ウイングスパン 感想(レビュー)
プレイヤーは鳥類愛好家となり、鳥の繁栄を目指すゲームです。
2019年のドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート部門でドイツゲーム賞を取った作品として、期待していたゲームをようやく遊べました。
エキスパート部門の受賞作なので、さぞ重めかと思っていたら、1時間程度で終わる中量級ゲームなのは意外でした。
特徴は、なんといってもコンポーネントがとてもおしゃれ!
鳥カードは140枚全て違う鳥が描かれていて、まるで図鑑。
餌箱型のダイスタワーや、パステルカラーの卵トークンも可愛くて、おしゃれな雑貨のようですね!
ただしゲームとしては、運の要素が強めなのが気になりました。
合計3回ほど遊びましたが、毎回得点がばらついて勝ったり負けたりと、安定しませんでした。
このゲームは餌(資源)で鳥カードを獲得し、卵を支払って鳥カードを場に出すことで、獲得できる餌や卵や鳥カードの数が増える、いわゆる『エンジンビルド』です。
ただしエンジンビルドの軸となる鳥カードが場に公開されている3枚と、裏向きの山の一番上の合計4枚しかない。
その鳥カードも性能の強弱があって、ここの運要素がとても強い。
結果、自分が戦略を立てるのではなく、場にあるカードでいかに効率の良いエンジンを組み立てるかのゲームになる。
エンジンビルドは設計戦略が核だと思っていたので、ここが運次第なのがどうにも残念。
同じエンジンビルドである『宝石の煌き』や『GIZMO』はカードが9枚公開されているのと比べるとやっぱり3枚は少ないかな。
運要素が気になる人は公開されている枚数を調整すると良いかも♪
あと鳥カードの強弱が気になる人は、バランスブレイカーのカラス系のカードを抜くといいかもしれない。
まとめ
評価:B
一般向けにとても良くできた作品だと思います。
ゲームの基本システムはシンプルなので、インストさえどうにかなればゲーム初心者でも遊べるぐらいの難易度だと思います。
あと何よりもコンポーネントの品質が高い!やっぱりアートワークやコンポーネントの質が良いと、それだけで価値になりますね。
ただしゲーマーズゲームではないので、戦略的に勝ちたい人には物足りないかもですね。(^^;
逆の見方をすると、運が良ければ誰でも勝てる可能性のあるゲームなので、勝負というより楽しみたい層にはとてもお勧めの作品です。