なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

RA ラー インスト用資料

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今更ですが『RA ラー』を購入しました。

クニツィアの名作競りゲーとして有名です。

古代エジプトのアートワークが印象的で、一度目にしたら忘れないインパクトがあります。

早速、説明書を読んでみたのですが、どうにも分かりにくい…。読んでも頭に内容が入ってこなかったので、ちょっと自分用に内容をまとめ直しました。

ゲームの概要

太陽神ラーの栄光のためにエジプトの3時代にわたって自らの力と名声を広めます。

競りをして様々な種類のタイルを手に入れます。ゲームは3ラウンドで構成され、入手したタイルの組み合わせで得た勝利点の高かった人の勝利となります。

コンポーネントの説明

ボードの説明

ボードをみんなの手の届きやすい中央に置きます。

ボード中央は”1”が書かれた『太陽駒』をおくスペースと、その上部は『ラータイル』を置く”ラートラック”、ボード下部にはオークションで使うタイルを置く”オークショントラック”の3つのスペースがあります。

”ラートラック”はプレイヤー人数によって、使うマスの数が異なります。

プレイヤーが4人の場合は左の1マスを使用しない、3人の場合は左から2マスを使用しない、2人の場合は左から3マスを使用しません。

太陽駒の説明

1~16までの数字が書かれた16個の駒です。

ここに書かれた数値をもとに競りを行う重要なタイルです。

遊ぶ人数ごとに規定された組み合わせでプレイヤーに配ります。

例:2人で遊ぶ場合、プレイヤーAに『9・6・5・2』プレイヤーBに『8・7・4・3』を配ります。

ラー駒の説明

『ラー駒』はボードの脇に置いておきます。

『ラー駒』は競りを開始したプレイヤーがその証として持ちます。

競りが終了したらまたボードの脇に戻します。

タイルの説明

タイルは大きく2種類あります。『ラータイル』と、その他のオークションに使われるタイルです。

プレイヤーは、各手番でまず袋から1枚タイルを引くのですが『ラータイル』だった場合、ボード上部の”ラートラック”に置きます。

『ラータイル』を置かれたら競りが始まります。(”競り”については後述)

オークションに使われるタイルだった場合は、ボード下部の”オークショントラック”に置きます。

オークションタイルは得点に結びつく『神』『金貨』『ファラオ』『ナイル』『洪水』『文明』『モニュメント』のタイル、”災厄タイル”と呼ばれる『葬儀』『旱魃』『騒乱』『地震』があります。”災厄タイル”は競り落とすとペナルティを受けます。

勝利点マーカー

各ラウンドが終わるごとに得点計算を行います。得点に応じて勝利点マーカーを受け取ります。

手番の説明

最も大きな数値の『太陽駒』を持っているプレイヤーがスタートプレイヤーとなり、時計回りで手番を行います。

手番では3種類から1つの行動を選んで行います。

  1. タイルを1枚引いて所定のトラックに配置する
  2. 神タイルの使用
  3. 競りを行う

1.”タイルを1枚引いて所定のトラックに配置する”の説明

袋からタイルを1枚引きます。そのタイルが『ラー』タイルだった場合、”ラートラック”に配置し『ラー駒』を受け取り競りを開始します。(”競り”については後述)

それ以外のタイルだった場合は、”オークショントラック”に配置します。

なお、”オークショントラック”が全て埋まっている場合は、そもそもこの行動を選択することができません。

2.”神タイルの使用”の説明

競り落としたタイルの中に『神タイル』があった場合に限り、この行動を行うことができます。

『神』タイルを箱に戻してゲームから除外する代わりに、オークショントラックにある任意のタイルを獲得することができます。

手元に複数枚の『神タイル』があった場合は任意の枚数を使用することが出来ます。

ただし『神タイル』で『神タイル』を獲得することはできません。

なお空いたオークショントラックのマスには、以降オークションで使うタイルが引かれた場合に優先的に配置をします。

3.”競りを行う”の説明

『ラータイル』を配置する以外に、自ら「ラー」を宣言して競りを開始することができます。既にオークションタイルのマスが埋まりきっている、そして『神タイル』が手元にない、または使いたくない場合に選択せざるをえない行動でもあります。

競りについて

ここでこのゲームで一番キモである”競り”について説明します。

競りの概要

手元にある『太陽駒』を使って競りを行い、競りに勝ったプレイヤーは、オークショントラックにあるすべてのタイルとボード中央にある『太陽駒』を獲得します。

競りの手順

『ラータイル』を出した、もしくは競りを行うことを宣言したプレイヤーが競りの主催者となります。主催者となったプレイヤーは『ラー駒』を取得し、その左隣のプレイヤーから手元の『太陽駒』の数値を見て、任意の駒を自分の前に出します。

なお今回のラウンドで入手した『太陽駒』は伏せた状態のため、このラウンドでは使用することができません。

順番が回ってきた場合、既に他のプレイヤーが出した数値以下の『太陽駒』を場に出すことはできません。競り値をつけられない、つけたくない場合はパスをすることができます。

全員がパスをした際、その競りが主催者の自主的な行動の場合は、最後の主催者はパスをすることができません。ただしその競りが「オークショントラックが全て埋まっていた。しかも『神タイル』を使えない」場合、主催者もパスをすることができます。

