なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

ソードアート・オンライン ソード・オブ・フェローズ 感想

大人気ライトノベル原作のアニメ『ソードアート・オンライン』のボードゲームが、ゲームマーケット2017春で先行販売されたので買ってきました。

プレイヤーはキリト達作品のキャラクターとなって協力してアインクラッド攻略を目指します。

ボードゲーム初心者でも楽しめる軽めのダイスゲームです。

ゲームの仕様

人数:1~4人

時間:30分

ジャンル:ダイス、協力

ゲームの概要

ゲームの準備

まずは6人いるキャラクターから好きなキャラを選びます(1人は必ずキリトを選ばないといけません)。
f:id:nayuhini:20170518131203j:imageアインクラッド篇なのでシノンが居ない…。

キャラクターを選んだらカードの上にアビリティトークを1つ置きます。

次にシナリオカードを各層から一枚ずつ選び、低層・中層・高層と並べて最後に最終戦のカードを置きます。
f:id:nayuhini:20170518204216j:image※手前から低層、中層、高層、最終戦となります。

サポートカード(ユイ)は表にして置き、残りのアイテムカードは山札として裏で置きます。後は、トークンを取りやすい位置にまとめたら準備完了です。

ゲームの開始

キリトを選んだプレイヤーからスタートします。

まずは相方となるキャラクターを選びます。

次にステージカードの左上に書かれている数だけダイスを振ります。
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※『トラップルームの惨劇』の場合、手番プレイヤーの黒いダイスと相方の白いダイスは3個ずつです。

出た目を見て、自分のキャラクターカードに書かれているスキルが発動できるか確認します。
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キリトの場合″6″があると『レイジスパイク』が発動して1ダメージを与えられます。″XX″と書かれた『バーチカル・アーツ』は同じ出目(数字は問わず)が2つ発動して4ダメージを与えます。

ダイスは最大2回まで任意の個数を振りなおす事ができます。

例:
f:id:nayuhini:20170518131933j:image最初が″6″が二個、″1、2、3、5″ が一個ずつ。
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″6″二個はそのままで残りを振りなおすことに。
f:id:nayuhini:20170518132216j:image″6″が一個出たので残りの″1、3、4″を振りなおし。
f:id:nayuhini:20170518132323j:image結局″6″が四個出たので『バーチカル・アーツ』が二回発動して合計8ダメージを与えた。

スキルを作れなかったダイスが残ってしまった場合、敵からの反撃を受けます。
f:id:nayuhini:20170518131000j:imageイベントカードの左下に書いてある赤い方の数字が反撃のダメージ。

これで1ターン終了。先ほどキリトが選んだ相方のキャラクターが次の手番プレイヤーになります。

これを繰り返して各階層の攻略を目指します。

大まかにはこんな感じですが、キャラクターごとの特別なアビリティ、ステージごとの特別な効果、シナリオクリア後のレベルアップがあったりと、運だけでは終わらない細かなシステムも満載です。

注意点

キャラクターのソードスキル説明が説明書に無い?!と思っていましたが、キャラクターカードの裏面に書いてありました。これは気がつきにくい…。

まとめ

評価:B

このゲーム、おそらく『ソードアート・オンライン』の作品のファンだけれどもボードゲームはやったことがない人をターゲットユーザーにしたゲームなのだと思いました。

実際にルールも簡単で取っつきやすく、ワンゲームも軽めでさっくりと終わる、初心者向けには良いバランスに仕上がっていると思います。

しかしヘヴィなボドゲフリークには物足りないかもしれません。ダイスの出目に一喜一憂する運寄りのゲームなので、戦略は薄めに感じました。

とはいえ原作を追体験できたりと、原作への思い入れが大きく評価に影響するので原作が好きな人にはオススメします!

