カルバ・カードゲーム 感想
プレイヤーはカルバ島を訪れた探検隊のリーダーとなり、探検家をそれぞれの遺跡に導きお宝を狙うゲームです。
同名のボードゲームのシンプル版ですが、ゲームシステムの一部にフォーカスを当てつつ別の要素を盛り込んでいるため、おおざっぱには似ているものの別のゲームです。
プレイ人数:2~6名
プレイ時間:15分
ゲームの概要
プレイヤーに16枚のタイルを配ります。
タイルは「遺跡」「探検家」「道」の3種類のイラストとタイルナンバーが描かれており、「遺跡」と「探検家」には対になる4色がついています。
ゲームは8ラウンドで各ラウンドは『選択』『配置』『ドロー』のフェイズで構成されてます。
『選択』フェイズでは3枚の手札から2枚を選び、全プレイヤーでタイルナンバーの合計値を比べます。一番合計値の低かったプレイヤーは1枚を選んで捨てなければなりません。
『配置』フェイズでは『選択』フェイズで公開したタイルを配置します。タイルはタイルナンバーが左上になる向きで、4×4マスに収まるように配置しなければなりません。
『ドロー』フェイズでは手札が3枚になるように補充します。
ゲームの終了
全8ラウンドが終わったら得点計算をします。
探検家が同じ色の遺跡にたどり着けたら3点、ただし途中に他の探検家がいたらNGです。道すがらで水晶があれば+1点、黄金なら+2点です。
一番得点の高かったプレイヤーの勝利となります。
まとめ
評価:B
簡単軽めな時間埋めにぴったりなゲームです。運要素は高めで子供でも楽しめます。
6人まで遊べるのも良いですね。
タイルを並べて道を繋げるパズル要素はボードゲーム盤に近かったですが、『選択』フェイズでの競り要素がオリジナル要素として追加されてシンプルながらうまくアクセントになっています。
全プレイヤーが同じ内容のデッキなのに順番が異なるからプレイヤーごとに結果が変わるのは面白いですね。
問題点という問題点は見当たりませんが、強いて言うなら「短時間でシンプルに楽しめるパズルゲーム」というのが最近氾濫ぎみで特別感が無いことでしょうか。
最近だと『キングドミノ』『8bitMockUp』『クマ牧場』『No.9』あたりが類似のゲームですが、それらと比べるともうひとつ頭抜けでる特徴が欲しいかも?
とはいえ子供や初心者と遊ぶ想定であれば、このルールの簡単さはとても魅力なのでオススメです!
111カードゲーム 感想
手札を番号の少ない順、もしくは大きい順に並べていくゲームです。
ただそれだけなので簡単そうに見えるのですが、手札は配られたままで並べ替えてはいけないので、意外と大変です。
場札から1枚取り、手札と交換していきます。手札が全部数字順に並んだプレイヤーが出たらそのラウンドでゲームが終了します。
各プレイヤーの手札から”順番通りに並べることが出来たカード”に書かれたピエロの数が得点になります。最初に手札をそろえたプレイヤーはボーナスポイントがもらえます。
最終的に一番ポイントの高かったプレイヤーの勝利となります。
ゲームの詳細説明
カードはゲームのタイトル通り1~111までの111枚あり、手札は12枚です。
残りのカードは山札として中央に置き、そこから3枚を取って山札の横に裏向きのまま並べます。
スタートプレイヤーを決めて手番を始めます。
手番プレイヤーは、場札から1枚を選んで手札に加えます。その際加えた場所の左右のカードどちらか1枚を場札に表向きで戻します。
手札の端に加えた場合は、反対側の端も場札に戻すこともできます。
以降の手番のプレイヤーも同様に行いますが、場札が全て表向きだった場合に限り3枚とも流して新たに山札から3枚裏向きに場札を並べることができます。
そうやって手番を回していき、手札を数字順に完成させたプレイヤーが出たらそのラウンドで終了です。(完成させたプレイヤーから1巡ではありません)
ゲームが終了したら得点計算を行います。
最初に手札を完成させたプレイヤーはボーナスとして5点貰えます。
手札から順番に並べることが出来たカードに書かれたピエロの数が得点となります。
まとめ
評価:B
パッケージから非常に地味ですが、遊んでみたら面白かったです。
数字を大きさ順で並べるので『ニムト』に近いプレイ感を感じました。
最初に手札をみて昇順で並べるのか降順で並べるのか、先を見通して戦略だてるのが非常に面白い部分です。よっぽど運が良くないかぎり「どうすればよいんだろう」と思えるぐらいバラバラなので、そこからどのカードを抜けば良いのかある程度見えてくると楽しくなってきます。
また欲しいカードが場にあるのに前のプレイヤーが流してしまったりすると、叫びたくなるほど悔しくなったりもします。
最初に手札を完成させたプレイヤーはボーナスをもらえますが、5点とそこまで高くないので無理して完成を目指すよりもピエロの多いカードを集めるのが効果的な場合もあります。その判断がなかなかよいジレンマとなっていて悩ましいです。
ただ手札12枚だとやや冗長に感じました。試しに手札を10枚にしてやってみたら丁度良いプレイ時間になったので、少しアレンジを加えても良いかと思います。
特別凄いわけではないですが、あまり他で見ないカードゲームが欲しい場合にはお勧めです。
サフラニート 感想
プレイヤーは料理長となって、盤面にディスクを投げこんでスパイスを競り落とし、ブレンドスパイスを完成させるゲームです。
独特なアクションが特徴的ですが、競りやセットコレクションとさまざまな要素が含まれていて深みのあるゲームです。
プレイ人数は2人から4人まで、1ゲーム30分~45分ぐらいでルールの説明含めても1時間で終わるぐらいの軽さです。
ゲームのルールなどはこちら
感想
このゲームはなんと言っても"ディスクを投げ込む"のが最大の特徴です!
