なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

アイル・オブ・スカイ 感想

前々から気になっていた『アイル・オブ・スカイ』をプレイできたので感想をまとめます。

プレイヤーはスカイ島の王になるべく領地を開拓していくゲームです。
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ゲームの概要

人数:2~5名

時間:60分

5ラウンドを行って一番勝利点を多く得たプレイヤーが勝者となります。

ラウンドの最初に自分のマップタイルの状況に応じてコインを得ます。

最初のラウンドは基準となる自分のお城のタイルのみで5ゴールドを得ます。

各プレイヤーは袋の中からランダムにマップタイルを3枚選びます。

選んだマップタイルは、他のプレイヤーに見られないように囲いの中で捨て札にする1枚を選び、残り2枚には値段をつけます。

全プレイヤーの準備が終わったら公開します。

まずは捨て札を回収し袋に戻します。

スタートプレイヤーから手番を時計回りに解決していきます。

手番のプレイヤーは、他のプレイヤーのマップタイルをその値段のコインを支払うことで購入することができます。

全プレイヤーの購入が終了したら、購入されなかったマップタイルを各プレイヤーが値段のコインを支払って引き取ります。

今回のラウンドで得たマップタイルを自分の城タイルと矛盾がないように「草原の辺同士」「山の辺同士」「水の辺同士」繋げます。

繋げられないマップタイルに限り捨てる事ができます。

※ただし道はつながっていなくてもタイルを繋げることができます。

これでこのラウンドは終了になります。各ラウンドごとの勝利得点の計算を行ってスタートプレイヤーを隣に移して、次のラウンドを開始します。

これを5ラウンド行って一番多くの得点を得たプレイヤーが勝者となります。

ゲームの感想

評価:B(5人プレイの評価)

いろんなゲームの面白いメカニクスをいくつもの組み合わせたようなゲームですね。

マップタイルを並べていくのでパッと見『カルカソンヌ』のようなタイルゲームのように思えますが、本質はタイルを手に入れるための競りこそがこのゲームの本質だと思います。

自分が選んだカードの中で、自分が欲しいのがあった場合にいくらの値段をつけるのかが悩ましく、このゲームの中で一番面白い部分ですね。 

今回は5人で遊んだため、他プレイヤーの状況を細かに把握するには情報量が多く、何を目指せば良いのかわからないなど、純粋に楽しむには情報過多な感じがしました。

慣れるまでは3~4人で遊んだほうが楽しめるかと思います。

またマップタイルが競り次第で手に入るものの、そもそも欲しいタイルが出ない、どんなタイルが出るかわからないことから事前に戦略が立てにくく、出たとこ勝負な側面を感じました。

シンプルな『8bit Mockup』王道な『カルカソンヌ』要素が増えた『アイル・オブ・スカイ』とマップタイル系のゲームが好きな人にはお勧めです。

 

ムスビヨリ 来訪しました

上野にできたばかりのゲームスペース『ムスビヨリ』さんにうかがわせていただきました。

さて、今週は妻が旅行で時間が空いている、しかも先週浅草ボードゲームフリーマーケットで買ったゲームがいっぱいあるぞ!ということで仲間に声をかけて遊ぶことに。

いつも秋葉原で使っていたフリースペースが先日閉店してしまったため、折角だから上野にオープンしたばかりの『ムスビヨリ』に行ってみようとなりました。

さて初めて行く場所なので、混んでいるのかどうかがわからずフォローしていたTwitterのアカウントから予約ができるかお聞きしたところ快く快諾いただきました。

Twitterアカウント:

ボードゲームカフェ ムスビヨリ (@cafemusubiyori) | Twitter

友人と合流し、住所を調べて向かうことに。

地図:

東京都台東区上野7-7-5

上野駅の中央改札を出て左、駅の出口を出たら左手に見えるファーストキッチンを道沿いに鶯谷方向に歩いてすぐです。

 

上野はよく来るけどこっちのほうは久々。

昔はここらべんバイク街だったんですけど、時代ですね。

昔のような賑わいはもうありませんでした。

歩いてすぐに道路にわかりやすく看板が出ていました。

なかなかに味わいのある雑居ビル。

昔のすごろくやを思い出させますね。

お店はビルの5Fにあるのですが、このビルはエレベータがないため足の不自由の方は厳しいかもしれません。

ドアをあけると直ぐにプレイスペース。

既に数組の人たちがゲームで盛り上がっていました。

さっそく靴を脱いで上がります。

こじんまりとしていますが、なかなかに解放感があっていいですね!