ゲームマーケット2017春戦利品報告

今年もゴールデンウィークが過ぎてゲームマーケット2017春の季節になりました。

7時過ぎに家を出て8時30分頃にビッグサイトに到着。会場外に1列10人の幅広待機、すでに500人ぐらいは居たかな?とりあえず小説を読みつつ時間をつぶし無事に開場時間を迎える。

入場券がわりのパンフを掲げると裏表紙の『SAO』の広告があちこちに!この瞬間が広告効果最大ではなかろうか!w
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無事に入場し先ずはProto Craftさんの『コロウラ』を購入。

TwitterのTLで初めて見た時からダイスのタンクがとても可愛くて気になっており、ルールも読まないまま購入!開場後すぐに行列ができてすぐに売り切れていた模様。一番最初に行ってよかった。
f:id:nayuhini:20170514212137j:image箱はシンプル

f:id:nayuhini:20170514212151j:image中身もシンプル
f:id:nayuhini:20170514212325j:imageタンクも想像通りの可愛さでこれは塗りがいがありそう!

次は近くのさとーふぁみりあさんの『8Bit MockUp』を予約していたので引き取りに。
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これは『カルカソンヌ』のようなマップタイルを並べて点数を競うパズル要素の強いゲームです。完全に自分の好物である。
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ちなみに豪華版を買ったので二人用が入っているのと駒が豪華になっています。

息つく暇もなく次はEJIN研究所さんの『ハコオンナ』の″不条理トークン″を購入。さすがの人気、今回一番の行列でした。

さぁこれで訪問者達を恐怖のドン底に叩き落とすぜ!
f:id:nayuhini:20170515213307j:image左が不条理トークン。デカい…。

続いては適当にブースを流し見して気になったヲシダやさんの『ねこチーズをうばえ』と仙プロさんの『キャットクライム』を購入。
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最近はねこ物がトレンドですね。

ねこチーズをうばえ』はシンプルなバッティングゲーム。バッティングゲームは色々あれど根本が似やすいジャンルなので、あまりいくつも持ってなくてもよいかな?と思いつつも猫の表情にやられて購入。可愛いは強い。

キャットクライム』は今自分が作っているゲームに似ているすごろくゲームだったので購入。少しシンプル過ぎるようにも思えるけど、逆転性も考えられていて遊べるのが楽しみです。

次はジャンクションさんで『横暴編集長』のブランクカードを購入。買ったはよいけど、こういう消耗品は勿体なくて中々使えない貧乏性の自分が恨めしい…。

 次はアークライトさんで先行発売の『SAOソードオブフェローズ』。
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カナイセイジさんのゲームは今まで相性が悪く苦手な物が多かったのですが、今度こそ楽しめますように!!!

さてどんどん行きます。

続いては熊熊飯店さんの『アノコロの俺ら』。
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 これは80~90年代の出来事が書かれており、それらのカードのどちらが新しいのか古いのかを当てるゲームです。完全に我々おっさんを殺しにかかっています。これはプレイヤーの世代を選びますが、自分が遊んでいる仲間にはドンピシャなので迷わず購入。

次はCLOUDGEAR GAMESさんの『ストイケイア』。
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これは去年の秋で買い逃して悔しかった一品。貴重な2人用なうえに好みのワーカープレイスメント。しかもイラストも可愛いときたもんで早く遊びたい!

最後はBakaFirePartyさんの『桜降る世に決闘を』のゲームマーケット限定拡張パック。
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 このゲーム、ガチの対戦ゲームなので大好きなのですが、一緒にガチに遊んでくれる仲間が見つからず棚にしまわれております。遊びたい…。

12時を過ぎたので、浅草ボードゲームフリーマーケットの出展証を引き取りにいく。
f:id:nayuhini:20170515214006j:imageまだブースがわからないので、わかり次第告知始めます!

だいたい事前にチェックしたものは押さえられたので、友人と合流して試遊台を流すことに。

遊んだなかで『Re:迷宮』が楽しかったですね!(写真とり忘れた…。)

好みのダンジョンかつすごろくと好みがドンピシャでした。運寄りの感じを受けましたが、その分ライトなプレイヤーから幅広く楽しめるかと思いました。

最後に

回を増すごとに大きくなるイベントで、いよいよ周りきれなくなってきました。この秋には2日開催とのことでますますの混沌が期待されます!