慣れないうちはもどかしくて、それはそれで面白いのですが、慣れてきて狙い通りにうまく投げれるようになるといっそう面白くなります。
しかもカーリングのように他プレイヤーのディスクを弾き飛ばしたり、ビリヤードのように端の反射を利用したりとテクニック次第で色々と応用が利くのが奥深いです。
また肝心の"どのスパイスを狙うのか"も、他プレイヤーの状況や場に出ているカードの状況から判断する楽しさもあります。あわせて"どの数値のディスクを投げるのか"、購入から販売まで見通して判断しなければなりません。いやー、これが楽しいんですよ。初めにどこを狙うのかで、他プレイヤーへのけん制にもなるので以外と頭使います。
スパイス以外のアクションスペースは面積が小さいうえに中途半端な位置にあるので非常に狙いにくいのですが、コスト無しでスパイスが得られる強力な物からスタートプレイヤーになれる物まで、効果的な物が揃っています。
このアクションスペースの存在がとても良いアクセントになってます。
まとめ
評価:A
いやー"ディスクを投げる"というシンプルなアクションに、これだけ詰め込んだのは凄いですね!
唯一無二のこのアクションが何よりも評価のポイントです。
ボードゲームを集めている人は間違いなく持っていたほうが良いゲーム!
ルールがシンプルなので子供や初心者など人を選ばず楽しめそうなのも良いです。
短所と言えばプレイ時間が比較的短いため、スパイスの売買がそこまで活発にならなかった事ぐらいですね。でも勝利条件のブレンドカードの枚数を変えることで調整可能なので実質問題無しです。
戦略だけでもアクションだけでもない、とても良いゲームなので是非見かけたら遊んでみてください。
オススメ!!!!!
サフラニート インスト用資料
テーマの説明
プレイヤーは料理長となり、スパイスを購入・販売をくりかえし、ブレンドスパイスを作るのが目的のゲームです。
ゲームの概要
チップを投げ込んでスパイスを競り、競りで得たスパイスを売却し利益を得たら、また競りを行い繰り返しスパイスを増やしたら、ブレンドスパイスを完成させます。
ゲームの準備
ボードを広げてクリップで固定します。
各プレイヤーに同色のチップ6つと、200ルピーを配ります。
ブレンドカードとスパイスカードをそれぞれシャッフルし、裏向きの山札を作りボードの脇に置きます。
山札からプレイヤー人数に応じた枚数を規定数として場札とします。
2人:ブレンドカード2枚/スパイスカード4枚
3人:ブレンドカード2枚/スパイスカード5枚
4人:ブレンドカード3枚/スパイスカード6枚
スパイスカードはボードの淵にそれぞれのスパイスごとに置き場があります。
任意の方法で、スタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーは”コショウ挽き駒”を受け取ります。
ゲームの勝敗
3枚目のブレンドカードを受け取ったら、そのプレイヤーの勝利となります。
ゲームの進め方
このゲームはラウンド制です。1ラウンドは4つのフェイズから構成されます。
- チップを投げ入れる
- アクションスペースの解決
- スパイスの売買
- ブレンドの作成
1.チップを投げ入れる
スタートプレイヤーから時計回りに自分のチップを1枚ずつ投げ入れます。この時、他のプレイヤーにわからないように数字の書かれていない裏面を上に投げ込みます。
1ラウンドで投げ入れられるチップの枚数はプレイヤー人数に応じて変わります。
2人:4枚
3人:4枚
4人:3枚
全員が規定枚数を投げ入れたら、このフェイズは終了です。
ちなみにチップはボードの上に手がかからないように、ボードの外から投げ入れます。
投げ入れられたチップの中央に空いている穴から、少しでもボードのアクションスペースやスパイススペースが見えれば有効と判定されます。
この時点で、どのアクションスペース・スパイススペースにも引っかからなかった