広さは4人卓が4つぐらいでしょうかね。奥の席は座敷になっていました。

さっそく卓の準備をしてもらいドリンクをオーダー。

料金は16:00~19:00のイブニングタイムで1,250円ワンドリンク付きです。(土日祝料金)

ドリンクは蓋つきのマグカップで倒してもこぼれないようになっていてなかなか考えられてますね!

そのあとは持ってきたゲームやお店に置いてあるゲーム、自作ゲームのテストプレイなどをしてみっちり3時間遊びました。

うーん、楽しかった♪

まだできたばかりなので、置いてあるゲームが少なかったりもしましたが、上野ではまだここだけなので、これから頑張ってほしいお店ですね。

今度は月に一回あるという猫がいる日に遊びに来たいです!

 

ムスビヨリ

musubiyori.cafe

住所

〒110-0005 東京都台東区上野7-7-5 東欧ビル5F(上野駅徒歩1分)

営業時間

平日・16時~22時
※事前予約があれば13時~16時も営業致します。

土日祝・13時~22時

定休日

毎週木曜日

※木曜日が祝日の場合は営業します。

王宮のささやき 感想

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今更ながら『王宮のささやき』を先日の浅草ボードゲームフリーマーケットで入手したのでさっそくプレイしました。

『王への誓願』『王と道化』に並ぶ『王~』シリーズの一つ。お馴染みのイラストが可愛くてとても良いですね!

ゲームの概要

人数:3~5人

時間:45~60分(短縮可能)

手札6枚から1枚ずつ出すだけのシンプルなカードゲームです。

カードは6色×6つの役職と国王カードで構成されています。
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勝利条件は2つ。

  • 自分の場札に6つの役職が全て出たら勝利
  • 自分の場札に同じ役職が2枚出たら敗北

上記のどちらかの条件を満たしたら終了。

得点計算をして規定得点(人数による)に達したプレイヤーの勝利になります。

役職は『会計士』『魔法使い』『メイド』『執事』『衛兵』『将軍』の6種類。それぞれ場札として出した際に解決する効果が異なります。

会計士:自分の手札を全員に見せる。

魔法使い:他プレイヤー一人と手札を1枚以上交換する

メイド:手札を1枚捨て札から引く。

執事:密談場(場札)のカード1枚を他の密談場のカード1枚と交換する。

衛兵:自分の密談場(場札)からカード1枚を手札に戻す。

将軍:「国王カード」を1枚めくる。

「国王カード」には「沈黙:衛兵」などと場に出されたカードの効果を発動させない指示が書いてあります。国王カードは「将軍カード」が出る度にめくられ新しい国王カードに上書きされます。

役職の効果を解決したら、役職カードの色のプレイヤーが次の手番プレイヤーとなります。灰色のカードの場合は場札が一番少ないプレイヤーが次の手番になります。

まとめ

評価:B+

シンプルで説明も簡単で1ラウンド遊ぶだけなら短時間でできる手軽さが良いゲームですね。そして何より絵が可愛い!

場の状況を見ながら最適なカードを選んで出すだけのゲームなんですが、スピード感もあって盛り上がりますね。

大体誰かが同じ役職を出して負けてしまうことが多く、手番の押し付けあいが楽しいです。自分が好きな戦略的なやりごたえのあるゲームとは異なるので評価はBですが、これは持ってると便利なゲームなのでおすすめです!

浅草ボードゲームフリーマーケット 出展記録編

2017年7月2日(日)に、浅草の産業貿易センターで開かれた浅草ボードゲームフリーマーケットに出展してきました。
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初めての出展で、申し込みから数ヵ月細々と準備を進めてきて無事に終わりました。

とても良い経験になったし、とても楽しかったので記録として残そうと思います。

このイベントは11時から出展者同士でのフリーマーケット、12時から事前予約者(非出展者)が入場し、14時から当日入場と、基本は出展者同士で楽しむフリーマーケットです。

9時15分から設営準備開始して10時前には準備完了。余裕ができたので交代で他のブースの品定めに~。

まだ準備中の所も多いものの、いくつか気になるゲームが見えたので、入口で貰ったブースマップにチェックしてブースに戻る。

そして11時、イベント開始

最初に店番をしてもらった友人に依頼されたゲームと目をつけていたゲームを片っ端から購入。

安い!安すぎる!

