なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

イスタンブール 感想(レビュー)

ゲームの概要

2014年の年間ドイツゲーム大賞のエキスパートゲーム賞を受賞したゲームです。f:id:nayuhini:20190423080600j:image

プレイヤーはイスタンブールの商人となり、賑わうバザーを舞台に商品を売買します。そこで得たお金や資材を使ってルビーを5つ手に入れたプレイヤーの勝利となります。

ジャンルはいわゆる"ワーカープレイスメント"です。

感想

このゲーム、ワーカーを配置できるタイルが16枚あり4列×4行に並べて遊ぶのですが、説明書に記載してあったプレイ時推奨のタイル配置で遊んでみたら、正直いまいち盛り上がりませんでした。

 

なんだか勝ち筋が分かりやすすぎて、みんなが同じような行動を取っただけの印象…。

「エキスパート賞をとっているのだから、そんなことはないだろう!」と思い直し、改めて上級者向けの配置で遊んだら、ようやく面白さがわかりました!

いやー、同じシステムなのに配置が違うだけでこんなにも面白さが変わるとは。

バランスって改めて重要ですね!

以前『テラフォーミングマーズ』を遊んだ時も初心者向け企業で遊んだ時より、2回目に普通の企業で遊んだ方が楽しかったのを思い出しました。

たまにある”初心者向け設定”というのは、ある程度ボードゲームを遊んだことのあるプレイヤーにはむしろ不要ですね。(^^;

まとめ

評価:B +

よくできたワーカープレイスメントだと思います。比較的インストも簡単で、5人までできる汎用性は重宝しそうです。

タイルの配置方法、手番次第で飽きずに遊べそうなのも良いですね。

このゲームの特徴は、ワーカーが自分の居るタイルから1~2マスまでのタイルしか選べない事と、タイルの効果を得るためには助手チップを1枚置かなければいけないこと

助手タイルが既においてあるタイルに入れば回収できるので、どの順番でどのタイルの効果を得るかパズル的な思考も必要になります。

いかに無駄のない動きが出来るか、いかにルビーを効率よく集められるか、他プレイヤーの状況やねらいを見ながら戦略を立てていくのがとても楽しいゲームです。

一方、ワーカーの配置方法が特殊なものの、個性は弱め。もう少し独自の尖った特徴が欲しいとも思ったり。(^_^;)

イスタンブールダイスゲーム』というダイス版が出ているのですが、個人的にはダイス版の方が手軽で遊びやすいかな。

色々と重ゲーを持っている人にはベタな感じですが、そうでない人のワーカープレイスメント入門作品として、オススメです!

BACK TO THE FUTURE ボードゲーム 感想(レビュー)

ルールはこちらから

BACK TO THE FUTURE ボードゲーム ルール意訳

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原作映画が大好きなので買ってみました!

ちょうど原作の”1”と”2”をテーマにしています。

このゲームは、何といっても原作のテーマを上手くゲームシステムに落とし込んでいるところが素晴らしい!

デロリアンで過去や未来を行き来して、その時代の出来事を修正していくシステムは、原作さながらです。

またマーティーやドクなど、おなじみのキャラクターごとの特徴と能力がマッチしていて、納得感のあるプレイができます。

あとコンポーネントが豪華!

ゲームに使わないデロリアンのミニカーやアメコミが入ってます。

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※ミニカーはトークンの代わりに使用可能

カードは写真ではなくアメコミのイラストですが、個人的にはアメコミ特有の濃いクセはなく、とても作品にマッチしていると思います。

ゲームシステムは「1955(過去)」「1985(現在)」「2015年(未来)」3つの年代のイベントカードに指示された3人のキャラクターをそろえる、セットコレクションです。

古い年代のイベントほど、高コスト・高得点で、未来に行くほど低コスト・低得点になります。

各年代でイベントカードは3枚しかなく、2つの年代のイベントカードが無くなったらゲームは終了になります。f:id:nayuhini:20190407230032j:image
そのため、取りやすい新しい年代のカードを狙うか、取りにくいけど高得点の古い年代を狙うか、他プレイヤーの状況を見ながら判断するのが楽しいポイントになってきます。

まとめ

評価:A

すみません、かなり個人的な評価が乗ってます。(^^;

原作ものは、ゲームシステムの品質以上に、"どこまでテーマに寄り添えているか"が重要な要素だと思いました。

そういう意味で、このゲームはとても原作にマッチしつつ、システムも無理なく成立しているため評価が高いと思います。

一緒にプレイした仲間も評判は良かったです!