2.アクションスペースの解決
スタートプレイヤーはアクションスペースにチップに乗っているチップを全て表向きにします。
各アクションスペースごとに乗っているチップの合計点が高いプレイヤーだけが、そのアクションを行えます。最高得点が同点の場合は、より手番の早いプレイヤーだけがアクションを行えます。
アクションの種類
追加投入
チップをさらに1枚追加で投げ入れられます。
ここで再度追加投入のアクションスペースに投げ入れても効果は発生しません。
スパイスカードの追加
スパイスカードの山札からチップの最大の数値÷10の枚数を引きます。その中から1枚を手札に加え、残りのカードは山札の一番下に戻します。
※投げ入れたチップのなかで最大値が30だった場合、30÷10=3で、3枚のスパイスカードを山からめくり、1枚を選んで受け取り、残りの2枚を山札の下に戻します。
ブレンドカードの確保
ブレンドカードの山札から1枚を取り、裏向きにして自分の場に確保します。確保できるブレンドカードの枚数に制限はありません。
コショウ挽き駒の受け取り
コショウ駒を受け取り、ただちにスタートプレイヤーとなります。
3.スパイスの売買
スタートプレイヤーはスパイススペースを1つ選びます。
そしてその絵柄のスパイスの売却を行い、次にスパイスの購入の順で解決します。
スパイスの売却
上に乗っているチップを全て表向きにします。
表向きになったチップの合計数がこのスパイスの売却価格になります。
チップを乗せていないプレイヤーでも対象のスパイスのカードを持っていれば売却できます。
売却する場合は、手持ちのスパイスカードを捨て札置き場に置き、銀行から売却価格分のルピーを受け取ります。なおここでスパイスを売却したプレイヤーは、その後に売却したスパイスを購入することはできません。
全てのプレイヤーの売却処理が完了したら、売却したプレイヤーのチップだけをボードから各プレイヤーの手元に戻します。
スパイスの購入
そのスパイススペースに対応するスパイスカードが場に並んでいる場合のみ、スパイスを購入することができます。
スパイスの購入はそのスパイススペースにチップを乗せたプレイヤーだけが購入する権利を得ます。
スパイススペースに乗せたチップの合計値の高い順番で購入ができます。
合計値が同じだった場合はスタートプレイヤーから近い順番で行動します。
自分の乗せたチップの合計が購入価格になります。
購入価格分のルピーを銀行に支払い、自分の乗せたチップから一番値の大きいチップを手元に戻した後、スパイスカードを獲得します。
まだスパイスカードが残っている場合は、次にチップの合計値の高いプレイヤーが購入します。
購入したくない場合は、チップを手元に戻します。
4つのスパイススペースの場にあるスパイスカードが無くなった、チップがすべてなくなった、購入したいプレイヤーが居なくなったら、スパイスの売買フェイズは終了です。
4.ブレンドの作成
場に出ているブレンドカードに描かれている3種類のスパイスのスパイスカードを持っている場合、スタートプレイヤーから順番にブレンドカードと交換することができます。
交換に使ったスパイスカードは捨て札に置きます。
交換できるブレンドカードは1ラウンド1枚です。ただしアクションスペースで確保したブレンドカードはラウンド中に何枚でも交換可能です。
次のラウンドの準備
ブレンドの作成が完了したら次のラウンドの準備をします。
まずコショウ挽き駒を持っているプレイヤーは左隣りのプレイヤーに渡します。
次にブレンドカードを規定数になるまで山札から補充します。
2~3人:2枚/4人:3枚
最後にスパイスカードを規定数になるまで山札から補充します。
2人:4枚/3人:5枚/4人:6枚
これで準備は完了です。次のラウンドを開始しましょう。
AZUL アズール 感想
タイル職人となってタイルを買い付けては壁に並べるだけのシンプルなゲーム。
まず見た目がおしゃれ!
