なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

クアックサルバー 感想(レビュー)


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完全日本語版が発売されたばかりの『クアックサルバー』を遊ばせていただきました。

袋に入っているトークンを引くドキドキの「運要素」を中心に、トークンの合計数値がバーストしないように引き際を見極める「心理要素」、トークンを購入してデッキを作る「戦略要素」を上手くミックスしたゲームでした。

ゲーム概要

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全部で9ラウンド行い、一番勝利点の高かったプレイヤーの勝利となります。

各ラウンドでは袋からトークンを引き、トークンに書かれた数値だけ個人ボードのスタートから離れたマスに置いていきます。

トークンを引くかどうかは任意です。

ただし白色のトークンの合計値が8以上になるとバーストしてしまいます。バーストしたら、それ以上は引けなくなるだけではなく、ペナルティとして報酬も減ります。

ゆえに袋に何色のトークンが何個残っていて、白色のトークンを引く確率がどれくらいなのかを考えながらバーストしないように、止め時を見極めます。ここが面白いポイントの1つですね!

全プレイヤーが引き終えたら次の収入フェイズに移ります。

バーストしなかったプレイヤーの中から、一番遠くのマスまで進めたプレイヤーがボーナスとしてダイスを振って出目の効果を得ます。

次に黒・緑・紫のトークンの効果の処理を行います。

個人ボードの進めたマスの次のマスに書かれた数値を確認します。数値の他にルビーが描かれていたらルビーを獲得します。

バーストしなかったプレイヤーはその数値を金額としてトークンの購入、およびその数値を勝利点として得ることができます。どのトークンを増やすのか戦略の考えどころなので、ここも面白いポイントです。

バーストしてしまったプレイヤーはトークンの購入か勝利点を得るか、どちらかしかできません。最後にルビー2個支払うことで、個人ボードのスタートマーカーを1マス進められます。

これでラウンドが終了するので、配置したトークンを袋に戻し次のラウンドを開始します。

ラウンドを繰り返し、戦略的にトークンを増やして、より多くの勝利点を得られるようします。

まとめ

評価:B-(20181029修正)

ボードゲーム初心者でも楽しめるパーティーゲームの良作だと思います。

ただ戦略的な部分はあれど、基本は"運ゲー"なので戦略による勝ち負けにこだわりたい人には向いていないかも。

1回45分程度で、1度遊んだらもう1回遊びたくなる軽さなのが良いですね。全員が一緒にアクションを行うのでダウンタイムが少なくサクサク進みます。

ただ軽さのわりにトークンの種類が多くてインストは多少時間かかるかも。

あと定価5500円はミドルゲームのわりには少し高いかもなぁ…(。-ω-)

「しっかりとした運ゲー」が欲しい人にはオススメの作品!!

追記:2018年10月29日

あれから何度か遊んでみて再評価。

良くできたゲームという評価は変わらず。

ただやっぱり運ゲーだなぁと。

少しでも安定させるべく青を中心にバッグビルディングするも、結局は運不運に左右される。戦略が必ずしも報われないのは、個人的にはどうにも好きになれず。

どの色を取るのかも何度か遊ぶと好みの戦略に収束されるので、あまり柔軟性を感じなくなってきた。

ということで周りの評価は高いですが、「こういう意見もあるよ」という意味もこめて少し評価を下げました。

でも「考えるのが苦手」「ラフに遊びたい」という人にはオススメです。