そのため、原作を知らない、思い入れが無い方には楽しさ半減かも?!。(^_^;)

カードのイラスト一枚とっても原作を知っていると「あのシーンだ!」とワクワクできるのも、このゲームならでは。

原作映画が好きならオススメ!!!!!

メディチ 感想(レビュー)

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クニツィアの三大競りゲームの一角である『メディチ』を遊びました!

ゲームの概要

プレイヤーは中世フィレンツェの商人となり、様々な商品を安く手に入れます。手に入れた商品は船に積み貿易して報酬を獲得します。街一番の商人を目指し商品を競り落とします。

3ラウンド行い、一番お金を多く持っていたプレイヤーの勝利となります。

ゲームの準備

プレイヤーは最初から30金を持っています。

場には商品カードの山があります。

商品カードには、各商品を表す黄色(香辛料)、赤色(織物)、緑色(染料)、青色(陶器)、灰色(金属)の5色あります。

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0から5までの商品価値が書かれたカードと、金色の10が書かれたカードがあります。

各色0~4までは1枚ずつ、5だけ2枚あります。

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5人以下でプレイする場合は、プレイ人数に応じた枚数を商品カードから抜いて箱に戻します。

ボードには、現在の所持金を表すトラックと、商品カードの色と同じ5色の市場ピラミッドがあり、それぞれに各プレイヤートークンを置きます。f:id:nayuhini:20190406163030j:image

ゲームのルール

親プレイヤーが商品カードをめくります。

最大3枚までめくることができます。

めくられた商品カードをひとまとめに競りを行います。

親プレイヤーの左隣のプレイヤーから、いくらの金額を払うか値段をつけていき、最後に親プレイヤーが値を付けます。

値を付ける際に、前の人よりも高い値を宣言するか、もしくはパスを選びます。

一番高かった値を付けたプレイヤーが商品カードを獲得し、自分の船ボードの上に置きます。船ボードには5枚のカードを置けます。f:id:nayuhini:20190406163045j:image

誰も値を付けなかった場合は、カードは捨て札になります。

競り勝ったプレイヤーの付け値分、所持金トラックから減らします。

競りが終わったら親プレイヤーが左隣のプレイヤーに移り、次の競りを行います。

5枚そろえたプレイヤーは、そのラウンドが終了になります。

山札が尽きた、もしくは1人以外のプレイヤーが5枚ずつ商品カードを手に入れたらラウンドは終了します。

報酬の計算に移ります。

報酬の計算

報酬の獲得方法は2種類あります。

  1. 商品の合計価値が高かったプレイヤー
  2. 各商品ごとに一番多く手に入れたプレイヤー
商品の合計価値の高かったプレイヤー

獲得した商品カードの数値を合計して高かったプレイヤーから報酬を得ます。

報酬額はプレイヤー人数で異なります。

一番商品価値の少なかったプレイヤーは報酬をもらえません。

各商品ごとに一番多く手に入れたプレイヤー

獲得した商品カードの色を見て、同じ色の市場ピラミッドのトークンを1マス動かします。1番マスを進めているプレイヤーから報酬を受け取ります。報酬を受けられるプレイヤーの人数はプレイ人数によります。

また市場ピラミッドを登っていくと、数字が書かれているマスがあります。ここにトークンを進めると、その数字の報酬を得ます。

ラウンドとゲームの終了

報酬の処理が終わったらラウンドが終了します。

3ラウンド行ったらゲームが終了します。

ゲーム終了時に一番多くのお金を持っていたプレイヤーの勝利となります。

まとめ

評価:B+

6人まで遊べて、インストは5分で終わるので汎用性は高評価です。

ゲームとしてルールは簡単なのに、ゲーム自体は難しい印象をうけました。

ゲームの戦略を考えるのとは違い、純粋な計算が重要になるため、ここが楽しめるかどうか、好みが別れるゲームだと思います。

個人的には『Ra』の方が好みですが、比較的安価だし汎用性は高いので、持っておいて損の無いゲームです。オススメ!!

BACK TO THE FUTURE ボードゲーム ルール意訳

※意訳ではないものは下記にPDFファイルを置いてあります。

drive.google.com

デロリアンで過去や未来を行ききして歴史を修正していくゲームです。
歴史を修正して勝利点を獲得します。一番勝利点の高かったプレイヤーが勝利となります。
ゲームはラウンド制で、スタートプレイヤーから初めて時計回りに手番を行います。

手番でやれること

  • 役の選択
  • 年代の移動
  • カードのプレイ
  • イベントの完了
  • 手札の補充

「年代の移動」「カードのプレイ」「イベントの完了」は好きな順番で何回でも行えます。

役の選択

役はマーティー、ドク、ジョージ、ロレイン、ビフ、ジェニファーの6種類あります。
それぞれに特殊能力があります。
スタートプレイヤーから順番に役を選び、タイルを取って自分の前に置きます。

