ファーストクラス 感想
"オリエント急行"をテーマにしたワーカープレイスメントです。
鉄道系ゲームですが、全員で共有するようなマップボードに車両を進めるタイプではなく個人ボードで進めるゲームです。
全6ラウンドでプレイ時間は1時間ぐらいの"よくあるミドル級のゲーム"ですが、深いジレンマが楽しめる良いゲームです。
面白かったポイント
プレイヤーは鉄道の経営者となり、車両を充実させたり列車を進めたりすることで、2ラウンドごとに勝利点を得られます。
特長として毎回異なるゲームが楽しめることです。
プレイヤーは場に並んだアクションカードを1枚選んでそのアクションを行います。
そのアクションカードのセットがA~Eまでの種類があり、そこから2つを選んで組み合わせるため、毎回新鮮なプレイができます。強いて言うなら最初から拡張が入ってるみたいですね!
特にCのセットは"オリエント急行"らしく殺人事件が起きたりと幅の広いテーマを味わえます。
あとゲームのコアがシンプルでインストが簡単なのが良いですね。ゲームのアイコンが多数あり一見複雑そうですが、出てきたタイミングで説明すればよいので説明や理解は比較的簡単です。
気になったポイント
後手の不利さが気になりました。
ゲームの基本は場に6枚×3列で並べられたアクションカードから選んで1枚取りそこに書かれたアクションを解決します。
何を選ぶかは早い者勝ちなので手番が早いほどかなり有利です。この有利不利を解消するためにアクションカード以外にスタートプレイヤーカードがあります。これを取ったプレイヤーは次のラウンドからスタートプレイヤーになる上に2コイン貰え、更に次の手番以外のプレイヤーにもボーナスが入ります。
これは明らかに最後手番が取ることを想定した物で、スタートプレイヤー以外にメリットが入るようになってます。
ここは個人的にどうかな~と思う所です。最後手番のプレイヤーはこれ取らないと以降も不利が続くので、取ることが義務的になっているような…
この手番を失うのは勝ち負けではなく、ゲーム体験として勿体ないと思うんですよね(^_^;)
ちなみに先日遊んだときは最後手番で勝利したので、ゲームバランスを崩してはいないと思います。
まとめ
評価:A
1時間前後で遊べるワーカープレイスメントとして、かなり面白いと思いました。
手番でやることはカードを1枚引くだけですが、他のプレイヤーの状況から狙いを読んで自分の戦略を立てるのが、とても楽しいです。
前述のカードセットの組換えで違ったゲーム性を味わえるのは「次また遊びたい」と飽きさせないのと次への渇望を生むよい仕組みだと思います。
インストが簡単でライトな層にも受け入れやすいのも良いですね。
またコンポーネントが綺麗に仕舞えるのも、何気に好ポイントです。
こんな感じで結構気に入ってます。
今度は「殺人事件」入れて遊びたいな~♪