スマートフォン株式会社 感想(レビュー)
キックスターターで話題だった『スマートフォン株式会社』を遊ばせてもらいました。
パッケージから溢れるJobs感!(>_<)
いやー、箱絵が格好良いとワクワクしますね!
5ラウンド行って、一番お金(勝利点)を稼いだプレイヤーの勝利となります!
遊ぶ前は、ボードが大きくて重ゲーなイメージを持っていましたが、実際は軽くサクサク遊べてミドルクラスのプレイ感でした。1プレイ1時間弱ぐらいかと。
ゲームシステムの特徴は、裏表ある2枚の個人ボードを重ねて使う所ですね。
アイコンが得られるリソースや効果を表しています。
個人ボードを重ねるとアイコンが隠れ、その効果を得られなくなってしまいます。ただし隠れた面積分スマートフォンの生産数が上がるので、何をどこまで隠すのか、パズル的要素が悩ましく楽しかったです!
またもうひとつの特徴は、スマートフォンの販売価格の安い順番で行動の順番が決まることですね。
価格を安く設定すると、他プレイヤーよりも早く販路を押さえられる反面、安いから利益も少なくなります。逆もしかり。
他のプレイヤーがどれだけ値を下げるのか、上げるのか、この駆け引きも楽しかったですね!
この2つのジレンマが楽しく、良くできていたと思います!
まとめ
評価:B
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:60~90分
説明書を読むのが大変でしたが、遊んでみたらルールは簡単で遊びやすく楽しかったです。あとはコンポーネントが綺麗でアートワークも高品質!おしゃれなゲームってそれだけで持っている価値ありますよね!
オリジナリティもあり、ゲームシステムも無駄なくシンプルにまとまっているのは高評価です!
気になる点は、シンプルゆえ1度のプレイで「だいたいこうするのが最適解かな?」と読みやすかったのが気になりました。ランダム要素も少ないので、何回か遊んでいると、勝ち筋が見えてしまうかも。ここがどうしても気になって、評価を下げました。(T-T)
拡張がでてここが改善されたらグッと評価が上がると思います。
あとゲームの行動にテーマを感じられず、アブストラクトでした。ここも惜しいポイントですね。(^_^;)
話題作だけあって誰でも楽しめるゲームですが、特に「軽めだけど、しっかりとしたボードを使ったゲームで遊んでみたい」方におすすめしたいゲームです。
初心者に『宝石の煌めき』の次に遊んでもらうのに最適かと!
ヴィクトリアン・マスターマインド 感想(レビュー)
1900年前後のヨーロッパを舞台に、プレイヤーは悪の秘密結社となり、凶悪な巨大マシーンを組み上げ悪の限りを尽くし"機械世紀の犯罪王(ヴィクトリアン・マスターマインド)"を目指すゲームです。
もう、テーマだけで最高にワクワクしませんか!?
またパッケージイラストの雰囲気が良い!(彼らが誰かは一切説明無い(^_^;))
これぞ本来のスチームパンク!
巨大マシーンも全部で6種類あり「ドリルマ」「蜘蛛型」など、どれもときめくデザイン!それぞれに異なる能力があり、どのマシーンの設計図を選ぶのかも楽しみの1つです!
ゲームシステムは、皆大好きな変則ワーカープレイスメント×拡大再生産。
箱が大きい割にはゲームは中量級。説明書を読むのも楽で、インストが10分、ゲームは1時間程度で終わりました。
大雑把にゲームシステムを説明すると、プレイヤーはエージェントのチップをロンドン・フランスなどボード上の5つの国に派遣(配置)していきます。
チップが3枚重なったら表にして効果を解決していきます。
チップごとに派遣した場所に規定された資源と、「資源を2回貰える」「建物を強奪する」などの手下の効果を得ます。
これがなかなかに悩ましい!
「今その資源必要じゃないけど、とりあえず2枚乗っているところを揃えてしまうか~、でもあそこのチップは妨害能力があるかもしれない…(^_^;)」と色々と考えて、とても楽しい♪
これがこのゲームならではの楽しさですね♪
これを繰り返し、手に入れた「ネジ」「銅板」で巨大ロボを作ったり、建物の強奪、未知の技術が書かれたダヴィンチ文書の獲得など悪い行いをしていきます。
建物を強奪することで、秘密警察の捜査が進み、一定以上進む、もしくはプレイヤーが巨大ロボを完成させたら、最後の手番を行ってゲームは終了になります。
最終的に一番悪の限りを尽くした、すなわち勝利点の高かったプレイヤーの勝利となります。
まとめ
評価:A
最高のテーマで大好きなゲームでした!
