なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

ダイスフォージ 感想

ダイスの出目を入れ替えるのが特徴的な拡大再生産ゲームです。

もちろんダイスを使うので運要素も強めですが、もちろん戦略がベースにあるので考える楽しさも充分にあります。

まだ一回しか遊べていませんがとても楽しかったです。遊んだ後に「もう一回遊びたい!」と思ったほどです。

 ゲームの概要

人数:2~4人

プレイ時間:1時間

簡単なゲーム説明

ダイスを振って出た目のリソースを得ます。

得たリソースを支払うことで、ダイスの出目を買ってダイスを強化したり、カードを買って能力を得たり勝利点をもらったりできます。

リソースは黄色・赤・青の3種類あり、黄色はダイスの出目を買え、赤と青はカードを買えます。また赤は2つ消費することで、同手番中にもう一度買い物ができます。

拡大再生産の流れもよくデザインされていて、ゲーム初盤ではダイスを強化するために黄色が重宝されるのですが、中盤ではダイスの強化で黄色が出にくくなり赤・青に価値がシフトしていき、終盤ではカードの売り切れから余りがちなリソースをいかに価値化できるかと、流れを読むタイミングの判断が問われるゲームになっています。

まとめ

評価:A

これはとても楽しかったです。

私の好みとしては運要素が強いゲームはあんまり好きではないのですが、ダイスを振る回数が多いため余り運の偏りは少なく感じました。

このゲームのキモであるダイスのカスタムは本当に楽しいです!!

そしてそのダイスを振るのがさらに楽しい!狙った通りの出目がでると、勝負の勝ち負け以上にテンションが上がります。

何か欠点をあげるとしたら、ソロ感が強いことでしょうか。あまり他プレイヤーとの絡みは少なく、あってもミニマムなものです。

独走しているトップのプレイヤーを妨害したりできないので、序盤で戦略を読み違えると辛いゲームになってしまうかもしれません。

 

 

キャメルアップ 感想

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ラクダのレースで一番お金を儲けるゲームです。

イラストやテーマはあまりそそらなかったのですが遊んでみたら本当によくできているゲームでした!

ゲームの概要

人数:1~8人

時間:30分

ゲームのルール

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ラクダが一周したらゲーム終了となります。

プレイヤーが各手番で行えるアクションは以下の4つから1つ選んで行います。

①ピラミッドタイル(1EP相当)を取ってピラミッドの中のダイスを振る。

②このレグ(ラウンド)終了時にどの色のラクダが先頭にいるかを予想して投票タイル(レグ投票タイル)を取る。

③このレースの終了時にどの色のラクダが先頭もしくは最後尾にいるかを予想してレース投票カードを置く。

④砂漠タイルをオアシス面か蜃気楼面かを選んでマスに置く。

各手番詳細説明

①はピラミッドタイルを取ったら、ピラミッドを振ってダイスを1つだけ取り出します。出たダイスと同じ色のラクダの駒を出た目の数だけ進めます。取ったピラミッドタイルはレグ(ラウンド)の終了時に1点になります。

②は、現在の状況からこのレグ(ラウンド)の終了時にどの色のラクダが先頭かを予想して、その色の投票タイルを取ります。投票タイルは各色3枚ずつあり、取られる度に得られる得点が少なくなっていきます。1位は最大5点、2位は最大3点もらえますが、3位以下だと点数を失ってしまうので注意です。

③は②と違いレースの終了時の状況を予想します。

最初にカードを置いて正解を当てると8EPもの高得点が得られますが、外れていたら1EPを支払います。また正解していても2番目なら5EP、3番目で3EPとどんどん下がっていくため、出すのであれば早めに出すことが重要です。

④はトラップの砂漠タイルを設置できます。

自分が設置した砂漠タイルの上にラクダの駒が止まったら1EPを得ます。

また砂漠タイルは裏表の両面になっていて、オアシス面で止まられたらラクダを1マス進め、蜃気楼面ならラクダは1マス戻ります。

レグ(ラウンド)の終了

各プレイヤーはスタートプレイヤーから順にアクションを選んでいき、5枚あったピラミッドタイルが無くなったら、すなわち全てのラクダが進んだら、そのラウンドは終了になります。

最後にピラミッドタイルを取ったプレイヤーの左隣のプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーになります。

レース(ゲーム)の終了

ラクダがゴールに着いたらゲームが終了します。レース投票カードの解決をして最終的に一番EPを持っていたプレイヤーの勝利です。

まとめ

評価:A

これは妙な面白さがあるゲームですね!シンプルながら思考は深くて良いゲームです。

レースの賭けがメインですが、これから先どんな状況になるのかを考えるので、ギャンブルゲームとは思えないほど頭を使います。

ただし運要素もあり戦略的に全部をコントロールはできないため、戦略性を組み立てて全部をコントルールしたい人には少し物足りないかもしれません。

 またさいころを振るすごろくから賭けまで幅広いメカニクスの組み合わせが、この妙な面白さの原因の一つだと思っています。

人数が8人まで遊べるのも汎用性が高くて嬉しいですね!

おススメです!!!

