なゆひにボドゲ雑記

ボードゲームについてのあれこれの雑記です。

コプラス 感想

カタカナの『コ』の字と記号の『+』の字のアクリル製パネルを置いていくパズルゲームです。

レーザーカッターによるアクリル板の成型や、3Dプリンターによる枠縁が、個人のクリエイティブの進化を感じる一品です。

ゲームの概要

人数:2~4人

時間:20~30分

ソラホタルが書かれたパネルの上に『コ』と『+』のアクリル製の透明なタイル(タイルをNETと呼びます)を交互に置いて捕まえていきます。箱の裏面が得点ボードになっており捕まえたソラホタルの数だけ得点を得ます。なお”20””40””60”のマス目に止まるともう一度続けて手番を行えます。(手番により回数制限あり)

NETは最初の1個目以降は既に設置しているタイルに辺で接する位置に設置します。ただし一度に捕まえられるソラホタルは9匹までなので、10を超えるような位置には置けません。

NETが無くなる、もしくは置けなくなるとゲームは終了し、ボーナスの点数計算に入ります。

自分のNETが隣り合っているものを”グループNET”と呼び、その中で最大なグループNETを作ったプレイヤーはボーナスをもらいます。

各プレイヤーの最大のグループNET以外のグループNETや孤立しているNETはペナルティとなります。

まとめ

評価:B+

これは簡単なのによく考えさせられる良いパズルゲームですね。

「ここに置くと点数高いけど、後々の展開を考えるとこっちのほうが良い?!」「まずはここで5点取れば、40点でもう一手番続けてやれるから、、、いや、もう一手番やれたとしても結局置ける数は変わらないからやっぱり点数とっておこう!」といったジレンマがが楽しめます。

シンプルで説明が簡単、子供でも遊びやすい難易度で汎用性がとても高いです。

1回遊ぶと、「またもう1回遊ぼう!」と中毒性も高いです。

ただしコンポーネントが手作りで豪華なこともあり、多少お値段が張ってしまうので、人によっては少しお高く感じるかも、、、。

またパズルゲームとして、テトリス的なパーツを使った陣取りゲームは比較的オーソドックスな感はあり、オリジナリティや新鮮味を求めている方には少し物足りないかもしれません。

とはいえとても面白いゲームなので、パズル系が好きな人にはおススメです!!!

~追記(2017年9月9日)~

評価を”B+”としたのは、あくまで好みの問題です。

個人的には複雑な幅のある戦略的なゲームが好きなため、どうしてもパズル系だと”A”は評価しにくいのです。なのでパズル系で”B+”はかなりの高評価です。

キングドミノ 感想

2017年ドイツ年間ゲーム大賞を取り一躍有名になったゲームです。

プレイヤーは領主となって立派な王国を作ります。

ゲーム概要

プレイ人数:2~4名

プレイ時間:15分~30分

カルカソンヌ』のように地図のタイル”ドミノ”を使って王国の周りに5マス×5マスに収まる王国を作り、王冠のマークの数と繋がっている同種のドミノの個数の倍数が得点となります。

 ここで特徴的なのがドミノの取り方です。

ドミノの裏には1~48までの番号が振られており数字が大きいほど王冠があったりと得点に結び付きやすいドミノになります。

ドミノはまずプレイ人数の枚数を裏向きで置き、番号順(昇順)に並べ替えたら表に返します。

スタートプレイヤーから好きなドミノを選んでいき全員が選び終わったら、次のドミノを先ほどと同じように昇順で並べていきます。

今選んだドミノを受け取り同じ土地に繋がるように設置したら、次のドミノを選ぶのですが、選ぶのは先ほど小さい数字を選んだプレイヤーから順番に選んでいきます。

つまり”前回ショボいドミノを取った”順番なので、プレイヤーの有利不利が均等になるんです。これはシンプルながら優れたデザインですね!

※2017年9月13日追記

この弱いプレイヤーが次の手番で優先されるメカニクスは『パッチワーク』が似ていることに気が付きました。『パッチワーク』では、すごろくで遅れている方のプレイヤーが常に手番になることで均等性を保っていました。

まとめ

評価:A

これは説明が簡単で人を選ばず、短時間でも満足感のある良いゲームですね!

比較的安価で今ならまだ入手しやすいのもポイントです。

どのドミノを選ぶのか、入手したドミノをどう並べるのか、常に考えることがあり退屈しません。

ただし近いゲームとして『カルカソンヌ』があげられますが、『カルカソンヌ』よりもプレイ感が軽いため『カルカソンヌ』を基準とすると物足りなく感じるかもしれません。

それでもゲーム会などでは持っていると重宝するゲームだと思うのでお勧めです!!!

