なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

ふたつの街の物語 感想

概要

プレイヤーは都市プランナーとなり左右のプレイヤーと協力して街を作ります。

左右の街で低い方の点数が点数になります。

そのため左右どちらも素敵な街にする必要があります。

箱絵や『ふたつの街の物語』という名前から中世の都市間の貿易ゲームを彷彿とさせますが、実際は工場やオフィスなどもあるシンプルなSimCityのようなゲームです。

ルール説明

ゲームは全部で3ラウンドあります。

1ラウンド目ではまず全プレイヤーが都市タイルを7枚取ります。

都市カードは『商店(黄)』『工場(灰)』『酒場(赤)』『オフィス(青)』『公園(緑)』『住居(茶)』の6種類あります。

手札の中から2枚を選んで場に伏せます。

全員が都市タイルを場に伏せ終えたら一斉にオープンします。左右のプレイヤーと相談して出した都市タイルを組み合わせて都市を作っていきます。ゲーム終了時に都市は4×4マスの正方形の形になります。

最後に使わなかった都市タイルを左隣のプレイヤーに回します。右隣のプレイヤーから受け取ったら、都市タイルが1枚になるまで同じ事を繰り返します。

都市タイルが1枚になったら1ラウンドが終了です。

2ラウンド目は都市タイルの代わりに、都市タイル二つ分の大きさの二重都市タイルを3枚取って2枚を選びます。1ラウンド目と同様に左右のプレイヤーと相談して都市に設置します。2ラウンド目は3枚しか取っていないので、使わなかった1枚は回さずに捨て札にします。

最後の3ラウンド目はほとんど1ラウンド目と一緒ですが、使わなかった都市タイルは右に回します。

3ラウンドが終了すると4×4マスの正方形の都市が出来上がり得点を計算します。

得点計算

得点計算の元になる役はカードに記載されており、いつでも見ながら都市タイルを配置することができます。
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商店(黄)

商店は縦横どちらでも直線に並ぶことで得点になります。長く並ぶことでより高い得点を得られます。最長4枚で16点得られます。

工場(灰)

工場の数×工場の多い順で決まる倍率で得点を計算します。1位は4倍、2位は3倍、3位は2倍になります。例えば工場が3つで他の都市と比べて一番多くの工場があれば、3×4で12得点となります。

酒場(赤)

酒場には4種類のマークがあり、多くの種類を揃えると得点になります。4種類全部集めると17点になります。

オフィス(青)

枚数が多いとより多くの得点が貰えます。最大6枚で21点です。さらにオフィスは酒場と隣接していた数だけ追加で1点ずつボーナスが貰えます。

公園(緑)

一辺でも隣接して繋がっている公園の枚数によって得点になります。1つだけの場合は2点、2つは8点、3つは12点となり以降は増えた数だけ1点ずつ追加していきます。

住居(茶)

住居は工場に隣接していると1枚1点です。

工場と隣接していない場合は、住居の得点はその都市に設置されている住居以外のタイルの種類数になります。

まとめ

評価:A-

個人戦なのに左右とは協力という複雑な関係性が独特です。

勝敗よりも街を作るのが楽しいかったり。一度やれば他の人にも説明ができるシンプルなルールと1プレイ30分ぐらいでできる軽さも良いですね。プレイ人数も7名までできる幅広さもあって遊ぶシーンは多そうです。

左右の街で低い得点の方が自分の点になるといところはよく考えられていますね。このルールがあるから左右両方ともバランスよく育てる必要が出てきて、ゲームに深みが出てます。

難点を言うのであれば個人的な勝敗が薄くなるので競技性が弱いところでしょうか。

とはいえゲームのプレイ自体が楽しいのでこれはこれで充分かと!