書いてあり、絵柄を訪わず1枚は1点、2枚なら3点とグループの枚数が多くなるほど価値が上がります。
大抵の場合、トレードをすることで手元のグループの枚数が増えて価値があがります。
ただし取った側が必ずそれと見合うグループを持っているとは限らず、トレードを受けた側は損をすることになります。
また特殊なルールとして、トレードを受けて同価値以上のグループを要求することもできます。その場合は手番プレイヤー側が渡すグループを選択します。
2:タイルを袋から取る
袋からタイルを取ります。
取る枚数はプレイヤーの人数によって変わり、4人までは2枚、5人以上は1枚です。
グループのコンプリート
トレードやタイルの獲得で、同絵柄同色タイルを全ての枚数揃えたらコンプリートとなり、そのグループは手元で避けておきます。
コンプリートされたグループはトレードの対象となることはなく、ゲーム終了後に得点として計算します。
ゲームの終了と得点計算
タイルがなくなったら、そのプレイヤーから一巡(そのプレイヤーが最後にプレイします)して終了になります。
コンプリートしたお宝の合計を計算して一番得点の高かったプレイヤーの勝利となります。
上級ルール
コンプリートしたお宝の色の数でボーナスを受け取ります。
ボーナスは得点早見表を利用し、1段目が色数、2段目が貰えるボーナスとなります。
クマ牧場 感想
去年買ってからずっと積んでいた『クマ牧場』をようやく遊べました!
プレイヤーはクマ牧場の牧場主となり、土地を広げては様々な施設を増やして世界一のクマ牧場を目指します。
一言でいうと、タイルをボードに配置していくパズル要素があるゲームです。
ルールがシンプルで難しいところが無いので初心者によいゲームだと思う。
ちなみに"クマ牧場"と言いながらシロクマやゴビグマだけじゃなくてコアラやパンダまでいます。
ゲームの説明
牧場の設備が書かれた様々な形のタイルを獲得して自分のボードに設置していきます。
多くのタイルには勝利点が書かれており、ゲーム終了時に一番獲得した勝利点の多かったプレイヤーの勝利となります。
またボードには5種類のマークが描かれており、そのマークの上にタイルを置いた場合、マークに沿った種類のタイルを獲得できます。
マークはタイルが貰える"緑の手押し車""白いミキサー車""オレンジのショベルカー"と、ボードを拡張できる"建設作業員"、あとは特殊な"穴"の5種類です。
タイルが貰えるマークは、緑<白<オレンジの順でより大きくて高得点のタイルが貰えます。なお自分が貰える種類より下の酒類のマークも取ることができます。
"建設作業員"のマークの上にタイルを配置したら最大3個までボードを追加できます。
"穴"のマークはその上にタイルを配置することができません。しかしこのボードで"穴"以外のスペースを埋めた場合に"熊の像"チップを受け取り穴を埋めることができます。"熊の像"は16枚あり、それぞれに1~16の勝利点が描かれています。勝利点の高いものから順番に獲得されるのでかなり重要な要素になります。
それ以外にもヴァリアントルールがありますですが今回は遊ばなかったのでまた次回!
まとめ
評価:B+
自分のボードにタイルをどう配置するのか悩ましく、また綺麗に填まったときの気持ち良いゲームです。
自分の好みの複雑なゲームではないので評価はB+と控えめですが、ゲームとしての完成度は高いと思います。
タイルは枚数制限があり早い者勝ちなので、欲しいものは早く押さえたいけど、"熊の像"も建てたいし~とジレンマがよく設定されています。
テーマが動物かつルールが簡単、タイルの配置が直感的なので、子供にもおすすめできる作品だと思います。
軽めかつ独創性に欠ける感はありますが、初心者や家族と遊ぶにはとても良いゲームです。
でも出来ることがシンプルなので、複雑な思考が求められるゲームが好きな人には、ちょっと物足りないかもしれない。
でも「気軽にできる」「人を選ばない」という大きなメリットがあるので持っていて損はないです!!
ヴァンパイア・クイーン 感想
ゲームの概要
詳細なルールについてはこちら
『大富豪』に近いシンプルなルールながら、いつどのタイミングで強いカードをプレイして、次のラウンドの親権利を獲得し、中途半端な手札を一掃できるのか、状況を読んだ戦略が求められるゲームです。
いわゆるトリックテイキングと呼ばれるジャンルのカードゲームです。
ゲームの感想
評価:B
このゲーム良くできてますね!
数値の高い強いカードがそのまま手元に持っていると大きな失点になってしまうため使いどころが難しく、また数値が低いカードも特定条件では必要になるため、どのカードをどのタイミングで使うのか非常に悩ましいゲームです。
自分や他プレイヤーの状況を総合的に理解してタイミングを図る能力が求められます。
とはいえプレイに派手さはなく、他のパーティーゲームほどテンションが高くなるゲームではないので、ゲーム初心者よりは経験者向きかもしれません。
特にゲームの合間に少し遊んだりするにはもってこいのゲームだと思います。
短時間でルールも簡単、尖った緊張感を味わえて人数も最大12人まで遊べるので持っていて便利な作品だと思います。