パッチワーク 感想
2人用の対戦型のボードゲームです。
リソースを管理しながら、ボードの上にテトリスやブロックスのように設置するパズル要素も含んだゲームです。
運要素は弱く状況判断や戦略が求められる頭脳的なゲームです。
個人的には『バトルライン』や『ロストシティ』に並ぶ2人用ゲームの名作だと思っています。
ルールもシンプルで30分程度でサクッとあそべる手軽さも良いですね!
ルール説明
プレイヤーの真ん中に置いた時間ボードの駒を進めながら、ボタンを得たり、ボタンを支払ってパッチを購入して自分のボードに設置したりを繰り返していきます。
時間ボードのゴールに両プレイヤーの駒が到着するとゲームは終了します。
最後に保持しているボタンの数が勝利点となります。ただし自分のボードにパッチを置けなかったマスの数がペナルティとして勝利点からマイナスされるため、多くのボタンを集めながらいかに無駄なくパッチを自分のボードに置けるかがポイントです。
また7×7マスを隙間なくパッチで埋めるともらえるボーナスや、時間ボードで最初に通過したプレイヤーがもらえる1×1マスのパッチなどイレギュラーな要素もあります。
このゲームの面白いところは時間ボードの最後尾に居るプレイヤーが常に手番という事です。なのであえて相手の駒を追い越さないようにすると自分の手番を増やすことができます。
とはいえ時間ボードの上には最初に通過したプレイヤーが貰える便利な1×1マスもあるため駒を先に進めるかどうするか場面によっては悩ましくなります。
自分の手番で行える行動は2種類。
- 相手の次のマスに自分の駒を移動させる。移動したマスの数だけボタンを得る。
- ボタンを支払ってパッチを購入。そのパッチに書かれた時間数だけ駒を進める。
取れる行動はシンプルに2つだけですが、基本はパッチを購入を優先します。(自分の駒を進めるのはパッチを購入できずボタンを得るため、もしくは時間ボード上の1マスパッチを得るためぐらい)
購入できるパッチは、環状に置かれたパッチタイルの中にある駒から時計回り方向に置いてある3個のうちのどれかしか購入ができません。
パッチは様々な大きさと形があり、またそれぞれ支払うボタンのコストや進めなければいけない自分の駒の時間がかかれています。今の自分のボードの状況をみてどのパッチを買うと良いのかを総合的に判断するのが非常に悩ましく面白いところです。
まとめ
評価:A
まずはパッチを買うコストとしてボタンが必要、だけどボタンを得るためには時間ボードの駒を進めなければならない、ただし時間ボードを進めると自分の手番が減る、、、という悩ましさがよくできています。
ボタンを支払ってパッチを買うのか、パスしてボタンを入手するのか拡大再生産的なシステム要素と、どの形のパッチを手に入れるか、手に入れたパッチをどう置くのかパズル的要素が両立した非常に質の高いゲームです。
またアートワークも可愛く、ボードゲーム初心者にも親しみやすいゲームだと思います。長時間じっくりやるゲームではないですが、30分ぐらいでボードゲームの醍醐味が味わえる良いゲームだと思います。おススメ!