主催者もパスをした際、オークショントラックがすべて埋まりきっていない場合はそのまま続けますが、オークショントラックがすべて埋まっていた場合は配置されたタイルすべてをゲームから除外します。

競りの終了

主催者が行動を選択したら競りは終了です。一番高い『太陽駒』を出したプレイヤーが勝者となり、オークショントラックに配置されたタイルとボード中央に置かれている『太陽駒』を獲得します。主催者は『ラー駒』をボード脇に戻します。

獲得したタイルは公開情報なので他のプレイヤーにも種類や枚数が分かるように整理して手元に置いてください。

ボード中央から獲得した『太陽駒』は伏せて置きます。伏せられた『太陽駒』はこのラウンドでは使うことができません。次回のラウンド開始時に起こすことで使えるようになります。そして今回競りにつかった『太陽駒』をボードの中央に数値がわかるように置いてください。

またオークショントラックにタイルが配置されていなかった場合、通常通り競りを行いますが得られるのはボード中央に置かれている『太陽駒』のみとなります。

獲得したタイルの中に”災厄”タイルが含まれていたら

獲得したタイルに『葬儀』『旱魃』『騒乱』『地震』の”災厄タイル”が入っていた場合、下記のペナルティを受けます。

『葬儀タイル』1枚ごとに自分の場から『ファラオタイル』を2枚捨てます。

旱魃タイル』1枚ごとに『洪水タイル』『ナイルタイル』を洪水を優先して計2枚捨てます。

『騒乱タイル』1枚ごとに任意の『文明タイル』を2枚捨てます。

地震タイル』1枚ごとに任意の『モニュメントタイル』を2枚捨てます。

枚数が足らずに捨てられない場合は、それで終了になります。

ラウンドの終了

下記2種類のうちどちらか一つの条件を満たしたらそのラウンドは終了します。

  • 全プレイヤーの使用可能な『太陽駒』が無くなった
  • ラートラックが満杯になった

その後ボード上の『ラータイル』をゲームから除外します。

次に得点計算を行います。得点計算の結果、ゲームから除外されるタイルを箱に戻します。

最後に使用した『太陽駒』を起こして使用可能な状態にします。

得点計算について

得点計算は毎ラウンド終了時に得られるポイントと、3ラウンド目の終了時のみに得られるポイントの2種類があります。

毎ラウンド終了時に得られるポイント

『神タイル』『金貨タイル』『文明タイル』『ナイルタイル』『洪水タイル』『ファラオタイル』の6種類は毎ラウンド終了時に得点計算を行います。

『神タイル』

1枚につき2ポイントを得ます。得点を計算したらゲームから除外します。

『金貨タイル』

1枚につき3ポイントを得ます。得点を計算したらゲームから除外します。

『文明タイル』

多くの種類を持っているほど多くのポイントを得ます。3種類=5ポイント、4種類=10ポイント、5種類=15ポイント。また1枚も持っていないとペナルティとして5ポイントを失います。得点を計算したらゲームから除外します。

『ナイルタイル』『洪水タイル』

『洪水タイル』を持っている場合、『ナイルタイル』『洪水タイル』の合計枚数の数だけポイントを得ます。得点を計算したら『洪水タイル』はゲームから除外し、『ナイルタイル』は得点計算後もその場に残り、次回得点計算時にも使用します。

『ファラオタイル』

最も多くの『ファラオタイル』を持っていたプレイヤーは5ポイントを得ます。最も少なかったプレイヤーは2ポイントを失います。複数人いた場合は全員が同じポイントを得る、もしくは失います。全員が同枚数だった場合はポイントは発生しません。

『ファラオタイル』は得点計算後もその場に残り、次回得点計算時にも使用します。

第3ラウンド終了時のみに得られるポイント

『モニュメントタイル』『太陽駒』の2種類は、1~2ラウンド目は計算せずその場に残し、3ラウンド目の最終得点計算時のみに計算します。

『モニュメントタイル』

モニュメントタイルは種類と枚数の両方でポイントを得られます。

まずは種類ごとにポイントを計算します。6種類までは1種類ごとに1ポイントを得ますが、7種類そろうと計10ポイントを得ます。

次に同じ種類を持っている枚数ごとにポイントを計算します。同じ種類を3枚持っていると5ポイント、4枚で10ポイント、5枚で15ポイントを得ます。

『太陽駒』

自分の場にある『太陽駒』の合計値が一番大きいプレイヤーは5ポイントを得ます。また一番小さかったプレイヤーは5ポイントを失います。

複数人いた場合は全員が同じポイントを得る、もしくは失います。全員が同枚数だった場合はポイントは発生しません。

最後に

コンポーネントの種類が多いものはどうしてもルールが複雑化しやすくて解読するのも難解になりがちです。『RA』の説明書は、特に概要部分に複雑さが残っていたのでどうしてもわかりにくく感じましたが、これをまとめたことで大分理解ができました。概要は、シンプルにしすぎてもそれはそれでわかりにくいので難しいところですよね。勉強になりました。

さてと、あとは遊ぶだけだな!