同じゲームでもブースによって値段がまちまちなので最安値を見定める必要がありますが、それしても安いです。

中古屋の半額以下でだいたい買えますね。

買い物を手早く済ませブースに戻ると既に幾つかのゲームが売れてました。

事前に出品リストを公開していたのが効果的だったようで、嬉しい出だし。物が売れるって純粋に嬉しいですね。

出展者同士だからかやはりマニアックな重ゲーから売れていきました。

11時30分ぐらいには波も落ち着いてきたかと思ったら、12時30分から事前予約入場者が入場を開始、人が増えて活気が出てきました。

客層が変わったからか、ライトなカードゲーム類も徐々に売れてきて在庫が半分ぐらいまで減りました。

うーん、これから一般入場もあるし良いペースではないかな!

在庫が捌けてきてスペースにも余裕が出てきたので、箱を開けてコンポーネントを見せるようにしたり、付箋で定価と売値を書いて安さをアピールしたら、かなりお客さんの食いつきも良くなって来た気がします。

14時も過ぎて残り4つになったら極端に売れなくなった、というより″売れない物″が残ってしまった。一人プレイのパズルゲーム、カードゲームのβ版は受けなかったですね。

そんなこんなで16時、残り2個まで減らしてイベント終了。

いやー、楽しいイベントでした。

「えー、こんなゲームがあるんだ!」という気付きに「え、マジ?!これ売ってるの?」というまさかの出会い、「え、この価格安すぎじゃない?!」とお得感!

参加して本当に良かったです!

本日の戦利品
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『CLUDE』2,000円

『CAMEL UP』2,500円

『T.I.M.E STORYS 拡張』(新品)×2種類 各3,500円

『ウミガメの島』1,500円

『ルイナス』2,000円

『ビンジョー×コウジョー』(拡張付き)2,000円

『王宮のささやき』1,000円

カルカソンヌ(旧版)拡張 王女とドラゴン』1,200円

安い。安すぎる。

『CLUDE』なんて中古で12,000円はするし、『T.I.M.E STORYS』の拡張は市場に無くて中古でも8,000円ぐらいだし、でなんだかんだで中古で全部揃えたら2~3万円ほど得している計算。

まとめ

本当に楽しいイベントだったので、2回目があったらまた参加したいですね!

もちろん次回も出展者で!

浅草ボードゲームフリーマーケット参加します!(2017年7月2日 48a)

2017年7月2日(日)に浅草の東京都立産業貿易センター 台東館7階展示室で行われるボードゲームフリーマーケットに参加します!

ブースNo.48a、ブース名は『なゆひにボドゲ会』です。

友人と一緒にボードゲームを出展するのでよければお越しください。

入場は色々と条件があるので詳しくは公式サイトをご覧ください。

asakusafurima.wixsite.com

出品予定ゲーム一覧

NO ゲーム名 状態
1 ゴォ~スト! 美品
2 ホメロー 新品
3 藪の中 使用感あり
4 私の世界の見方 美品
5 ストリートファイターライバルズ 美品
6 LOONYQUEST 使用感あり
7 デカスレイヤー 美品
8 SAO 美品
9 魔法のラビリンス(コンパクト) 美品
10 シカゴ 美品
11 ブリュッセル1983 美品
12 マーメイドレイン 使用感あり
13 ドラゴンスレイヤー 美品
14 発明オタクの怪奇な傑作 美品
15 エントデッカー 使用感あり
16 パリスパリス 使用感あり
17 Sushi Dice 汚れ・破損あり
18 八分帝国 美品
19 QUARTO! mini 美品
20 UTOPIA 美品
21 ゾンビタワー3D 美品

※上記一覧は予定であり、変更する可能性がありますことご了承ください。

Argoat(アルゴート) 感想

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毎回可愛いパッケージが目を引く風栄社さんのArgoat(アルゴート)を、友人が持ってきてくれたので遊ばせてもらいました。

