イスタンブール 感想(レビュー)
ゲームの概要
2014年の年間ドイツゲーム大賞のエキスパートゲーム賞を受賞したゲームです。
プレイヤーはイスタンブールの商人となり、賑わうバザーを舞台に商品を売買します。そこで得たお金や資材を使ってルビーを5つ手に入れたプレイヤーの勝利となります。
ジャンルはいわゆる"ワーカープレイスメント"です。
感想
このゲーム、ワーカーを配置できるタイルが16枚あり4列×4行に並べて遊ぶのですが、説明書に記載してあったプレイ時推奨のタイル配置で遊んでみたら、正直いまいち盛り上がりませんでした。
なんだか勝ち筋が分かりやすすぎて、みんなが同じような行動を取っただけの印象…。
「エキスパート賞をとっているのだから、そんなことはないだろう!」と思い直し、改めて上級者向けの配置で遊んだら、ようやく面白さがわかりました!
いやー、同じシステムなのに配置が違うだけでこんなにも面白さが変わるとは。
バランスって改めて重要ですね!
以前『テラフォーミングマーズ』を遊んだ時も初心者向け企業で遊んだ時より、2回目に普通の企業で遊んだ方が楽しかったのを思い出しました。
たまにある”初心者向け設定”というのは、ある程度ボードゲームを遊んだことのあるプレイヤーにはむしろ不要ですね。(^^;
まとめ
評価:B +
よくできたワーカープレイスメントだと思います。比較的インストも簡単で、5人までできる汎用性は重宝しそうです。
タイルの配置方法、手番次第で飽きずに遊べそうなのも良いですね。
このゲームの特徴は、ワーカーが自分の居るタイルから1~2マスまでのタイルしか選べない事と、タイルの効果を得るためには助手チップを1枚置かなければいけないこと
助手タイルが既においてあるタイルに入れば回収できるので、どの順番でどのタイルの効果を得るかパズル的な思考も必要になります。
いかに無駄のない動きが出来るか、いかにルビーを効率よく集められるか、他プレイヤーの状況やねらいを見ながら戦略を立てていくのがとても楽しいゲームです。
一方、ワーカーの配置方法が特殊なものの、個性は弱め。もう少し独自の尖った特徴が欲しいとも思ったり。(^_^;)
『イスタンブールダイスゲーム』というダイス版が出ているのですが、個人的にはダイス版の方が手軽で遊びやすいかな。
色々と重ゲーを持っている人にはベタな感じですが、そうでない人のワーカープレイスメント入門作品として、オススメです!