ゲーム体験会参加日記

今日は秋葉原イエローサブマリンボードゲーム体験会に参加してきました。

本日は先日のテストプレイ会でお会いしたアナログゲーム倶楽部の主催者さんの『Hit Me Again!』とキリスト出版さんの『宗教大改革』を遊んできました。

『Hit Me Again!』は『コヨーテ』のように不明な情報を推測しながら勝負所を見極めるスリリングなゲームです。
これカード5枚だけのシンプルだけど奥深い心理戦で完成度がとても高いです!
自分の好みとは異なりますが、これは持っていると汎用性高くて良いかも。
ゲムマ秋で販売されるそうなので、これは買わないと!

『宗教大改革』はいわゆる”ワーカープレイスメント”ゲームです。
円環状のアクションカードの上に駒を動かしてワーカーを1~2体配置、ワーカーが3体置かれた段階でアクションが解決されるため、どこにどれだけワーカーを置くのか悩ましいゲームです。

ただ今回は初めてのプレイだったので勝ち筋を理解するまでに時間がかかってしまい、ほとんど何もできずにゲームが終了してしまいました。そのせいか良いイメージが持てず正直評価が難しい…。
また1ゲーム6ラウンド行うのですが、勝利点を得るために行う行動があまりにも無駄が許されないように感じてしまいました。
ゲーム内にいくつかのリソースがあるものの、勝利に重要なリソースは極一部に限られているように思えため、あんまり遊びに幅がないようにも思えました。
まだ体験会の段階のものなので、製品版では改善されるかもしれませんが、私にはちっと厳しいかも。汗
ゲームって、遊んでいる中で気がついたり戦略を方向展開したりするための余裕が重要なんだな、と思いました。
あと体験会で1時間ぐらいかかるゲームで余裕のないゲームは「うーん…」となる危険性が高いので、インストや誘導がとても重要ですね。
自分がやる機会があったら気をつけねばと思った次第、、、。

ボードゲームデザイン論:自分と向き合おう

ゲームに限らずデザインは色々とありますが、その中でもゲームデザインは非常にクリエイター本人の趣味嗜好が反映されるものです。
なぜならゲームは生活に必要なものではなく嗜好品だからです。
その中で”売れるゲーム”を作るのであれば、市場の流行りや嗜好性を調査分析するのが重要ですが、個人クリエイターが手始めにやるには難しいと思います。
そこで、”まずは自分の好きなゲームを作る”手法をお勧めしたいと思います。

自分の好きなゲームとは

ボードゲームを作ろうという人は、きっと多くのゲームを今まで遊んできたと思います。
その中でどんなゲームを作ろうかというときに、自分の嗜好を深く知っておくと色々と便利だと思います。

なぜなら思い付きだけでゲームを作るのはとても不安定だからです。思いついたアイデアはそれはそれで重要なのですが、安定して制作をするためには自分のデザインについて理解していくのはとても重要です。
まずは自分の好きなものを書き出していきましょう。
書き出すのはボードゲームじゃなくても良いです。
TVゲームに映画や漫画、小説にテレビ番組、キャラクターなどコンテンツなら何でも大丈夫です。
とにかく数を出していきます。
ある程度まとまった数が出てきたら、それらの何が好きなのかを書いていきます。
その”好きなもの”の”好きなところ”の数が出てくると、きっと共通している項目が出てくると思います。
それらの共通していたり似ている項目をグルーピングしていきます。
そうやっていくと自分の好きなポイントがどんどん集まってきて、自分が何を好きなのかが明確になってきます。
また今回グルーピングした項目をさらに種類別で分けてを繰り返していきます。

これで自分が好きなポイントがわかってくるので、その中で特に好きなポイントを組み合わせるみる事から始めると、自分が好きなゲームの骨子になります。

ただ単純にこれだけでゲームができるわけではないですが、自分の嗜好を軸に作るのはとても有用だと思うので参考になれば幸いです。

ボードゲームテストプレイ会に参加してきました。

昨日は、都内某所にて某ゲームデザイナーさんが行っているテストプレイ会に参加させていただきました。

全員で8名、うちゲームデザイナーさんは5名。

今回は3つ遊ばせていただき、1つ見学をしましたが、とても良い刺激を受けさせていただきました。

もともと『デザインは何たるか』を知りたくて、とっつきやすかった”ゲームデザイン”に着手して始めたので製品化は考えてなかったのですが、ちょっと考えを改めねばな、と思ってしまうほど。

また有名なデザイナーさんでも悩むことがあり、失敗があるという現場を目にさせていただき「あ、自分と同じだな」という事がわかり、少し安心してしまいました。

平日なので仕事を休むことが前提ですが、これからも時間を作って参加したいと思います。さー、新しいゲーム作ろうっと!