くだものあつめ 感想

プレイヤーはおさるさんになって、果物を育てます。

そしてタネをたくさんためて一番幸せなおさるさんを目指すゲームです。

基本は『マンカラ(マラケシュ)』をベースに、役を作る要素が追加された子供でも楽しく遊べるゲームです。

ゲームの概要

人数:2~4名

時間:15~30分

準備

代表者プレイヤーを決めます。

代表者はおうちカードを一番上に、畑カードをシャッフルしおうちカードが一番上になるように円環状に並べていきます。他のプレイヤーは代表者と同じ並びになるようにおうちカードを並べます。

円環状に並べたカードの真ん中にタネを集めておきます。その中からタネを6つとりおうちカードの隣から2個ずつ3つの畑カードにタネを乗せていきます。

最後に市場シートの下に市場カードの山を置き、そこから4枚を引いて表にして並べます。

 ゲームの進め方

手番プレイヤーは円環状に並んだ畑カードから任意の畑カードを選び、そのマスに置かれた種を取り、その次に畑カードから時計回りに一つづつ種をまいていきます。最後に種が置かれた畑カードを”ターゲット”と呼び、①水やり②市場カードの購入、のどちらかを行うことが出来ます。序盤ではおうちカードにタネがたまっていないため、こちらを行うことになります。

①水やりは、ターゲットに書かれたくだものの個数と同じ数のタネをタネ置き場から取り乗せることができます。

②市場カードにターゲットと同じ果物のカードがあったときに、市場カードが置かれた場所に応じたコストとしておうちカードの上に置かれたタネを支払って市場カードを購入することができます。

ゲームの終了

市場カードを集めて、誰かが役を作ったらゲームが終了になります。

山札がなくなっても終了となります。

まとめ

評価:B+(子供がいる家庭にはA)

これはマンカラを上手く現代風にアレンジしたゲームですね!

ソロ要素が強くなり、直接相手に干渉はできなくなりましたが、その分自分のことだけに集中できるのは良い点だと思います。

また子供でも理解できるぐらいのルールと身近なモチーフに優しいデザインを感じます。子供の教育にもとても良いんじゃないでしょうか!

子供以外でも軽いパーティーゲームの雰囲気を保ちつつ重ゲーほどまでいかない、つなぎの作品として重宝しそうです。

評価はB+ですが、コスパを考えてもとても良いゲームなのでおススメです!

(Aはやりごたえのある重ゲーか、よほど個性的な好みの作品にしかつけないため)

横浜のボードゲーム中古屋『CUBE』に行ってみた

横浜駅から繁華街を抜けた先にあるマンションの一室にある『ボードゲームリサイクルCUBE』さんに行ってきました。

ボードゲームリサイクルCUBE

実はこのお店、出来てすぐに知ってから、ずーーーと行きたかったのですが、なかなか寄る機会に恵まれず、ようやく今日いけました。

普段から秋葉原駿河屋をちょくちょく覗いているのでそれなりに詳しいつもりでしたが、いやーここは見たことのない海外のボードゲームがいっぱいあって、とても良い刺激を受けました。

探しているいくつかのゲームについて店長さんに伺ったところ、非常に知識が豊富で「これは今新盤の再生産がまだヨーロッパにはあるみたいだから〇〇さんで注文するのが最安値ですね!」「これはアークライトが日本語版の権利とったはずだから今買わないでもう少し待っていたほうが良いかも」と色々と教えていただきました。

しかもゲームが安い!”リサイクル”と名前を付けているだけあって、どのゲームも非常に良心的でした。

正直何か一つぐらい買って帰りたかったのですが、知らないゲームばかりで自分の知識では判断が難しく今日は何も買えずに帰ってきました、、、。

次行くまでにもっともっと知識を付けるぞー!

コプラス 感想

カタカナの『コ』の字と記号の『+』の字のアクリル製パネルを置いていくパズルゲームです。

レーザーカッターによるアクリル板の成型や、3Dプリンターによる枠縁が、個人のクリエイティブの進化を感じる一品です。

ゲームの概要

人数:2~4人

時間:20~30分

ソラホタルが書かれたパネルの上に『コ』と『+』のアクリル製の透明なタイル(タイルをNETと呼びます)を交互に置いて捕まえていきます。箱の裏面が得点ボードになっており捕まえたソラホタルの数だけ得点を得ます。なお”20””40””60”のマス目に止まるともう一度続けて手番を行えます。(手番により回数制限あり)

NETは最初の1個目以降は既に設置しているタイルに辺で接する位置に設置します。ただし一度に捕まえられるソラホタルは9匹までなので、10を超えるような位置には置けません。

NETが無くなる、もしくは置けなくなるとゲームは終了し、ボーナスの点数計算に入ります。

自分のNETが隣り合っているものを”グループNET”と呼び、その中で最大なグループNETを作ったプレイヤーはボーナスをもらいます。

各プレイヤーの最大のグループNET以外のグループNETや孤立しているNETはペナルティとなります。

まとめ

評価:B+

これは簡単なのによく考えさせられる良いパズルゲームですね。

「ここに置くと点数高いけど、後々の展開を考えるとこっちのほうが良い?!」「まずはここで5点取れば、40点でもう一手番続けてやれるから、、、いや、もう一手番やれたとしても結局置ける数は変わらないからやっぱり点数とっておこう!」といったジレンマがが楽しめます。

