なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

ヴィクトリアン・マスターマインド 感想(レビュー)

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1900年前後のヨーロッパを舞台に、プレイヤーは悪の秘密結社となり、凶悪な巨大マシーンを組み上げ悪の限りを尽くし"機械世紀の犯罪王(ヴィクトリアン・マスターマインド)"を目指すゲームです。

もう、テーマだけで最高にワクワクしませんか!?

またパッケージイラストの雰囲気が良い!(彼らが誰かは一切説明無い(^_^;))

これぞ本来のスチームパンク

巨大マシーンも全部で6種類あり「ドリルマ」「蜘蛛型」など、どれもときめくデザイン!それぞれに異なる能力があり、どのマシーンの設計図を選ぶのかも楽しみの1つです!

ゲームシステムは、皆大好きな変則ワーカープレイスメント×拡大再生産。

箱が大きい割にはゲームは中量級。説明書を読むのも楽で、インストが10分、ゲームは1時間程度で終わりました。

大雑把にゲームシステムを説明すると、プレイヤーはエージェントのチップをロンドン・フランスなどボード上の5つの国に派遣(配置)していきます。

チップが3枚重なったら表にして効果を解決していきます。

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チップごとに派遣した場所に規定された資源と、「資源を2回貰える」「建物を強奪する」などの手下の効果を得ます。

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これがなかなかに悩ましい!

「今その資源必要じゃないけど、とりあえず2枚乗っているところを揃えてしまうか~、でもあそこのチップは妨害能力があるかもしれない…(^_^;)」と色々と考えて、とても楽しい♪

これがこのゲームならではの楽しさですね♪

これを繰り返し、手に入れた「ネジ」「銅板」で巨大ロボを作ったり、建物の強奪、未知の技術が書かれたダヴィンチ文書の獲得など悪い行いをしていきます。

建物を強奪することで、秘密警察の捜査が進み、一定以上進む、もしくはプレイヤーが巨大ロボを完成させたら、最後の手番を行ってゲームは終了になります。

最終的に一番悪の限りを尽くした、すなわち勝利点の高かったプレイヤーの勝利となります。

まとめ

評価:A

最高のテーマで大好きなゲームでした!

ゲームシステムも「チップをどこに置くか」だけなのに、深いジレンマがあり良くできていると思います。

他人の行動を阻害するエージェントが直接攻撃にあたるので、苦手な人もいるかと思いますが、攻撃相手を指定するわけではない(罠を仕掛けるイメージ)ので心理的負担は少ないと思います。

またアートワークのセンスも良いですね~。

キャラクターイラスト、メカデザイン、駒の造形どれも素敵です!

気になる点をあげるなら、箱の大きさや中量級な内容にしては少し価格が高めな点ぐらいです。

とはいえ、あれだけ豪華なコンポーネントだから高価な分、満足度も高いです!

箱の大きさから重ゲーを期待していると少し軽く感じるかもしれませんが、初心者から上級者まで楽しめる層の幅の広い便利なゲームだと思います。

オススメ!!!!!

【追記】

その後3回ほど遊んでいて気がついたことメモ。

終了条件が「マシーンの完成」「秘密警察の捜査ゲージが12になる」の2種類あるのですが、後者の場合、消化不良な声を多く聞きました。

建物特化のマシーンパワーを選択したプレイヤーがいると、確かに建物がポコポコ強奪されていきゲームが早めに終了してしまうのですよね…。(^_^;)

早く終わると、未完成な状況で終りがちなので、ゲーム全体として消化不良になりがちかも。

とりあえず初めて遊ぶ人がいる場合は、マシーン選びなど少し注意したほうが良いかも!