「おいおいシステム面についてじゃないのかよ!」と自分でも思いますが、ボードゲームがブームになってきた今、この"おしゃれ"というのが重要だと思っています。
肝心のシステムはというと、いたってシンプル。タイルを取る→図案を完成させる→壁にタイルを埋める、という3つのフェイズを繰り返すだけ。
この「おしゃれ」と「シンプル」の組み合わせって、ボードゲームに興味がある潜在層に刺さりやすいと思うんですよね。こういうゲームが出ると、もっとゲーム人口が増えるのではと期待させてくれます。
さて本題です。
プレイヤーの誰かが壁にタイルを横1列埋めたらゲームは終了。ボーナス得点を計算して一番得点の高かったプレイヤーの勝利となります。
ゲームの勝敗は最後のボーナス得点が大きくて、いかにゲームの終了タイミングを見計らってそれまでにボーナス条件を満たすかの見極めが勝敗の要ですね。
また「①どのタイルが必要か?」と「②どのタイルがお得か?」の2つを考えて入手するタイルを選ぶのが思考のしどころです。
また自分の盤面だけではなく、他プレイヤーの盤面もチェックして、誰がどのタイルを欲しがるか、も見ないといけません。
シンプルなのに以外と考えなければならないんですよね。
とはいえ結局やることは「タイルをとる」だけなので、難しく考えないでもやれちゃうのがこのゲームの良いところでもあります。
まとめ
評価:B+
普通に面白いです。
でもちょっと私には軽めかも。ということでAはつけませんでした。
でも初心者向けのゲームとしては、今までで一番のゲームかも?
初心者以外でも30分程度の短時間でしっかり遊びたいときなどにはおススメできます。
似たような縦横のマス目を埋めるゲームとして『キングダム』があります。
ゲームとしては行動の選択肢が多く複雑な分、悩ましく良いゲームです。
(ちょっと点数計算が複雑なのが難点です)
もし『アズール』のシステムが気に入ったり、少し物足りなく感じたのならこちらもどうぞ!
AZUL アズール インスト用サマリー
テーマ説明
スペインのアルハンブラ宮殿の装飾に魅了されたポルトガルの国王。プレイヤーは国王に命じられたタイル職人となり、美しいタイルの壁を作ります。
ゲームの概要
皆でタイルを取り合って、壁を作っていきます。タイルを壁に埋めると勝利点を獲得します。また壁に埋めるときに縦横に隣接していると並んだ数だけボーナスを獲得します。
横1列並べたプレイヤーが出たらそのラウンドでゲームが終了となります。
ゲーム終了時には壁の状態を見て更にボーナスがもらえます。
ゲームの準備
プレイヤーボードをカラフルな面を上にして各プレイヤーに一枚ずつ配ります。
次に黒いキューブ型の"得点マーカー"を各プレイヤーに1つずつ配り、プレイヤーボードの左上の"0"(ゼロ)の上に置きます。
次にスタートプレイヤーを決めて、スタートプレイヤーは先手プレイヤーマーカー(白く"1"と書かれたタイル)を受け取ります。残りのタイルは全て袋にいれます。
最後に"工房展示ボード"と呼ぶコースターのような丸いボードをプレイヤー人数に応じた枚数を円形に並べます。
- 2人:5枚
- 3人:7枚
- 4人:9枚
並べた"工房展示ボード"の上に各4つずつ、袋からタイルを取り出し並べていきます。
これで準備は終了です。
ゲームの進め方
このゲームはラウンド制です。
誰かが横に5つのタイルを並べたら、そのラウンドの終了と共にゲームも終了となります。
ラウンドは、3つのフェイズで構成されます。
- 工房に展示されているタイルを買い付けるフェイズ
- 壁へのタイルの配置フェイズ
- 次のラウンドの準備フェイズ
工房に展示されているタイルを買い付けるフェイズ
まずスタートプレイヤーは"先手プレイヤーマーカー"を"工房展示ボード"の円の中央に置きます。
それ以降、このフェイズは場からタイルがなくなるまで繰り返します。
手番プレイヤーは2種類から選んで1つの行動ができます。
- "工房展示ボード"の上に乗っている同種類のタイルを全て取り、残りのタイルを円の中央に移す。
- 円の中央に置かれた同種類のタイルを全て取る。"先手プレイヤーマーカー"があればそれも一緒に受けとる。
受け取ったタイルは"プレイヤーボード"の左側の図案ラインに横に右詰めで配置していきます。
既にタイルが配置されている場合は、同種類のタイルしか配置できません。
また図案ラインが一杯で置ききれなかったタイルや、先手プレイヤーマーカーは、プレイヤーボード下の"床ライン"に左詰めで配置していきます。"床ライン"に置かれたタイルはペナルティとなるので要注意です。
