パンデミック・クトゥルフの呼び声 感想
クトゥルフをテーマにしたパンデミックということで、ゲームファンにとってはたまらない夢の作品。
ということで、やってみました。
感想を一言でいうと「パンデミックが少しミニマムになって凝縮された」感じかな。
マップのマスが少なくなり狭く感じ、役職もベーシックな物しかないため行動に幅が狭まり、プレイヤーカードの枚数も激減したため窮屈な感じを受けました。
特にプレイヤーカード(59枚→44枚)の減少は4人プレイで6ターンまでできたのが5ターンまででクリアしなければならなくなりミスが許されない難易度になっています。
(マスの数:パンデミック:47/クトゥルフ:23)
とはいえ「クトゥルフ物」なのでこれぐらいの難易度の方があっているかも、と思ってしまったり。w
またクトゥルフらしい点として、いくつかの場面でSAN値のチェックのためダイスを振って判定します。
正気度を失ったキャラクターは能力が変化します。
これが純粋にパワーダウンするとは限らないのが面白いところです。
無駄な行動ができないから動きが慎重になって色々考えるとプレイヤーのSAN値が減ってくるのが良くわかる。w
ゲーム概要
ウィルスの代わりに狂信者となりワクチンではなく4つのゲートを閉じるのが勝利条件になっています。
パンデミックとの大きな違い
システム基本は通常のパンデミック。
パンデミックではマップが世界で左端から右端が繋がっていましたが、
今回の世界は4つの街なので端から端への移動ができません。
ただし4つの街に各1つづつあるゲートを通ってワープする事が可能です。
ただし使用には正気度チェックをする必要があり、ゲートを封印してしまうと使えなくなってしまう制約もあります。
結局3回プレイしましたが、勝ち筋が見えないまま3敗。。。
今日のプレイでわかったことは大まかに下記。
- 「隠秘学者」の使いどころが見つからない。
- 狂信者ばかりに気を取られていると4つの封印が間に合わない。
- 正気度が減る事を恐れない。
- ゲート移動は積極的に使おう。
「隠秘学者」は1アクションで一人の狂信者を2マス移動させることができるのですが、
同じコストで狂信者を排除することができるので、わざわざ移動させるメリットが感じられませんでした。
ルールの解釈に迷った所
「ショゴスの初期位置がゲートだった場合の処理はどうすればよいのか?」
『邪悪の胎動』を引いた場合、古き神の復活とショゴスの召喚が同時に行われます。
ショゴスが召喚される場所をカードを引いて決めるのですが、それがゲートだった場合、
ショゴスがゲート召喚→ショゴスがゲートに入って古き神を呼び起こす、
と古き神が2連続で呼び起こすことになり、非常に厳しい局面になります。
運次第ではあるものの、ゲームバランスが極端に悪くなるとしてショゴスの初期配置がゲートだった場合、
今いるゲートから一番近いゲートにする事にしたところ、バランスとしては良くなったと思います。
まとめ
評価:B+
『パンデミック』と比べるとどうしてもゲームバランスが偏っている気がします。
またキャラクターごとの組み合わせの可能性も少し狭まっているからか、広がりがないように感じてしまいました。
とはいえクトゥルフというテーマ性がそれを補う十分な魅力があるので評価はBとします。