なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

アニュビスの仮面 感想

ルール

ダンジョンの地図を作る協力型のゲームです。
VRゴーグルを被ると1分だけダンジョンの一部を覗く事ができるので、言葉や手振りでその他のプレイヤーに内部を伝えます。
その情報をもとに残りのプレイヤーは地図を組んでいきます。
1分経って出来上がった地図の一部を確認し、次のプレイヤーにVRゴーグルを渡します。
次のプレイヤーは先ほどのプレイヤーとは違う地点からダンジョンを覗きます。
そうやって一人づつダンジョンを覗いて地図の断片を作り、断片を合体させて一つの地図をつくります。
最後にVRゴーグルからスマホを取り出してスタート地点からゴールまで正しく地図ができていれば勝利です。

感想

VRという技術をコンポーネントの一部として上手く使っているのに感心しました。
VRなくしてはシステムとして完成はしないんだけど、あくまでゲームとしての楽しさは皆であーでもない、こーでもないというアナログなところにあり、最先端を取り入れながらアナログっていうのがミスマッチで面白かったです。

1プレイは15分~20分ぐらいでサクッとできるのもお手軽で良いです。
ゴーグル以外のコンポーネントも立体物があったりして豪華です。
ゴーグルやアプリ、イラストにCG、声優などこれ原価に対して非常に安価なのではないでしょうか。
ちょっと心配しちゃうぐらいです。w

話を本筋に戻して、感想です。

基本は情報伝達ゲームです。
ゴーグルを被っているプレイヤー(情報収集>伝達)から、それ以外のプレイヤー(情報授受>構築)が上手くできるか、が楽しさのポイントです。
ゴーグルを被って状況を把握して、それを口で上手く伝えるのって中々難しいのですよ。
これは常日頃から論理的な思考をしているかが結構プレイヤーの差として現れました。

でも何回かやっていくと改善のポイントが見えてきました。
ゴーグルを被っているプレイヤーは「目の前に絵画が見えます」などと目に見えるものを口にしがちですが、地図を作る側はまず基準となる地形の情報が知りたいので、まずは状況の把握から務める。
情報の優先順位は地形>アイテムにする。
などです。

改善点を見つけて成長していくのもゲームの楽しみの一つだと思うので、初めてやるプレイヤー同士だとそういう楽しみ方もできますね。

あとはやっぱりゴーグルを被って周りを見回すのは、傍から見ていると異様に見えます。
でもそういうボードゲームをやっているというのを知ると、非常に興味を持ちやすいかと思います。
そういう意味でも現時点では唯一のアドバンテージですね。

まとめ

評価:A-

最後に思ったこととして、このゲームは何年遊べるのかな?ということです。
他のボードゲームはそれ単体でコンポーネントが完結している場合が多く、大事にしていればそれだけ長く遊べます。
ただこのゲームはアプリやスマホに依存する為、アプリがスマホに対応しなくなったら、スマホ自体がガラケーのように時代遅れのデバイスになったら、遊べなくなってしまいます。
そういう意味で、賞味期限つきのゲームなのかな、と心配した次第です。

とはいえゲームはもちろん面白く、新規性を評価してAにします。