しかし最近ではゲームマーケット開催の一か月前ぐらいからデザイナーさんのSNSやゲムマHPをチェックして事前予約をしないと、なかなかゲームが手に入らないこともあり、事前の情報戦が前提となってきました。なのでふらっと行って面白いゲームを買うことが難しくなり初心者には辛くなってきたようにも思えます。

自分もボードゲームが充実してきたことから、まえほどゲームマーケットで買う数は少なくなってきましたが、これからのボードゲーム界の盛り上がりのためにも引き続き楽しみなイベントです!

コヨーテ 感想

いわゆるトランプの『インディアンポーカー』をアレンジしたゲームです。

ルールが簡単で誰でも楽しめる汎用性があり、大人数で盛り上がれるパーティーゲームです。

ゲームの仕様

人数:2~10名

時間:10分~

ジャンル:パーティー・心理戦

ゲームの概要

インディアンポーカーは自分のカードの強さで勝負をしますが、コヨーテは全員のカードに書かれた数値の合計値を予想して、プレイヤーが手番ごとにカウントアップしていきます。カウントアップされた数値が合計値より大きいと思ったら「コヨーテ!」と叫んで全員の合計値を確かめます。

実際の合計値がカウントアップした数字よりも少なかったら叫んだプレイヤーの負けとなり、大きかった場合は最後にカウントアップしたプレイヤーの負けとなります。

またインディアンポーカーと比べていくつかの特殊なカードが追加されています。

例えば”×2”といったカードであれば合計値が2倍になるとか、”MAX0”だと最大値のカードの値が0になるといったカードです。

まとめ

評価:B+

『ニムト』『ハゲタカのえじき』『ごきぶりポーカー』といったパーティーゲームの代表作に並ぶ作品だと思います。プレイ人数も多くて非常に汎用性があるゲームなのも評価対象です。

ただしインディアンポーカーに近すぎてオリジナリティに欠けるところがあるので少し評価を下げました。

とはいえ持っていて損のないゲームなのでおススメです!

T.I.M.Eストーリーズ 感想

このゲームは時空間移動を可能にしたT.I.M.E機関に所属するエージェントとなり、時間を移動をして事件の謎を解くゲームです。

与えられた時間内に、仲間と協力しながら様々な謎を解き、どの行動が正しかったのか何回もタイムリープを繰り返して真実に近づいていきます。

ボードゲームとしては珍しく、物語を楽しむタイプのゲームで、ビデオゲームでいうところのアドベンチャーゲームと言われるものに近いです。もしくはマスターレスなTRPGというとわかりやすいかもしれません。

タイムリープをテーマやシステムにしたボードゲームは他には『惨劇RooPer』がありますが、違いとしてはシナリオが固定のため、こちらは一度クリアしてしまうとネタがばれてしまうためもう遊べないのが大きな違いです。

ゲームの仕様

人数:2~4人

時間:長時間(プレイにもよりますが丸1日は覚悟)

ジャンル:謎解き・ダイス・ロールプレイ・記憶

まとめ

評価A

今回はゲーム会の後半で遊んでいたため時間の都合上、1回のプレイだけでミッションを完遂するところまでいけませんでしたが、非常に楽しかったです。

実はプレイする前「シナリオを知ってしまうともう遊べないゲームなのか…。」と思っていました。

でも実際にプレイをしてみると、そんな単純な話ではなく、一度クリアしてからでももっと効率の良いルートを探すなどとやり込める要素もあります。

評価は非常に悩みました。特に「これをボードゲームとして捉えていいのか?」という点で悩みましたが、ボードゲームを越えた新しい体験であり、世界観への没入感、仲間との協力プレイ、グラフィックデザインの美しさ、シナリオの完成度からAにしました。

ただしクリアするまでにかなりの時間を要する重ゲーなので、遊ぶシーンが合った人にはオススメします!