これらタイルの獲得を"工房展示ボード"や円の中央に置かれたタイルがなくなるまで繰り返します。
壁へのタイルの配置フェイズ
前のフェイズで買い付けたタイルを壁に埋めるフェイズです。
横1列全部埋まっている、すなわち完成しているラインだけが、壁に移動させることができます。完成しているラインの一番右のタイルだけを壁の該当するマスに移し、残りのタイルは箱などにまとめておきます。
処理は図案ラインの上から行っていきます。
完成していないラインはそのまま次のラウンドに引き継ぎます。
壁にタイル埋め込んだら勝利点を獲得します。勝利点はプレイヤーボードの得点マーカーを移動させて表します。
埋めたタイルに他のタイルが隣接していない場合は1点を獲得します。他のタイルが隣接していた場合、並んだ合計数が勝利点となります。縦横両方向に隣接していた場合は横の合計点、縦の合計点、それぞれ計算して合計します。
最後に床ラインのペナルティを計算します。
タイルが置かれている床ラインのマスの上に書かれている数値をペナルティとして減点していきます。複数のタイルが床ラインに並んでいる場合、各マスごとの数値を減点していきます。
次のラウンドの準備フェイズ
得点計算が終わり、壁に横1列を完成させたプレイヤーがいればゲームは終了し、最後のボーナス得点を計算して勝者が決まります。
壁に横1列完成しているプレイヤーが居なければ、次のラウンドの準備を行います。
まず床ラインにあるタイルから"先手プレイヤーマーカー"を持つプレイヤーは、次のラウンドのスタートプレイヤーとなり、円の中央に"先手プレイヤーマーカー"を置きます。
それ以外の床ラインにあるタイルは全て箱などに移してまとめます。
次に袋から"工房展示ボード"の上に袋から4つずつタイルを置いていきます。
袋のタイルが無くなったら箱などにまとめておいたタイルを補充します。
これで準備が完了したので次のラウンドを開始します。
ゲームの最終得点計算
誰かの壁のタイルが5つ並んだらそのラウンドで終了になります。ラウンドの終了後に最後のボーナス得点を追加します。
ボーナス得点は3種類あります。
壁の横1列完成させた数×2点
壁の縦1列完成させた数×7点
壁に同じタイルを5個埋めた数×10点
ボーナスを追加して一番得点の高かったプレイヤーの勝利となります。
RA ラー 感想
『RA』はよくゲームショップでも見かけ「競りゲームの名作!」とレビューを見ることが多かったので、気になって買ってみたら納得の名作でした!
プレイ人数:2~5人
時間:40分
難易度:システムはシンプル、タイルの種類が多いのでそこだけ少し複雑。
ルールについてはこちら
ゲームの感想
基本のシステムは、『競り+セットコレクション(麻雀やポーカーのように役を作るゲームの事)』とシンプルなのに、遊んでみると奥深くて悩ましくて、いやーこれは楽しい。
このゲームの面白さは”競り”に集約されます。
競りは"太陽駒"と呼ぶ、競り値(数字)が書かれた駒を出して行い、競りの勝者はその場のタイルを入手します。
競り勝ったプレイヤーは競りに使った太陽駒をボードの中央に置かれた太陽駒と交換します。
新たに手に入れた太陽駒は次のラウンドの競りに使うことになるため、少ない値の太陽駒だった場合、次のラウンドで大きく不利になります。
なのでタイルの価値だけじゃなく太陽駒の値も見て競りに乗るか乗らないかを考えなければならないのです。
これが、とてつもなく悩ましく「このタイル達欲しいけど、、、あぁー太陽駒の値が小さいから取りたくない~!」となります(笑)。
またラウンドの終了条件は「全員の太陽駒が使われた」、もしくは「ラーのタイルがトラックを埋めた」の2種類あるため、太陽駒を使いきらずにラウンドが終了してしまう場合があります。
なので他のプレイヤーの残りの太陽駒の数と値を見て「とりあえず安くても何かは手に入れなければ」と焦ってしまうんですが、これがまた悩ましい!!
いやー本当に良くできています!
まとめ
評価:A
これは間違いなくおすすめです!
1プレイインスト込みで1時間で終わるぐらいなのに、遊んだあとは凄い満足感がありました。負けたら悔しくて「もう一回やろう!」と言い出すほど皆でのめり込みました。
競りゲームは流行りのジャンルではないので他と被りにくいのも良いですね。
唯一気になる点をあげるならテーマでしょうか。古代エジプトをテーマにしてますが、ゲームに関係ありません。(笑)
価格も3500円ぐらいで、在庫も比較的見つかりやすいのも良いですね!
興味持たれたらぜひ遊んでみてください!