ゲームシステムも「チップをどこに置くか」だけなのに、深いジレンマがあり良くできていると思います。
他人の行動を阻害するエージェントが直接攻撃にあたるので、苦手な人もいるかと思いますが、攻撃相手を指定するわけではない(罠を仕掛けるイメージ)ので心理的負担は少ないと思います。
またアートワークのセンスも良いですね~。
キャラクターイラスト、メカデザイン、駒の造形どれも素敵です!
気になる点をあげるなら、箱の大きさや中量級な内容にしては少し価格が高めな点ぐらいです。
とはいえ、あれだけ豪華なコンポーネントだから高価な分、満足度も高いです!
箱の大きさから重ゲーを期待していると少し軽く感じるかもしれませんが、初心者から上級者まで楽しめる層の幅の広い便利なゲームだと思います。
オススメ!!!!!
【追記】
その後3回ほど遊んでいて気がついたことメモ。
終了条件が「マシーンの完成」「秘密警察の捜査ゲージが12になる」の2種類あるのですが、後者の場合、消化不良な声を多く聞きました。
建物特化のマシーンパワーを選択したプレイヤーがいると、確かに建物がポコポコ強奪されていきゲームが早めに終了してしまうのですよね…。(^_^;)
早く終わると、未完成な状況で終りがちなので、ゲーム全体として消化不良になりがちかも。
とりあえず初めて遊ぶ人がいる場合は、マシーン選びなど少し注意したほうが良いかも!
ファインサンド 感想(レビュー)
デッキ構築ではなく"デッキ解体"という特殊なジャンルなゲーム。
フリードマンフリーゼの作品でネット上の評判も上々(いわゆる”良い”フリーゼ)なので、ゲームマーケット2019春のバネストさんで購入。
そうしたら今日、アークライトから日本語版の発売が発表されました。(^^;
テーマは「みんなより凄い砂の城を作ったプレイヤーの勝ち!」なんですが、ほぼアブストラクトです。
ざっくり説明をすると手札からコストを払ってカードをプレイ、山札と捨て札が一番最初に無くなったプレイヤーの勝利です。
なるほど!確かに”デッキ解体”ですね!
手番では以下のアクションを行います。(ざっくり説明)
1:カードを山札から引く
2:2A/2Bのどちらかを行う
2A:手札からカードを場にプレイ
2B:山札からさらにカードを引く
3:手札上限を越えていたら捨てる
2Aのカードをプレイすることで、カードのドロー枚数が増えたり、プレイ枚数が増えたり、コストが減ったり、手札上限が増えたりします。
また1~3の間に、1枚だけ左側のプレイヤーに手札から要らないカードを1枚押し付けることができます。
これを皆で同時に行っていきます。
山札と捨て札が無くなり、カードのドローができなくなったらゲームは終了、山札と捨て札と手札の合計して一番少なかったプレイヤーの勝者となります。
まとめ
評価:B+
『スパイスロード』『宝石の煌めき』と同じような無駄のない拡大再生産です。
インストは5分で終わるし、プレイ感は軽いながらゲームシステムはしっかりしているので、初心者をボドゲ沼にいざなうのに良い作品だと思います。
全員が同時に行動を行うので、ダウンタイムが短いのは良いですね!
1プレイ30分ぐらいで終わるので、ゲーム会に持っていくと便利ですね。
要らないカードを各ターン一枚だけ左隣に押し付けられるのが唯一のインタラクション要素なので、ソロ感は強め。誰かが勝ちそうでも邪魔ができない点は気になったかな~。
今回は通常で遊びましたが、キャンペーンモードもあり、それだとカードが増えるので少しゲーム感が変わってくるかも!
