『それはオレの魚だ!』コマ色塗り編
『それはオレの魚だ!』のコマは、造形が良くできているものの、いかんせん生成色だけでは味気無い!
ということで色を塗りました。
基本的な塗りはプラモデルと一緒です。
まずは離型材を流すために中性洗剤で洗います。一般的な皿洗い用の洗剤で充分です。
乾いたので、一番簡単なガンダムマーカーで塗ってみましたが、整形色が濃すぎて透けてしまう…。
うーん、こうなったら本格的に塗らねばならない!
面倒くさいけど整形色を生かす足場部分はマスキングテープを切り貼りして隠します。
うぅ、コマが多い…。4色×4ポーズで計16個。
何とか作業完了したので、次は下地材のサーフェイサーを吹きます。一般的なグレータイプを使いました。
要らないチラシを広げたら、その上にガムテープの粘着面が上になるように張り、そこにマスキングしたコマを張り付けます。
張り付け終わったら、ベランダに出してサーフェイサーを吹きます。4方から満遍なく吹き、乾いたら確認を繰り返す。斜め下からもあおるように吹いて全体がしっかり塗られるようにします。
サーフェイサーが塗り終わったら続いてはホワイトを吹きます。これも一般的なプラモデル用の白色(つや消し)で塗りました。
これはサーフェイサーとは異なり、斜め下からは吹かず、サーフェイサーのグレーが影に見えるように白を乗せています。
ここまで来たらあとは着色だけです。
プラモデルでは弱い色から塗るのがセオリーですが、今回はそこまで考えず一番面積の多い黒から塗っていきます。
黒はガンダムマーカーで塗ります。
嘴と足の黄色と魚の水色は細かいのでマーカーのままでは塗れないと判断しました。
調色皿(模型屋、量販店で購入可能)にペン先を押し付け、塗料を出して爪楊枝を筆がわりに塗っていきます。
ガンダムマーカーは渇きやすいためサクサク塗っていきます。
塗り終わったら、スミ入れ用の先が細い黒ペンで眼を入れていきます。
眼入れは魂を込める作業なので丁寧に行います。縦長の眼や横長の眼、個性が出るように全員違う眼に塗りました。
無事に眼入れが終わったら、少し薄目のスミ入れマーカーでマフラーや嘴の溝をスミ入れしていきます。
スミ入れが完了したらつや消しクリアーを吹いてほとんど終了。
マスキングテープを剥がしてはみ出た所をカッターで削ったり溶剤で溶かしたりして整えて終了。
いい感じに塗れました。
いやー、変わりましたね!最初の味気なさはなくなり、ポーズもよりコミカルに見えますね!何より愛着が湧く!!
何日かに分けましたが総作業時間は4時間位です。
缶スプレーとマーカーだけで簡単に出来るので初心者にもおすすめです!
ラビリンス 感想
1986年に製作された歴史のあるゲームです。
確かにゲームシステムのシンプルさや、コンポーネントのアートワークに古さを感じますが、むしろ古き良きテイストですね。
ゲーム概要
プレイヤー人数:2~4名
プレイ時間:30分
ジャンル:パズル/ダンジョン
ルール難易度:簡単
プレイヤーはラビリンスに潜り込んだ魔法使いとなり宝物を集めるゲームです。
プレイヤーのやることは二つだけ。
余っているタイルを押し込んでラビリンスをスライドさせること。
もう1つは自分のコマを動かすこと。
たったこれだけです!
自分の山札の一番上をめくると宝物の絵が書かれているので、同じ絵が書かれているタイルを目指してタイルやコマを動かします。
宝物のタイルにコマが乗れたらカードをオープンして宝物を得ます。これを繰り返し規定数(プレイ人数によって異なる)の宝物を手に入れます。
最終的に自分の宝物を全て手にいれて、最初にスタート地点に戻ってきたプレイヤーの勝利となります。
まとめ
評価:B+
私はダンジョン物が好きなので、このゲームはとても好みで楽しかったです。
シンプルなのに、どうタイルとコマを動かすか、誰かが勝利になってしまわないかと考える事が以外と多く、プレイヤー全員の思惑が盤面に現れ、それを感じとるのがまた楽しいですね。自分の思った通りに盤面が動いた時の爽快さはとてもテンションが上がります!
