K2 感想
ゲームの仕様
人数:1~5人
時間:60分
ゲームの概要
その名の通り世界で2番目に高い山″K2″に登る登山ゲームです。
実際の登山家がゲームデザインに参加しているとの事で、テーマの再現度が高く、かつシビアなゲームになっています。
システムやコンポーネントはシンプルなのに、驚くほど奥深いゲームで、とても洗練されていると感じました。
とてもおすすめできるゲームです。
ゲーム概要
プレイヤーは二人の登山家(コマ)を動かして登頂を目指します。
6枚の手札には山道を登り降りするカードと、体力を回復するカードの2種類があり、そこから3枚を選んで、このターンの行動とします。
カードにはそれぞれ数字が書かれており、その数字の値だけ登ったり体力を回復したりすることができます。
体力は各プレイヤーごとにボードで管理をします。
7000mを越えた辺りから難易度が上がり、そこにいるだけで体力が奪われるようになります。また天気を表すボードがあり、悪天候だと更に体力が奪われます。
体力がゼロになったら死亡してしまうので、この先の天候を見ながら登るのか、休んで体力を回復するのか、はたまた下山するのかを考えて手札からカードを選びます。
全員がカードを伏せ終わったら、カードをオープンしてカードに書かれた数値を確認します。出した合計数が一番高かったプレイヤーはペナルティをとして、3つあるペナルティチップから1つ選んで書いてある数値を行動の値から引いてから行動します。
ただし一番高かった数字を出したプレイヤーが複数人いた場合は、ペナルティを受けずに済むので、積極的にバッティングを狙うことになります。
その後はスタートプレイヤーからプレイしたカードの処理を行い登頂を目指します。
全員がアクションを行ったらスタートプレイヤーマーカーを時計回りに渡し、次のラウンドに移ります。
ゲームは全18ラウンドを行い、最後に得点計算を行います。
得点は生存している登山家コマが到達した最高到達点に応じて得られます。
最も多くの得点を得たプレイヤーの勝利となります。
まとめ
評価:A-
これは地味ながら傑作です。
こんなにシンプルなのに、複雑な戦略がもとめられる、なんて奥深いゲームなのかと驚かされました。同時にそれをなし得ているバランスもとても良いです。
AではなくA-になった点を強いて言うならソロゲーム感が強いということでしょうか。あまり周りとのコミュニケーションが無いので、盛り上がり感は薄いですね。
また山頂に登った瞬間がピークではないので、終わりが若干寂しい感じもあります。
とはいえ良くできていているので遊ぶ機会があれば是非遊んでみてください。