センチュリー イースタンワンダーズ インスト用まとめ&レビュー
『センチュリー スパイスロード』に告ぐセンチュリーシリーズの第二弾。
シンプルながら奥深い、拡大再生産の名作である前作の思想を引き継ぎ、より自由度が増してバランスが良くなりました。
インスト用資料(PDF:A41枚)作りました
インスト用に簡単に説明ができるように再編集した資料を作りました。
下記から資料をDLできます。
イースタンワンダーズインスト用資料.pdf - Google ドライブ
ゲームのテーマ(要約版)
交易によって栄えた国々は新たなスパイスを求めて新たな交易ルートの開拓が必要になり次々に異国の海に乗り出していった。
プレイヤーは商人となり、この大公開時代に発見と繁栄を目指して探検に出よう。
準備
- 6角形の「島タイル」の中から海しか描かれていない「海タイル」を探して箱に戻します。
- 桟橋だけが書かれている4枚の「港タイル」は後で使うので、探して脇に置いておきます。
- 「市場タイル」から各スパイスの種類ごとに1枚ずつ箱に戻します。
- 残りの「市場タイル」をシャッフルし中央に並べます。初めてのプレイであれば真ん中に6列、その左右に5列、さらにその左右に2列を並べます。
- 四隅の空いているところに脇に避けていた「港タイル」を配置します。
- 「勝利点タイル」から”×”が描かれたタイルを探し、脇に置いておきます。
- 「勝利点タイル」を裏向きでシャッフルし、4か所の「港タイル」の上に表向きで1枚ずつ置いていきます。
- 残りの「勝利点タイル」を積み上げます。上から5枚とり先ほどの”×”が描かれたタイルを加えてシャッフルし、「勝利点タイル」の上に乗せます。
- スパイス駒を皿に盛り、上から「グローブ(茶色)」→「茶(緑)」→「チリ(赤)」→「生姜(黄)」の順番に並べます。
- 「ボーナスタイル」を種類別に積み、全員が取りやすい場所に置いておきます。勝利点が書かれた「ボーナスタイル」は上から6・5・4・3の順で積んでください。
- 「個人ボード」を配布します。
- 「個人ボード」左上のマークが異なるボードを持っているプレイヤーがスタートプレイヤーです。
- 各プレイヤーに「船コマ」を好きな色を選んでもらいます。
- 「船コマ」と同じ色の「交易所コマ」を配り、個人ボードの左側に配置します。
- 始めに所持するスパイスのセットを作り、スタートプレイヤーから選んでいきます。スパイスは「個人ボード」右側の船倉に配置します。
- 「船コマ」を任意の「港タイル」に配置して準備完了です。
ゲームの概要・終了条件・勝利条件
このゲームはスタートプレイヤーから時計回りに手番を行うラウンド制のゲームです。
プレイヤーの誰かが4個目の「勝利点タイル」を獲得したらそのラウンドでゲームが終了します。
「勝利点タイル」、一部の「ボーナスタイル」、「個人ボード」の「交易所コマ」が空いて公開された勝利点と、「個人ボード」の船倉に置かれている「クローブ(茶)」「茶(緑)」「チリ(赤)」の個数を合計して一番多くの勝利点を得たプレイヤーの勝利となります。
※注意:「生姜(黄色)」は勝利点になりません。
ゲームのルール
手番は"移動フェイズ"と"アクションフェイズ"の2つのフェイズで構成されます。
必ず"移動フェイズ"を先に行います。
移動フェイズの説明
移動フェイズでは「船コマ」を隣接するタイルに移動できます。移動はしなくてもかまいません。
移動した先のタイルの上に任意のスパイスを1つ置くことで、更に移動することができます。スパイスさえ置ければ、1度の移動フェイズ中に何回でも移動できます。
自分が移動を終了したタイルに、スパイスが置かれていたらそのスパイスを貰えます。通過しただけでは貰えません。
移動を終わらせるタイルの上に他プレイヤーの「船コマ」があった場合、そのプレイヤーに任意のスパイスを1つ渡さなければなりません。スパイスが無い場合、そのタイルまで移動して終わらせることはできません。複数「船コマ」があったら全員に1つずつスパイスを渡さなければなりません。
アクションフェイズの説明
移動フェイズが終わったら3つのアクションから1つを選んで実行できます。
- 収穫アクション
- 港アクション
- 交易アクション
収穫アクション
「生姜(黄色)」を2つ受け取れます。
どのタイルの上にいても行えます。
港アクション
「港タイル」の上にいた場合、そこに乗っている「勝利点タイル」のコストを支払うことで購入できます。購入した「勝利点タイル」は裏向きで手元に置いておきます。
空いたスペースに「勝利点タイル」の山の一番上から表向きに補充します。
補充した「勝利点タイル」に"×"がかかれていた場合、その港は閉鎖されたとみなされ「勝利点タイル」を購入することができません。
その後、他の港で「勝利点タイル」が購入された場合、"×"の「勝利点タイル」はそこに移り、元々"×"があったタイルの上に新しい「勝利点タイル」を補充します。
交易アクション
「市場タイル」の上にいた場合行えます。
「交易所コマ」を配置することで交易所を作り、交易が行えるようになります。
交易所を建てる
今居る「市場タイル」に描かれたスパイスのマークを確認し、個人ボードのそれと同じマークの行にある「交易所コマ」を左から取り配置します。これで交易が行えるようになります。
既に他プレイヤーの交易所があった場合、交易所の数だけ任意のスパイスを皿に戻さなければなりません。
交易をする
交易所が建っているなら「市場タイル」に描かれたレートでスパイスを交換する事ができます。一度で何回でも交換できます。
例:チリ(赤)2つを生姜(黄色)5個と交換できる交易所で、チリ4つを生姜10個とと交換した。
ボーナスタイルの獲得
交易アクションで個人ボードが縦1列空いた場合、任意の「ボーナスタイル」を獲得できます。
勝利点ボーナス
書かれている値の勝利点が貰えます。
移動ボーナス
コスト無しでもう1マス進められます。
交易ボーナス
交易所を建てたとき、持っているスパイスを1つをグレードアップできます。
収穫ボーナス
「収穫アクション」を行った際に追加で「チリ(赤)」を貰えます。
船倉ボーナス
船倉が増え、スパイスが3つ多く置けるようになります。
レビュー・感想
評価:A
相変わらずシンプルでインストが簡単な上に奥深いゲームシステムでとても面白いゲームでした。
『スパイスロード』では、場に出ているカードしか行動の選択肢がありませんでしたが、今回は並んでいる市場タイル全てが選択肢となったため、行動の自由度がかなり上がりました。
それに伴いバランスも良くなったと思います。より戦略を重視したプレイになりました。
その反面、『スパイスロード』のような一手番でのコンボによる爆発力は無くなったため、地味になったとも言えます。
個人的には『スパイスロード』の方が個性的に思えましたが、確かに完成度では『イースタンワンダーズ』の方が高いように思えます。