またパズル要素が強く子供でも楽しめる作品ではないでしょうか。
気になる点としては宝物が1枚分しかみれない事が少し窮屈に感じました。ローカルルールとして、カードを複数枚見ても良い事にしても違った楽しさが出そうだと思っています。でもそんなローカルルールを受け入れる拡張性もまたこのゲームの良さの一つではないでしょうか。
高円寺ボードゲームアウトレット
今日は高円寺で開催された『すごろくや』『テンデイズゲーム』『メビウスゲーム』の三店合同アウトレットセールに行って来ました。
12時開始のため、整理券を受けとるため一時間前に着くも既に12:30~の整理券。
想像していたよりも遅い整理番号で最近のボードゲーム人気をひしひしと感じる…。
そして時間になり無事に入場。
二部屋あり手前がテンデイズさんとメビウスさん、奥がすごろくやさんの部屋割り。
部屋には長机と段ボールが置かれておりそこにゲームが乱雑に置かれていました。
各店舗で3個まで計9個まで買えるとの事。
入ってから色々流していたら、周りが早々と買っていくため少し焦る。
折角だから何か買って帰りたいと思いメビウスさんで『ラビリンス』2,500円を購入。
続いてテンデイズさんの所で、ダイスの沢山入った『FLASH!』1,000円が目に止まる。
「和訳ないけど、これだけダイスが入っていて1,000円なら安いかも?!」とよく分からない思考が働き購入。
最後にすごろくやさんで『セイムワン』1,000円と『ROONY QUEST』3,100円で購入。
とりあえずよく分からないテンションで買ってしまった…。ただし後悔はしていない。
その後ボドゲ仲間と合流し、今回買った『ラビリンス』『セイムワン』『ROONY QUEST』をプレイ。
『ラビリンス』は遊んだ形跡がなく新品でした。一方の『ROONY QUEST』は遊んだ形跡があり少し汚れていましたが、特にゲームのプレイには支障が無い程度なので問題ありません。とはいえマーカーなど消耗品については少し気を付けた方が良いかもしれませんね。
アウトレットセールに行って、買って、遊んでみた感想をまとめに入りたいと思います。
まず良かった所は「安価で買える」「普段見ないゲームがみれる」「普段なら買わないゲームを買ってしまう」の三点です。
安価なのは物にも依りますが、中古屋で買うより安いと思います。またラインナップもマニアックでマイナーな物も多く、普段目にしないゲームが多目だったように感じます。
最後は良し悪しですが、周りがどんどん買っていき、何か自分も買わないといけない気分になるため、普段なら買わないゲームまで買ってしまう事です。いつもは自分の好みの物しか買わないのに、安いからとにかく買ってしまう。
しかし遊んでみると自分が普段遊ばないゲームだから新鮮味があり、自分の好みの幅が広がるのが分かりとても良いですね!
ということで、個人的には非常にお得感のあるイベントでした。次があればまた行きます!
ボードゲーム会から見るゲームの嗜好性
ネットのイベント『3D小説 bell』で知り合ったメンバーを中心にボードゲーム会を開きました。開催翌日にアンケートを取りましたので公開したいと思います。
まずは参加者の属性です。
参加者は全員で16人いましたがその中の一般参加者11人からアンケートを回収しました。(残りは主催者およびサポートメンバー)
参加者は3名ほどがボードゲーマーで、残りは2,3回遊んだことのある程度のライトゲーマーです。
性別は男性:6名、女性:5名ですね。ボードゲーム会としては女性比率が高いかと思います。
年齢は圧倒的に20代が8人と多いですね。それ以外は10代、30代、40代は一人づつです。
次は今回の遊んだゲーム会で遊んだゲームを答えてもらっています。『テレストレーション』はルールを少し改変して、遅刻した人を除いて全員で遊んだので参加率が高いです。(大人数用テレストレーションについてはこちらの記事を参照:大人数(10人以上)で遊べるゲーム)
ゲーム選びに関しては主催者側がルールを把握していたため、多少のバイアスがかかっていますが、基本は興味があるものを選んでもらっています。
ちなみに候補となるゲーム自体は今回は”スタンダードなゲーム”をテーマに選んでいます。
次に遊んで楽しかったゲームです。
『二つの街の物語』が人気高いですね!次いで『ハコオンナ』。同時に別の卓で遊んでいた二つのゲームがきっぱり分かれたのがわかります。意外なのは『カルカソンヌ』が”0”な事。これはメジャーすぎて遊んだことがあり、新鮮味が薄れていたのかもしれません。あとは総じてカード系よりもボード系が人気高いですね。
最後にどんなゲームが好きかを聞いてみました。
- 重厚な戦略性:回答数6(54.5%)
- ワイワイ盛り上がれるパーティー性:回答数9(81.8%)
- ドキドキなスリル:回答数1(9.1%)
- デザインやイラストの可愛さ:回答数4(36.4%)