カタン 感想

今さらですが『カタン』を遊びました。

カタン』はボードゲームを代表するタイトルと言っても過言で無いほどの代表的な作品なのに、何故か今まで遊ぶ機会に恵まれずようやく遊べました。

これは改めて凄いゲームですね…。

シンプルながら、戦略性、運のドキドキ、コミュニケーションなど、ゲームの全てが入っているのに、とても高いバランスで完成されており、確かに名作と納得しました。

ゲームの仕様

人数:3~4人

時間:60~90分

ゲームの感想

2つのダイスを降った合計値と同じ値のタイルに街を建てていたプレイヤーが資源を得て、その資源をコストに街道を作り、開拓地を作り、さらに発展させることで得点を得て最初に10点になったプレイヤーが勝利となります。

基本は運の要素が強いものの、ダイス2つの合計値で決まるので、2や12は出にくくなる確率を考慮した戦略が求められ、運と戦略の良いバランスになっています。

序盤、中盤、終盤と局面が変わるにつれ資源の価値やプレイヤーの優劣に変化が出て来て、現状を基にした未来予測も求められます。

また発展カードによって状況をスリリングにする要素があるのも完成度の高さに寄与していますね。

まとめ

評価A

さすが超メジャータイトルだけあって安定の評価Aです。ゲームの品質だけではなく、入手のしやすさや拡張セットなど汎用性も評価点です。

また軽すぎず重すぎないプレイ感が、カードゲームで興味を持ったプレイヤーへ、ボードゲーム入門として最適なゲームだと思います。

 

デカスレイヤー 感想

ゲームの仕様

人数:3~6人

時間:30分

ジャンル:競り

ゲームの概要
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プレイヤーはギルドマスターとなり、10体のモンスターを討伐するため冒険者を派遣します。最後のドラゴンを倒した段階で最も多くの報酬を得ていたプレイヤーの勝利となります。

各モンスターを対して報酬を貰えるのは、より活躍した冒険者の2つのギルドだけです。

それ以外のギルドは、報酬の代わりに次のラウンドに出せる冒険者の補充を優先的に行えます。

モンスターを討伐に必要な冒険者の強さ、他のプレイヤーの状況、報酬、以降に控えているモンスターなど、様々な要素から状況を判断をして、報酬を狙いに行くのか冒険者の補充を優先するのかを決めるのがこのゲームの醍醐味です。

まとめ

評価:C

システム的によく考えられて良くできていたのですが、どうも私の好みとは違うようです。

今回のラウンドは活躍を諦めようと思っていても、何かしらのカードを出さなければならず、次のラウンドにとっておきたいカードを出さなければならない場面に非常に強いストレスを感じました。

もちろんうまく行ったときの爽快感はあるのですが、総合的に満足感が薄く納得がいかない不完全燃焼感がありました。

またルールの説明が簡素で分かりにくい事もあり「これで良いのかなぁ…。」と半信半疑で納得感がなかったのも悪印象の一因かもしれません。
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特に討伐の処理の「順番に出す」の″枚数″が分かりにくい…。

「スタートプレイヤーから時計回りの順に1回ずつ、指定された「タイプ」・枚数のキャラクターカードをオモテ向きに出します」と書かれていますが、多くのカードに枚数が書かれておらず混乱します。

例えばヴァンパイアのカード(左)を例にあげて説明します。
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ヴァンパイアの左下の討伐情報を見ると、上に″1.″″2.″と書かれていますが、これは手順が2つあることを示しています。まずは″1.″の手順を解決してから″2.″の解決をして、その合計値で順位を判定します。