スペースベース インスト用原稿
ゲームの概要を説明します
プレイヤーは宇宙艦隊の司令官となり、大元帥になるために影響力を獲得していくゲームです。
このゲームはラウンド制で、スタートプレイヤーから時計回りに手番を行っていきます。
影響力が40に達したプレイヤーが表れたら、そのラウンドを最後まで行ってゲームが終了します。影響力が一番高かったプレイヤーの勝利です。
次にゲームの準備を行います
個人ボードとその色にあった初期戦艦カードを配ります。各プレイヤーは個人ボードの上部に、初期戦艦カードの右上に描かれた「星域番号」を見て並べます。
黄色いキューブを配り、各プレイヤーは個人ボードの「クレジット」と書かれたレーンの5に配置します。これがお金で、新しい艦隊カードを購入するのに使います。
続いて、緑色のキューブを同様に「収入」レーンに、青色のキューブを「影響力」レーンのゼロに配置します。
「収入」レーンは、手番終了時にその値よりも「クレジット」の値が下回ったら、そこまで収入が回復します。
「影響力」は勝利点です。
全ての値は40までしかマスがありませんが、上限はありません。
次に共有アイテムを準備します
「艦艇カード」の置き場をプレイヤー全員の手の届く位置に作ります。Lv.1・2・3ごとにカードをシャッフルし、それぞれ裏向きで山札を作ります。その山札の横に各6枚、合計18枚を表向きで並べます。
次に「コロニーカード」を全部表向きで並べ、透明の「チャージキューブ」をまとめて置きます。
最後にスタートプレイヤーを決めます
プレイヤーは「艦隊カード」のLv.1の山札から1枚づつ引いて、右上の「聖域番号」の数値を比べます。
一番数値の高かったプレイヤーがスタートプレイヤーとして「筆頭司令官カード」を受け取ります。一番数値の高かったプレイヤーが複数いた場合は、ダイスを振って出目の合計値の高いプレイヤーがスタートプレイヤーになります。またラウンドが変っても、このプレイヤーが持ち続けます。
追加ボーナスとして、スタートプレイヤーの次のプレイヤーは1クレジット、その次は2クレジット、その次以降は1収入を獲得します。スタートプレイヤーは追加ボーナスはありません。
最後に、引いた「艦隊カード」を書かれている「星域番号」に配置します。
既に配置されている初期カードは上下を入れ替えて、今回新たに配置したカードの上辺から赤い「巡回ボックス」が見えるように下に差し込みます。
これで準備は完了です。
手番の説明をします
スタートプレイヤーから手番を始めていきます。
手番プレイヤーは「ダイスを振って効果を解決」「カードを購入」「収入を得る」を行えます。
メインのアクションとして「ダイスを振って効果を解決」の説明をします。
手番プレイヤーはダイスを2個振って、その出目の星域の艦隊カード下部に書かれた「配備ボックス」の効果を得ることが出来ます。
出目は各2つか、合計値の星域の1つかを選べます。
例えば「3」「4」が出た場合、「3」と「4」の両方の効果を得るか、「7」の効果を得るかを選びます。
また手番プレイヤー以外のプレイヤーも、艦隊カードの下に差し込まれている「巡回ボックス」の効果を得る事ができます。手番プレイヤーがダイスをどうするかに関わらず、任意に分割か合計か選ぶことが出来ます。
ここで「艦隊カード」の説明をします
カードの左上の数値は購入時に必要なクレジット数です。
右上は配備する星域を表しています。
上部の艦隊イラストの下には「配備ボックス」その下は「巡回ボックス」です。
「配備ボックス」は主に自分の手番に獲得できる「ボーナス」「能力」が書かれていて、「巡回ボックス」は他プレイヤーの手番時に獲得できる「ボーナス」「能力」が書かれています。「巡回ボックス」は新たに艦隊カードが配置されたときに、もともと配置してあった艦隊カードを逆さまに入れ込むことで使えるようになります。また1つの星域に複数の「巡回ボックス」をセットしてあれば、そのすべての効果を得られます。
「配備ボックス」「巡回ボックス」は青色・赤色・緑色の3色あります。青色は自分の手番時のみ、赤色は他プレイヤーの手番時のみ、緑色は自分の手番時および他プレイヤー時の手番でも獲得できる枠です。
次に「ボーナス」と「能力」の違いを説明します
「ボーナス」はそこに描かれている資源・効果を獲得できます。
主に「クレジット」「収入」「影響力」を獲得できます。
「能力」はボックスの左上に白い円形の「起動アイコン」と「チャージキューブ」を置くマスが書かれています。
能力はダイスを振る前、ボーナス獲得後、カードの購入後に使えます。