- 他のプレイヤーとのコミュニケーション:回答数4(36.4%)
- 運と戦略のバランス:回答数6(54.5%)
- 簡単にルールが飲み込めるわかりやすさ:回答数2(18.2%)
あくまで選択式のアンケートなので、すべてを鵜呑みにはできませんが参考までにご覧ください。
まずは「ワイワイ盛り上がれるパーティー性」を8割の人が選んでおりダントツで1番ということですね。
ライトユーザーが多かったのも影響しているのかもしれません。ただしひとつ前のアンケートではパーティー性の高いカードゲームが面白かったゲームとして選ばれていないこともあり、最優先ではない評なのかもしれません。
また「重厚な戦略性」「運と戦略のバランス」が同点で次点につけているあたり、評が分かれたのかと思います。
一方で『ハコオンナ』が人気だったので選択肢として入れた「ドキドキなスリル」は、いまいち振るわず。ただし『ハコオンナ』を評価しているユーザーが多いのは、それだけ難しいテーマを『ハコオンナ』は上手くデザインしたという事なのかもしれません。
こんな感じで今回からアンケートを取ってみましたが、まだまだ何かを見つけるには情報量が少なすぎますね。また次回以降もアンケートは行っていこうと思います。
大人数(10人以上)で遊べるゲーム
主催しているボードゲーム会も人数が増えて今回は16人になりました。
しかし人数が増えたことで1つ問題が出ました。
「最初は全員で同じゲームで遊ぶ」というゲーム会のポリシーをどうしようかと…。
最初に皆で同じゲームで盛り上がれると、一体感が出て、その後の雰囲気が良くなるうえに、打ち上げまで共通の話題が持てるので、とても良い効果があります。
今までは『ニムト』や『エセ芸術家NYに行く』で遊んでいたのですが、流石に『ニムト』はバランスが悪くなるし、『エセ芸術家~』は時間がかかりすぎてリズムが悪くなる。
「さてどうしようか…。」と考えて思い付いたのが『テレストレーション』のカスタムです。
『テレストレーション』は、お題に対して絵と文字を交互に繰り返す伝言ゲームです。
ただしこのゲームも人数が限られているのでコンポーネントは自分で用意しなければなりません。
既製品を別のコンポーネントで置き換えるのは善くない事だと認識していますが、『テレストレーション』自体、もとは″ペンと紙だけで遊べるゲーム″だったのでそれであれば行けるかと判断しました。
用意するもの
- 白紙の紙
- クリップ
- ペン
- ストップウォッチ
- お題
白紙の紙は、100円ショップで少し厚めの紙のらくがき帳をカッターで10cm×10cmで切って用意しました。
絵と文字はセットなので行うターン数×2の倍数で用意します。
クリップとペンも100円ショップで購入。
(クリップ20個入り、ボールペン8本入り×2セット)
ストップウォッチはスマホの時計機能で充分。
お題はいくつか考慮が必要です。
- 誰もが知っていること
- 簡単に思いつけること
- 誰もが同じものを書かないもの
誰もが知っているものは基本ですね。
例えば一部の人しか知らないアニメのキャラクターとかはNGです。
簡単に思いつけることは、書きやすさに繋がります。
誰もが同じものを書かないものは、例えば『ドラえもん』や『スライム』などなNGです。
これらは既に記号化されており誰が書いても同じ様なものにしかならず不向きです。
これはキャラクターは全般ダメというわけではなく、シルエットが独特なものはダメということです。『孫悟空』であればシルエットは人型なのでOKです。
ゲームの手順
まずは1人1枚紙を配って名前を書いてもらいます。
そうしたら白紙の束を配り、名前を書いた紙を紙束の下に入れてもらいます。
そしてお題の紙を他の人に見られないように配ります。
お題をこっそり見てもらったら、紙束の一番下に入れてもらいます。
そうしたらストップウォッチで1分を設定したら、お題を絵で書いてもらいましょう。
途中で「○○秒経過!」や「文字は書かないこと」を伝えると良いです。
1分経過したら、全員にペンを置いてもらい紙束を裏向きにして左隣に渡してもらいましょう。
またこっそりと絵を見てもらったら、絵の書かれた紙を紙束の下に入れてもらい、今度は何の絵だったのかを30秒で書いてもらいます。
そうしたら次はまた左隣に回してもらうのですが、今回は2回回してもらいます。
先ほどと同様に文字を確認してもらったら、今度は3回左隣に回してもらいます。
このように1回→2回→3回→1回→2回→3回と回すことで毎回同じ人のを受け取らないようになります。
今回は″絵→文字″を3セット行いました。
終了したら、名前を書いた紙が一番上にくるはずなので、そのまま左回りで本人に戻るように回します。
自分の紙束が帰ってきたら、周りの人と自分のお題がどうなったのか、確認して楽しんでもらいましょう。
全然伝わっていなくても、ちゃんと伝わっていても、皆で見せあってワイワイ盛り上がっていました!!