年代の移動

1955、1985、2015の3つの年代をデロリアンをつかって任意に移動できます。移動には3パワーコストが必要です。
手札から、合計して3パワー以上になるようにカードを捨てることでコストを支払います。

カードのプレイ

手札からカードを場に出せる条件は3つあります。

  • カードに記載された役であること
  • カードに記載された年代にデロリアンがあること
  • コストが払えること

条件を満たせれば、個人ボードの対応する年代にカードを出すことができます。
カードによって無限のマークが年代に書かれているものがあります。
このカードは好きな年代に出すことができます。

コストは2種類あります。

時間コストは、場に出したいカードに記載された時計のアイコンの数だけ必要です。
手札から、時計アイコンの数が必要なコスト以上になるようにカードを捨てることでコストを支払います。

リップルコストは、「1955」「1985」年代にカードを場に出すときのみ必要となります。
「1955」では2枚、「1985」では1枚、手札から選んでリップルコストトークンの下に裏向きでカードを置きます。
リップルコストで置いたカードは、ゲーム終了時に勝利点になります。

イベントの完了

年代タイルの上辺に各年代ごとのイベントカードが置いてあります。
イベントを完了させることで勝利点トークンを上から1枚取ることができます。
古い年代の程、高い勝利点トークンになっています。

イベントを完了させるには2つの条件があります。

  • 各年代に1枚以上、カードが出ている
  • イベントカードに記載されている役のカードが場に出ている。

イベントが完了したら、そのイベントカードと勝利点トークンを取り、イベント完了に使ったカードを破棄します。
他の年代のカードはそのままです。

カードのプレイもイベントの完了もしなかった場合

カードも出さずに、イベントも完了しなかった場合、時計トークンを取って個人ボードの左上、右上に配置することができます。最大2個まで持つことができます。
時計トークンは、自分の手番中に3パワー、もしくは2時間コストの支払いに使うことができます。
この時計トークンを取った手番ではカードのコストには使えませんが、デロリアンを動かすことには使えます。
ゲーム終了時に1つ1勝利点になります。

手札の補充

ターン終了時にデロリアンがどの年代にいるかで、補充できるカード枚数が異なります。
1955年:2枚
1985年:1枚
2015年:0枚

全員の手番が終了したら役割タイルを返却、スタートプレイヤートークンを左隣に移して、次のラウンドを開始します。

各役割の詳細説明

マーティー

マーティーを選択した場合、あなたは時間コストを支払うことなくマーティーのキャラクターカードを1枚プレイしてもよい。リップルコストは支払わなければなりません。あなたは通常通り追加のキャラクターカードをプレイしてもよい。

ドク

あなたがドクを選んだ場合、あなたはターン中に3パワーを支払うことなくデロリアンを1回だけ動かしてもよい。あなたは必要に応じてデロリアンを追加の時間移動させることができますが、通常どおり3パワーを支払う必要があります。

ロレーヌ

あなたがロレーヌを選んだのなら、隣接する年代にあなたのプレイしたキャラクターカードのうち、どれか1枚を動かしてもよい。これを行うには、あなたがプレイしているキャラクターカードを選択し、それを隣接する年代まで移動できます。あなたは1955年から1985年まで、2015年から1985年まで、または1985年から2015年まで、または1955年までカードを移動することができます。

ジョージ

ジョージを選んだ場合、直ちにデッキからキャラクターカードを1枚引きます。それから手札から引いたカードも含めたなかからカードを1枚捨てて、別のカードを1枚引くことができます。

ビフ

ビフを選んだ場合、直ちに他のプレイヤーの手札からキャラクターカードを1枚盗みます。

ジェニファー

あなたがジェニファーを選んだ場合、カード上のキャラクターのシンボルに関係なくどのキャラクターカードでもプレイすることができます。あなたがプレイする最初のキャラクターは、カードに示されている時間よりも1時間コスト少なくてすみます。

ゲームの終了と得点計算

ゲームの終了

2か所の年代のイベントカードが無くなったらそのラウンドの終了と同時にゲームが終了します。

得点計算

各自の勝利点トークンと、場に出したカードの勝利点、リップルタイルトークンの下にあるカードの勝利点時計トークンの勝利点を足して、一番高い勝利点を持っていたのプレイヤーの勝利となります。