能力の使用には「チャージキューブ」が必要です。能力の書かれた星域にダイスの出目を割り振ることで「チャージキューブ」を置くことが出来ます。能力によっては複数キューブを置くことが出来ますが、1度の能力使用に必要なキューブは1個です。
ただし「リンク」が描かれたマスは特殊です。これは全てのチャージキューブが置かれて初めて能力を起動できます。
その分、強力な能力が多いです。
「リンク」のマスにはプレイ人数によって置かなければならないマスがあります。
なお「リンク」の描かれた能力は使用時に、全てのキューブが失われます。
また配備ボックスにチャージキューブが乗っている艦隊カードが、巡回ボックスになるときチャージキューブが置ける場合は引き継ぎます。
特殊な「ボーナス」と「能力」の説明をします
「矢印」はその矢印の方向にあるカードの効果を得ます。
「矢印」が2つある場合は2つ隣のカードの効果を得ます。
左右の「矢印」がスラッシュで区切られているものは、左右どちらかのカードの効果を得ることが出来ます。
「矢印」と他のボーナスが描かれている場合は、書かれているボーナスと「矢印」の方向のボーナス両方を得ることが出来ます。
ダイス2個のアイコンと「矢印」が書かれているカードは、ダイスの合計値の効果を得るときのみ能力を使うことが出来ます。
次に「2×」の能力は、カードの効果1つを2回得ることが出来ます。対象は1つの効果のみなので、ダイスの出目を合計せずに2つの出目として割り振る場合はどちらかのボーナスにしか得られません。
次に「勝利」と書かれた能力は、使うと即座にゲームに勝利します。とても強力な能力ですが、発動するためのチャージキューブの数がとても多くなっています。
その他にも様々なボーナスや能力がありますが、だいたい分かると思うので、必要に応じて説明書を確認してください。
ダイスの出目の効果を解決したら、カードの購入が行えます
自分のクレジットをコストとして支払って「艦隊カード」と「コロニーカード」を購入することが出来ます。
「コロニーカード」は「艦隊カード」と同様に星域に配置できますが、一度配置をしてしまうとそれ以降その聖域には新たに配置をすることができません。その代わり多くの「影響力」を得ることが出来ます。
カードの購入後、「クレジット」が「収入」を下回っていた場合、「収入」の値まで「クレジット」を戻すことが出来ます。
これで手番は終了です
左隣のプレイヤーが続いて手番を行います。
ゲームは影響力が40に達したプレイヤーが出たら、そのラウンドで終了します。ラウンドの最後の手番プレイヤーまで行い、一番影響力の高かったプレイヤーの勝利となります。
これで説明は終了です。早速ゲームを始めましょう!
スシゴー!パーティー 感想(レビュー)
「初心者にオススメするゲーム」の候補にあげる方が多く、前から気になっていたので購入しました~。
インストは5分、プレイも20分程度なので、確かに初心者でもすんなり遊べる軽さですね。
プレイ人数が8人まで遊べるので、ゲーム会に持っていくと便利そうだと思いました!
使うカードのセットを替えることで毎回違うゲームを楽しめるのも良いですね。
ゲームの概要
システムはドラフト&セットコレクション。
プレイヤー全員が手札から一枚選んだら公開して場に出します。
残りの手札は左側のプレイヤーに回します。これを手札がなくなるまで繰り返します。
手札が無くなったらラウンドが終了します。
カードの組み合わせ毎に得点を計算して、次のラウンドに移ります。
全部で3ラウンド行い得点が一番高かったプレイヤーの勝利となります。
まとめ
評価:B+
初心者や子供でも楽しめるシンプルな作品として持っておきたいゲームですね。
ボードは使うものの実質カードゲームです。
イラストが可愛いのも万人受けしそうで良いですね!
ゲーム慣れしている人にはシンプルすぎるので、戦略的なゲームを求めている人には不向きかと。
あと気になる点は下記の二点です。
- 箱がデカい
- 説明者が外国人が翻訳したような違和感がある
まぁ、ゲーム性には関係ないですね。(^_^;)
ライト層向けのゲームが欲しい人にオススメです!
ケンブルカスケード 感想(レビュー)
ゲームの概要
8bitシューティングをテーマにした中級ボードゲームです。
パッケージイラストもどこか『グラ〇ィウス』とかあの頃のゲームっぽい?!
簡単に説明すると敵弾ゲージとエネルギーゲージのリソース管理しながら陣地取りするゲームです。
横並びのカード4枚を1セットを、縦に5ライン並べます。
新しいラウンドになるごとに最下層が無くなって、新しいラインが上に追加されます。
これが強制スクロールを表していて、とてもシューティングゲームっぽいですね!