注目は2つめの手順の″0~1″と書かれている部分です。これが枚数の表示のようです。この場合は、″出さない″もしくは″1枚だけ出す″のどちらかになります。

これらの説明が分かりにくさを感じました。

ゲームのシステムはよく考えられていて申し分ないのですが、残念ながらプレイ感が自分には合わなかったようです…。

グラデュエーションフォトレコーズ 感想

ゲームの仕様

人数:2~4人

時間:15分

ジャンル:既存ジャンルに収まらず

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ゲームの概要

このゲームは写真部の高校生となり、卒業アルバムを作成する甘酸っぱい青春の空気がただようゲームです。アルバムの台紙に写真をレイアウトしていくのですが、上に写真をかぶせる場合、下になる写真に写っている人物の顔を誰かは残さなければならないと制限があり、これがなかなかに悩ましい。少しパズル要素もあるオリジナリティの高いゲームです。

ゲームの説明

プレイヤーは配られた生徒証の生徒となり卒業アルバム台紙に写真を載せていきます。

学生証には、そのキャラクターの得点条件が書かれており、その条件を満たすように行動します。

自分の手番に『撮影』『現像』『特別編集』の3種類のアクションから1つと『編集』を行えます。

撮影』は写真の山札から2枚を確認してから自分の場に伏せます。場には伏せた札は3枚までしか置けません。

現像』は『撮影』して場に伏せた写真を表にします。何枚でも可能です。また他のプレイヤーの『撮影』した写真でも可能です。ただし複数のプレイヤーは指定できません。

特別編集』はアルバム台紙に写真を載せたり、載っている写真(他の写真が上に乗っていない写真のみ)を外すことが出来ます。ただしその場合、他のプレイヤーから承認をとる必要があります。過半数の賛成を得られると実行出来ますが、周りのプレイヤーは勝利点をコストとして1支払うことで1票を買うことが出来ます。

編集』は台紙に現像済みの写真を載せていきます。その写真に載っている人物の顔が台紙に収まるように乗せなければいけません。また他の写真に被せるように乗せることも可能ですが、下になる写真の全ての人物の顔が隠れてしまわないようにしなければなりません(一人でも顔がわかれば可)。『編集』を行うと勝利点を1点得ます。

手番が終わったら、隣のプレイヤーに手番が移ります。手番を繰り返すと『撮影』の際に『ラストマーカー』カードが出てきます(ゲームの最初に、山札の下の参加人数分の枚数の何処かに入るように仕込んでおきます)。それが出てきたらゲーム終了の合図です。それを撮影したプレイヤーが最後に『編集』を行い得点計算に移ります。

格プレイヤーごとに学生証に書かれた得点条件を確認し、得点の一番多かったプレイヤーの勝利となります。

ゲームの感想

評価:A-

コンポーネントのリアリティやこだわりに目が行きがちですが、写真を枠に収めるゲームシステムがとても個性的なゲームです。私が知る限り、他のゲームでは見たことのないメカニズムです。

また写真部の卒業アルバムといった情緒あるテーマや、その再現性も凄いですね!

キャラクターの得点条件で「〇〇とツーショット写真を納める」と書かれていると、「あぁ、この彼は彼女が好きなのだな!」とほっこりし、さらにその彼女の得点条件を見ると別の男子生徒とのツーショットが条件となっており「ぬぁ?!三角関係?」となったりして設定の細かさにも驚きます。

ゲームの面白さとしては自分の得点条件のために写真を枠にどう載せるかに悩むパズル性がとてもいいですね。でも勝利点を競う部分がその分弱く感じてしまいソロゲーム感がありました。

また学生証を他人に隠してプレイしましたが、これは正体を明かしてお互いの勝利条件を把握した方が、戦略の幅が広がって楽しくなりそうです。

あと気になる点があるとするなら、キャラクターの差ですね。2回ほどしか遊べてませんが、そのうちの1回が一人でぶっちぎりの勝利になってしまい競走になっていませんでした…。バランスについてはもう少し遊んでみて再度判断したいと思います。

とはいえこのゲームの勝敗はさして重要ではないのかもしれません。このゲームの面白さのキモはレイアウトをするパズル的な楽しさなのですから。

評価は、ゲームの面白さだけではなく、総合的な満足度として今回はAをつけました。

この手のゲームは生産数にもよりますが、プレミアムなお値段がつきそうな気がするので、気になった人は早めに購入することをオススメします!