死盤遊戯 感想(レビュー)
ゲーム概要
『死亡遊戯』をもじった通り、功夫をテーマにしたデッキビルティングゲームです。
敵を倒すことで新しい技を習得、すなわち強い”技カード”がデッキに加わります。さらに勝利ボーナスとしてデッキから出せるカードの枚数を増やしたり、追加ダメージを与えられるようになります。より強い敵を倒してデッキを成長させ、ラスボスを倒したプレイヤーが勝利となります。
敵を倒すためにはデッキからカードを引いて技を出していきます。ただし序盤に持っていた「ジャブ」「ストレート」などの弱い技は徐々に敵に効かなくなってきます。また、闘いを繰り返すことで攻撃のできない「疲労」カードも溜まってきてしまいます。
手札から攻撃として引けるカードの中に、効かない弱い技や疲労が入っているとダメージが通らなくなります。
そこで敵に「あえて負ける」必要があります。
敵に負けると、使用済みのカードから任意のカードを捨てることができます。なので「デッキに弱い技が残ってる」「疲労がたまってきた」場合は、あえて強い敵に挑み負けることで、より強いカードだけのデッキに強化していく事ができます。
負けてもさらにステータス強化のボーナスが貰えるので、意図的に負ける事が戦略的に求められます。
まとめ・ゲーム評価
評価:B
斬新さや派手さはありませんが、テーマの再現性も高く、シンプルで堅実さを感じる良くできたゲームだと思います。
敵を倒すとどんどん強くなっていくのが、わかりやすく楽しかったです。また意図的に負けることも必要なのが、面白いシステムですね。強くなりすぎると、逆に負けるのが難しくなって「負けるつもりが勝ってしまった…」となるのも楽しかったです!
ただ一方で同じ敵が多く存在しているため、プレイヤー同士での差別化があまり出ないように感じました。良くも悪くも、プレイヤー同士の絡みが薄いため、自分のプレイだけ気にしていれば良いのでプレイ中は余り気になりませんでしたが。(^_^;)
ただもう少し敵のバリエーションが多いと、プレイヤー同士で異なるデッキとなったり、取り合いの要素が増えてもっと楽しくなるように思えます。
でもこれくらいシンプルで良いのかも?
最後にコンポーネントが少しチープに感じました。カードが柔らかくて切りにくかったり、個人ボードも薄い紙でトークンが置きにくかったりと…。
もちろん少しでも安い価格でゲームを提供しようとするグループSNEさんの配慮だと思いますので、悩ましい部分だったと思います。
と、気になる点もありましたが、インストも簡単でサクッと遊ぶには、とても良いゲームだと思います。
例えるなら『交易王』ぐらいのライトなゲームなので汎用性は高いですね。