どんどんラインが流れていくと、カードの山札底からラスボスが出てきます。ラスボスを倒すか、ラスボスのラインが流れたらゲーム終了になります。
ゲーム終了時に一番勝利点が高かったプレイヤーの勝利となります。
手番の流れ
自機は最下段からスタートします。
ライン上のカードには、敵や障害物が描かれています。
プレイヤーは手番で「移動&攻撃」か「パワーダウン」のどちらかのアクションが選べます。
個人ボードには、弾幕の具合を表す「敵弾ゲージ」と敵弾を回避するために必要な「エネルギーゲージ」の二種類が描かれています。
「敵弾ゲージ」は敵の射線上に居たり、自分の周りに敵が居ることで上がっていきます。アクション後にその数値分「エネルギーゲージ」を減らします。
「エネルギーゲージ」はHPを兼ねており、無くなると自機が破壊されます。ただし大したペナルティもなく復活できるのでそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
また「移動&攻撃」のアクションで移動をする度に「敵弾ゲージ」を減らすことができます。
また敵や障害物を破壊すると金が手に入る場合もあります。
『パワーダウン』アクションを選ぶことで、エネルギーゲージを回復させつつ、ショップで武器や自機の強化が出来ます。
まとめ
評価:B
とりあえずシューティングゲームをテーマということだけど、「反射神経・正確なコントロール・瞬間的な集中力・学習」などのゲーム性を再現出来るわけではないので、あくまで雰囲気。(^_^;)
本来は他プレイヤーと競うゲームなのだけど、『Dead of winter』や『Hit Z road』のように"ラスボスを倒す"という大目標には協力しつつ、結果MVPは誰なのか?を競うゲームとして捉えた方が楽しめると思う。
あと他プレイヤーへの直接攻撃があるため、苦手な人は避けた方がよさげ。(攻撃されても大して痛くない)
楽しかったけど、他のゲームを差し置いて「また遊びたい!」となるほどではなかったかな~。(~_~;)
という事でレトロなシューティングゲームが好きな人にはオススメ!
イスタンブール 感想(レビュー)
ゲームの概要
2014年の年間ドイツゲーム大賞のエキスパートゲーム賞を受賞したゲームです。
プレイヤーはイスタンブールの商人となり、賑わうバザーを舞台に商品を売買します。そこで得たお金や資材を使ってルビーを5つ手に入れたプレイヤーの勝利となります。
ジャンルはいわゆる"ワーカープレイスメント"です。
感想
このゲーム、ワーカーを配置できるタイルが16枚あり4列×4行に並べて遊ぶのですが、説明書に記載してあったプレイ時推奨のタイル配置で遊んでみたら、正直いまいち盛り上がりませんでした。
なんだか勝ち筋が分かりやすすぎて、みんなが同じような行動を取っただけの印象…。
「エキスパート賞をとっているのだから、そんなことはないだろう!」と思い直し、改めて上級者向けの配置で遊んだら、ようやく面白さがわかりました!
いやー、同じシステムなのに配置が違うだけでこんなにも面白さが変わるとは。
バランスって改めて重要ですね!
以前『テラフォーミングマーズ』を遊んだ時も初心者向け企業で遊んだ時より、2回目に普通の企業で遊んだ方が楽しかったのを思い出しました。
たまにある”初心者向け設定”というのは、ある程度ボードゲームを遊んだことのあるプレイヤーにはむしろ不要ですね。(^^;
まとめ
評価:B +
よくできたワーカープレイスメントだと思います。比較的インストも簡単で、5人までできる汎用性は重宝しそうです。
タイルの配置方法、手番次第で飽きずに遊べそうなのも良いですね。
このゲームの特徴は、ワーカーが自分の居るタイルから1~2マスまでのタイルしか選べない事と、タイルの効果を得るためには助手チップを1枚置かなければいけないこと
助手タイルが既においてあるタイルに入れば回収できるので、どの順番でどのタイルの効果を得るかパズル的な思考も必要になります。
いかに無駄のない動きが出来るか、いかにルビーを効率よく集められるか、他プレイヤーの状況やねらいを見ながら戦略を立てていくのがとても楽しいゲームです。
一方、ワーカーの配置方法が特殊なものの、個性は弱め。もう少し独自の尖った特徴が欲しいとも思ったり。(^_^;)
『イスタンブールダイスゲーム』というダイス版が出ているのですが、個人的にはダイス版の方が手軽で遊びやすいかな。
色々と重ゲーを持っている人にはベタな感じですが、そうでない人のワーカープレイスメント入門作品として、オススメです!