上級ルール

イベントの「B」側を使用することを選択することできます。

各イベントが場にあり、その年代にいる間(つまり、デロリアンはその年にいる間)、効果はあなたに適用されます。

イベントが完了してプレイから除外されると、次のイベントの効果が即座に有効になります。

1955年イベント効果

Draw 1

ターン終了時、あなたはキャラクターカードを1枚引くことができます。

All characters cost-2 Time

1955年にキャラクターをプレイするための時間コストが2時間コスト分少なくなります。つまり1~2時間コストはゼロになります。3時間コストかかるキャラクターは1時間コストしかかかかりません。

You may take a Clock Tower token even if you played a character or completed an event

ターン終了時に、あなたがこのターンにキャラクターカードをプレイ、またはイベントを完了したとしても、時計台トークンを得ます。しかしあなたが2つ以上の時計台トークンを取ることはできません。

You may ignore the second Ripple when playing a character

1955年にキャラクターをプレイした後、あなたは1955年から1985年までの間のリップルコストのみ(1コストのみ)を支払うことを選ぶことができます。
あなたが選択すれば、2コスト分のリップルコストを支払うこともできます。

1985年イベント効果

No effect

このイベントがプレイされている間は効果はありません。

You must draw your Ripple from the deck

リップルコストの支払いに、手札からカードを支払う代わりに、あなたはデッキからカードを引いてそれをコストとして使います。

You may pay a second Ripple card

1985年から2015年の間にリップルコストを支払うために、あなたの手札からカードをプレイするとき、あなたは同様に2枚目のカードをリップルすることを選ぶことができます。

Draw 2, keep 1

ターン終了時に、1枚のカードを引く代わりに、2枚のカードを引いてどちらを保持するかを決めます。選ばなかったカードは捨てられます。

2015イベントの効果

No effect

このイベントがプレイされている間は、効果はありません。

Draw 3. keep 2

ターン終了時に、2枚のカードを引く代わりに、あなたは3枚のカードを引き、2枚を選んで取れます。選ばなかったカードは捨てられます。

When you play a character, you must pay a Ripple backwards in time

あなたは2015年にカードを出す際にリップルコスト(カード1枚)を支払わなければなりません。

After drawing cards, the DeLorean moves to 1955

あなたがターン終了時に、あなたが2枚のカードを引いた後、すぐにデロリアンを1955年に移動します。あなたのターンは終わったので1955年の効果はあなたには適用されません。

DEAD OF WINTER 感想(レビュー)

今更ながら『DEAD OF WINTER』を遊びました。昔から気になってたゲームだったので遊べて嬉しかったです!

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ゾンビがあふれた街で、プレイヤーは複数のキャラクターを動かして、武器や食料・道具を入手したり、ゾンビを倒しながらミッションクリアを目指します。

ゲームでは、ミッションごとに決められた終了条件と、プレイヤーごとに与えられた勝利条件を満たすように立ち回ります。

協力ゲームでありながら、個人ごとの勝利条件が異なるため、時には全体よりも個人プレイを優先せざるをえない場合も出てきます。また勝利条件が他のプレイヤー達の敗北という裏切者を入れると招待隠匿要素もあってヒリヒリします。

ルールは比較的簡単で、飲み込みやすかったです。

3つほどシナリオをプレイしましたが、勝率は33%と難易度はシビアに感じました。ゲーム開始前に、各プレイヤーのキャラクター能力を把握して、戦略を立てたりできると成功率はあげられると思います。

ただゲーム終盤でシナリオの終了条件を満たせないことが分かってしまうと、消化試合感がでてしまうのが少し残念でした。

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ゾンビゲームとして、特有の個性的なキャラクターや、無限に沸いてくるゾンビにジリジリ追い詰められる感じ、市民を助ければ助けるほど残りの食料が無くなる問題など、いわゆる”映画のゾンビ感”が溢れていてとっても良かったです!

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淡々とゲームを進めるよりも、TRPGのように役になりきりながら遊んだほうが、きっと楽しいと思います。

まとめ

評価:B+

ゲームの完成度が高い良作だと思います!

個人の好みと少しずれるため評価は厳しめにしましたが、『ゾンビ物』『協力ゲーム』『招待隠匿』が好きな方にはオススメです!

協力ゲーム、キャラクターの特殊能力、カードの引き運によって辛くなる点など、プレイ感は『パンデミック』に似ているように感じました。

キャラクターの数が多いので、同じシナリオでも毎回違うゲームになるのは飽きにくくて良いです。

気になる点として、この手のゲームはクリアできると楽しいのですが、負けて終わるとどうしてもスッキリしないのが辛いんですよね。(^_^;)

なので時間の余裕のある時に遊びたいゲームです。

ボードゲームの和訳をしてみた

先日、神田神保町の本屋『書泉グランデ』で見かけた『BACK TO THE FUTURE』のボードゲームがとても気になってしまい買ってしまいました。

書泉は洋ゲーを輸入してくれている数少ない貴重なお店で、見ているだけでも楽しいお店です。

ということで、和訳をしなければなりませんでした。

といっても、私は理系、英語は苦手、、、。

そんな私でもテクノロジーを駆使して和訳ができたので、その方法をまとめます。

まずは文字起こしだ!