東京ボードゲームコレクション2017行って来ました

2017年8月13日(日)に開催された東京ボードゲームコレクションに行ってきたのでメモ。

第2回目となる今年は浅草橋から少し場所が変わって浅草の東京都立産業貿易センターになりました。先月のボードゲームフリーマーケットは出展者側で緊張していたのに、今回は一般参加なので気が楽です。(笑)

開場30分前の9時30分に到着。

その時点で100名位は並んでいたと思います。

開場と同時に数寄ゲームさんに並ぶ。前に5名位いたかな?お目当ての『コプラス』を無事購入。

今回は事前のリサーチをあまりしていなかったので、あとはふらふらと会場を流すことに。

何やら会場奥に長い行列が。見てみると、なるほど。BakaFireさんの所でした。

『降る代に』はデジタル化も先日発表されて勢いが凄いですね!今回のリサーチ不足で何か限定があるのか分からずに断念しました…。

でも改めて考えてみると、ベーシックシステムとは別に、キャラクターを拡張で増やしていくのって最近のネットワーク対応の格闘ゲームと似てますよね。ボードゲームのビジネスモデルとして新しいと思います。

次にグランドアゲームズさんにて、前々から気になっていた『キャプテンダイス』を試遊させていただく。3つのゲームメカニクスが上手く組合わさっていて、とても計算されたシステムだと思います。

でも自分は認知メモリが低いから、早い者勝ちなこのゲーム苦手かも…。

同じ早さが鍵となる『マギアルマ』なんかが好きな人にはおすすめです。

続いては『ビーストオブバランス』を試遊。
f:id:nayuhini:20170814233624j:image

とてもハイセンスな動物のフィギュアを使ったバランスゲームです。フィギュアにはチップが埋め込んであって、台座に認識をさせるとアプリが連動して画面にも表示されます。
f:id:nayuhini:20170815002015j:image

とてもオシャレで心をくすぐられるのですが、いかんせん1万円以上は厳しい…。

次にBREMEN Gamesさんで『三角ごいた』を見させていただく。レーザーカッターでここまで切って掘ってでお金かかっているであろうに2,000円は安い!デザインもオシャレだしコンパクトにまとまっているのもとても良いです。前からごいたは欲しいと思っていたので迷わず購入。

次はスモール出版でゲーム関連書籍の福袋を発見!かなりのお買い得なので一つ購入。

うーん、今回はそんなに買うつもりなかったんだけどなぁ。(^-^;)

そんなこんなで今回はこれにて終了。

今回は前回よりも人が少なく感じました。

コミケやお盆に被ったからですかね?

あと新作が少なかったような気もしたので、それも要因の一つかもしれません。

そういえば前回は中古の販売があったのに、今回はありませんでしたね。

という事で戦利品!
f:id:nayuhini:20170815002049j:image

福袋の中身!
f:id:nayuhini:20170815002111j:image

 

 

 

 

コスタリカ 感想

f:id:nayuhini:20170805222839j:image
探検隊の一員となって南米コスタリカで動物を捕まえるゲームです。

捕まえた動物の種類や頭数によって勝利点が得られ、一番勝利点の高かったプレイヤーの勝利となります。

『山岳』『沼地』『森林』と三種類のマップタイルの裏にコスタリカならではの動物の絵が書かれています。

探検隊を進めるごとにマップタイルを裏返し動物を確認します。

動物を確認する毎に、″進む″のか″引き返す″のか判断を各プレイヤーが判断していきます。″引き返す″を選択したプレイヤーは、その探検隊にいる探検家トークンを手元に戻し、今回開いた動物タイルを手に入れます。

″進む″場合は、隣接した中で任意のタイルを選んでめくっていきます。

ここで気を付けないといけないのは、動物タイルの中に″蚊″が書かれたタイルがあることです。

1回のターンで、蚊が書かれたタイルを2枚めくってしまった場合、そのターンのスタートプレイヤーは強制的に探検終了となります。蚊が書かれた動物タイルは手に入れられないため、残りの動物しか手に入らないことになります。

探検隊は全部で6隊。各隊にそれぞれのプレイヤーの探検家がいるので、動物タイルを手にいれるのは最大で6回です。できるだけ多くの動物を手に入れるためには、周りの様子を見ながら、時には手堅く、時には大胆に探検家を引き返すタイミングを決断する必要があります。

まとめ

評価:B

『それは俺の魚だ』を少し複雑化させて深みを出したようなゲームです。

欲をだしてもっと進むのか、安全をとって引き返すのかチキンレースの要素がゲームの軸かな。マップをどう進めるのか、パズル要素もあります。

運要素が強めですが、引き際を見極める決断力こそが勝敗を決めます!

そこまで重すぎず軽すぎず、比較的安価のため、持っておいて損の無いゲームだと思います。

※参考までに、駿河屋で2200円で買いました。