ゲームの説明

プレイ人数:3~5人

プレイ時間:30~45分

プレイヤーは8つの『知識』を集めてエデンに向かうと勝利となります。

基本的に1マスずつ自駒を動かして、移動先のマップの効果を解決していく探索型のすごろくです。

初期マップは狭いのですが、初期位置のマップの効果でマップがどんどん展開されていきます。

ゴールとなる『エデン』は、4枚あるマップ『深淵の森』のいずれかの裏面に書かれており、行ってみるまでは何処がエデンなのかが解らないようになっています。

マップの効果にはエメラルド(リソース)を得る、エメラルドを支払い効果を発動する、『知識』を得ると様々な種類があります。

また他のプレイヤーと駒がすれ違った場合に、交渉することで『知識』や『深淵の森』の情報を入手する事もできます。

まとめ

評価:B

可愛いイラストと凝ったコンポーネントがとても素晴らしいですね。

ついつい欲しくなってしまう気持ちがとてもよくわかりました。

ただゲームに関しては正直評価に悩む作品ですね。

単純に楽しかったです。

まだ一回しか遊べていないので、あくまで現時点での評価ですが、ゲームシステムに対してボリュームが少し軽く感じられました。

エメラルドを入手して、それを使ってアイテムを購入したり、ウサギに乗ったり、交渉したりと様々なことができるのですが、今回最善を尽くしたところ、エメラルドの入手は最低限で済むと判断し、結果エメラルドの使用も最低限で勝利を収めてしまいました。

ただ運が良かっただけかと思いましたが、もう少しシステムを必然的に使う場面が増えるとグッと面白さが増すと思いました。

またマップは初期状態では狭く、後々のマップの展開をあらかじめ予測することができません。なので常に現状を分析して最適解を常に考えるタイプのゲームなのですが、初期の動き次第では後半のマップ展開に追いつけなくなり 、初手の動きが勝利に直結してしまうことも考えられます。

上記の要因で勝利をコントロールすることが難しいゲームかとも思いました。

とはいえ、ゲームとして楽しかったのは、勝てたからなのか、どうなのかが難しいと判断しています。

またプレイする機会があれば改めて検討したいと思います。

交易王 感想

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これ、とても良いゲームです。

シンプルなコンポーネントなのに、とても奥深いジレンマがあり、ゲーム後の満足度が非常に高かったです。

プレイヤーは商人となり、『胡椒』『塩』『藍』『銅』『綿』『麻』の6種類の商品を交易し、得た資金を元手に船や商館を作ったり協定を結んで自分の商家を大きくし、さらなる富を集めるゲームです。

ゲームの概要

ゲームの準備

『胡椒』『塩』『藍』『銅』『綿』『麻』の6種類の商品カードをシャッフルし、各プレイヤーに初期手札として3枚ずつ配ります。次に6枚を公開し場札として設置します。
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残りの商品カードは山札になります。

船カードを各プレイヤーに2枚ずつ配ります。

特殊カードを種類別に分けて見えるように設置します。
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スタートプレイヤーから1つ商品コマを選んで自分の船カードの上に置いていきます。

2巡して船2隻とも商品コマを置いたら準備完了です。

ゲームの手順

手番プレイヤーは2つの手順から1個づつ行動を選択します。

手順1

下記A~Cから一つ選んで行動する。

A:船に乗っている商品コマを1つストックと交換する。

B:お金を支払い特殊カードを購入する。

C:パスをする。

手順2

下記D~Eから一つ選んで行動する。

D:手札から1種類の商品カードを任意の枚数だし、場の商品カードの上に重ねて『決済』を行う。

E:山札から手札を2枚補充する。

 

Dの『決済』は、手番プレイヤーが手札から出して場札に重ねた商品カードと同じ色の商品コマを船に乗せているプレイヤー全員が、場札に公開されている同じ色のカードの枚数だけお金を獲得します。さらに商品コマが船に乗っているだけ獲得します。

 

手番が終わったら隣のプレイヤーに手番が移ります。

山札がなくなったらゲームが終了します。

その時点で一番お金を持っていたプレイヤーの勝利です。

まとめ

評価:A

これはおもしろい!

場札と自分の手札、船に乗せているコマ、他プレイヤーの乗せているコマ、様々な要素を把握してアクションを選ぶジレンマはシンプルなのに奥深く、さすがのクニツィア作品です。

ゲームデザインのお手本みたいなゲームです!

安価で手に入りやすいのも高評価です。

これは初心者からマニアまでお勧めできる作品です。