英語が出来ないのに和訳をするためには、Web上の翻訳機能に頼るしかない。

そして翻訳機能に頼るためには、テキストデータが必要なんです。

ただし、英語の説明書をポチポチ手打ちするのは非常に効率が悪い。

そこで方法が2種類あります。

  1. 『BordGame Geek』で説明書のPDFをDLする
  2. 説明書の写真を撮って画像から文字を抽出する

『BordGame Geek』で説明書のPDFをDLする

1つ目は、言わずも知れた世界的ボードゲームサイト『BordGame Geek』から説明書をダウンロードする方法です。無料の会員登録を済ませてログインするだけで、PDFがダウンロードができます。

下記画像の赤枠「Files」配下のページ内にある「PDF」と書かれた部分からダウンロードできます。

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ただし全てのゲームの説明書があるわけではないので、その時は2つ目の手段です。

説明書の写真を撮って画像から文字を抽出する

スマホで説明書を写真を撮ったりスキャナでスキャンした画像を、『Googleドキュメント』に移すと、なんと文字をテキストデータに変えてくれるんです!

 

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もう、Google様様です!いやー、これとても便利です。

ボードゲームの和訳抜きにしても便利な機能です!

さてこれで文字起こしが出来たので、次は翻訳です。

翻訳をしてみる

なにはともあれGoogle翻訳です。昔よりも精度が高まって便利になりました。

もうこれで翻訳の下地は終了です。Google様様です♪

文章を校正する

翻訳まで終わったら最後に文章の校正です。

Google翻訳も便利ですが、完ぺきではないので校正が必要です。

まずはざっと見てみて表記ゆれ・文末のですます調に統一など行います。

心配であればWeb上の校正ツールを使うと良いと思います。

テキスト処理ツール

最後にゲーム特有の専門用語や言い回し(例えば「スタートプレイヤー」など)に修正します。

どうしてもわからない場合はSNSに投稿してみましょう。きっと優しいボードゲーマーたちが協力してくれます!

感想

買うまえに「本当に和訳できるかな?」と心配していたのは杞憂でした。最近の技術、特にGoogleは凄いですね!今回は比較的ルールがシンプルで特に難しい言葉も少なかったので楽でしたが、これはもう少し難しくてもやれそうな自信がつきました。

書泉グランデさんには他にもとても魅力的だけれども和訳が無いからと躊躇していたゲームがたくさんあるので、これからが楽しみです。

参考

参考までに今回和訳してみた『BACK TO THE FUTURE ルール和訳』の和訳を置いておきます。

アズール:シントラのステンドグラス 感想(レビュー)

名作『アズール(AZUL)』の新作です。

自分のボードにトークンを配置していくパズルゲームです。

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前回はタイル職人でしたが、今度はステンドグラス職人になります。

前回のタイルトークンも綺麗でしたが、今回はガラスという事でクリア素材で、また違う美しさで並べているだけでも楽しくなります!

システムは、資源を得る部分は前作と同じで、得た資源を埋めていくボードとルールが新しいものになっています。

また個人ボードが、今回は短冊状の図案表タイルを組み合わせて使います。

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図案表タイルは裏表ありランダムに並べるため、毎回違うプレイができるのは良いですね!

一方、スタート時の盤面がランダムになったため、各ラウンド毎のボーナスカラーの恩恵を受けやすい盤面かどうかの運要素が高まったと思います。

とはいえ、「職人駒よりも右側のタイルにしかガラストークンを置けない」「図案表タイルが裏表で異なる」など得点の複雑さが増したため、より深いジレンマを楽しめるようになったかと思います。

よく言えば「戦略性が増し、初心者でも勝てるバランス」だと言えます。

まとめ

評価:B+

前作よりも戦略性が増したので評価を"A"にするか悩んだのですが、運要素が強まったこともあり暫定”B+”で!

やっぱりシンプルなのに奥深いという前作同様の面白さは健在でした。

そしてインストが簡単なのも、とても高評価です。

よりシンプルな前作か、深いジレンマのある今作、バリエーションとしてはどちらも甲乙がつけづらい良作ですね。

一緒に遊んだ仲間にも好評で、「また遊びたい」と思わせる良いゲームでした。