シンプルで説明が簡単、子供でも遊びやすい難易度で汎用性がとても高いです。

1回遊ぶと、「またもう1回遊ぼう!」と中毒性も高いです。

ただしコンポーネントが手作りで豪華なこともあり、多少お値段が張ってしまうので、人によっては少しお高く感じるかも、、、。

またパズルゲームとして、テトリス的なパーツを使った陣取りゲームは比較的オーソドックスな感はあり、オリジナリティや新鮮味を求めている方には少し物足りないかもしれません。

とはいえとても面白いゲームなので、パズル系が好きな人にはおススメです!!!

~追記(2017年9月9日)~

評価を”B+”としたのは、あくまで好みの問題です。

個人的には複雑な幅のある戦略的なゲームが好きなため、どうしてもパズル系だと”A”は評価しにくいのです。なのでパズル系で”B+”はかなりの高評価です。

キングドミノ 感想

2017年ドイツ年間ゲーム大賞を取り一躍有名になったゲームです。

プレイヤーは領主となって立派な王国を作ります。

ゲーム概要

プレイ人数:2~4名

プレイ時間:15分~30分

カルカソンヌ』のように地図のタイル”ドミノ”を使って王国の周りに5マス×5マスに収まる王国を作り、王冠のマークの数と繋がっている同種のドミノの個数の倍数が得点となります。

 ここで特徴的なのがドミノの取り方です。

ドミノの裏には1~48までの番号が振られており数字が大きいほど王冠があったりと得点に結び付きやすいドミノになります。

ドミノはまずプレイ人数の枚数を裏向きで置き、番号順(昇順)に並べ替えたら表に返します。

スタートプレイヤーから好きなドミノを選んでいき全員が選び終わったら、次のドミノを先ほどと同じように昇順で並べていきます。

今選んだドミノを受け取り同じ土地に繋がるように設置したら、次のドミノを選ぶのですが、選ぶのは先ほど小さい数字を選んだプレイヤーから順番に選んでいきます。

つまり”前回ショボいドミノを取った”順番なので、プレイヤーの有利不利が均等になるんです。これはシンプルながら優れたデザインですね!

※2017年9月13日追記

この弱いプレイヤーが次の手番で優先されるメカニクスは『パッチワーク』が似ていることに気が付きました。『パッチワーク』では、すごろくで遅れている方のプレイヤーが常に手番になることで均等性を保っていました。

まとめ

評価:A

これは説明が簡単で人を選ばず、短時間でも満足感のある良いゲームですね!

比較的安価で今ならまだ入手しやすいのもポイントです。

どのドミノを選ぶのか、入手したドミノをどう並べるのか、常に考えることがあり退屈しません。

ただし近いゲームとして『カルカソンヌ』があげられますが、『カルカソンヌ』よりもプレイ感が軽いため『カルカソンヌ』を基準とすると物足りなく感じるかもしれません。

それでもゲーム会などでは持っていると重宝するゲームだと思うのでお勧めです!!!

ゲーム体験会参加日記

今日は秋葉原イエローサブマリンボードゲーム体験会に参加してきました。

本日は先日のテストプレイ会でお会いしたアナログゲーム倶楽部の主催者さんの『Hit Me Again!』とキリスト出版さんの『宗教大改革』を遊んできました。

『Hit Me Again!』は『コヨーテ』のように不明な情報を推測しながら勝負所を見極めるスリリングなゲームです。
これカード5枚だけのシンプルだけど奥深い心理戦で完成度がとても高いです!
自分の好みとは異なりますが、これは持っていると汎用性高くて良いかも。
ゲムマ秋で販売されるそうなので、これは買わないと!

『宗教大改革』はいわゆる”ワーカープレイスメント”ゲームです。
円環状のアクションカードの上に駒を動かしてワーカーを1~2体配置、ワーカーが3体置かれた段階でアクションが解決されるため、どこにどれだけワーカーを置くのか悩ましいゲームです。

ただ今回は初めてのプレイだったので勝ち筋を理解するまでに時間がかかってしまい、ほとんど何もできずにゲームが終了してしまいました。そのせいか良いイメージが持てず正直評価が難しい…。
また1ゲーム6ラウンド行うのですが、勝利点を得るために行う行動があまりにも無駄が許されないように感じてしまいました。
ゲーム内にいくつかのリソースがあるものの、勝利に重要なリソースは極一部に限られているように思えため、あんまり遊びに幅がないようにも思えました。
まだ体験会の段階のものなので、製品版では改善されるかもしれませんが、私にはちっと厳しいかも。汗
ゲームって、遊んでいる中で気がついたり戦略を方向展開したりするための余裕が重要なんだな、と思いました。
あと体験会で1時間ぐらいかかるゲームで余裕のないゲームは「うーん…」となる危険性が高いので、インストや誘導がとても重要ですね。
自分がやる機会があったら気をつけねばと思った次第、、、。