これは大成功!
皆で盛り上がりすぎて、次のゲームが始められないぐらいでした!w
お題例
- 神さま
- 仙人
- 天狗
- 新幹線
- ドラゴン
- 侍
- 忍者
- カバ
- リス
- 人魚
- アイドル
参考画像
名前の紙。
お題の紙。
絵の「カバ」。
これを見た人は「迷子犬」と解釈。
「迷子犬」を読んだ人が書いた絵。
眉毛が困った感が出ていて良いですね!
これを見た人は「首輪の先が地面に置いてある犬」と細かく描写し最初の「カバ」から大きく離れました!
K2 感想
ゲームの仕様
人数:1~5人
時間:60分
ゲームの概要
その名の通り世界で2番目に高い山″K2″に登る登山ゲームです。
実際の登山家がゲームデザインに参加しているとの事で、テーマの再現度が高く、かつシビアなゲームになっています。
システムやコンポーネントはシンプルなのに、驚くほど奥深いゲームで、とても洗練されていると感じました。
とてもおすすめできるゲームです。
ゲーム概要
プレイヤーは二人の登山家(コマ)を動かして登頂を目指します。
6枚の手札には山道を登り降りするカードと、体力を回復するカードの2種類があり、そこから3枚を選んで、このターンの行動とします。
カードにはそれぞれ数字が書かれており、その数字の値だけ登ったり体力を回復したりすることができます。
体力は各プレイヤーごとにボードで管理をします。
7000mを越えた辺りから難易度が上がり、そこにいるだけで体力が奪われるようになります。また天気を表すボードがあり、悪天候だと更に体力が奪われます。
体力がゼロになったら死亡してしまうので、この先の天候を見ながら登るのか、休んで体力を回復するのか、はたまた下山するのかを考えて手札からカードを選びます。
全員がカードを伏せ終わったら、カードをオープンしてカードに書かれた数値を確認します。出した合計数が一番高かったプレイヤーはペナルティをとして、3つあるペナルティチップから1つ選んで書いてある数値を行動の値から引いてから行動します。
ただし一番高かった数字を出したプレイヤーが複数人いた場合は、ペナルティを受けずに済むので、積極的にバッティングを狙うことになります。
その後はスタートプレイヤーからプレイしたカードの処理を行い登頂を目指します。
全員がアクションを行ったらスタートプレイヤーマーカーを時計回りに渡し、次のラウンドに移ります。
ゲームは全18ラウンドを行い、最後に得点計算を行います。
得点は生存している登山家コマが到達した最高到達点に応じて得られます。
最も多くの得点を得たプレイヤーの勝利となります。
まとめ
評価:A-
これは地味ながら傑作です。
こんなにシンプルなのに、複雑な戦略がもとめられる、なんて奥深いゲームなのかと驚かされました。同時にそれをなし得ているバランスもとても良いです。
AではなくA-になった点を強いて言うならソロゲーム感が強いということでしょうか。あまり周りとのコミュニケーションが無いので、盛り上がり感は薄いですね。
また山頂に登った瞬間がピークではないので、終わりが若干寂しい感じもあります。
とはいえ良くできていているので遊ぶ機会があれば是非遊んでみてください。
ダイソー製『バランスアイスキューブ』感想
Twitterで少し話題になっていた『バランスアイスキューブ』が売っていたので早速買って遊んでみました。
ゲーム概要
青と白のブロックをハンマーで叩いてペンギンが落ちてしまったら敗けになるので、叩くブロックを見極めます。
ルーレットを回して止まったマスを処理します。マスには『青1つ』『白1つ』『青白2つ』『休み』が書かれています。
『青白2つ』はゲームバランスを考えて「青or白のいずれかを2つ」だと解釈しています。
また標準で付いてくるペンギンのコマは、市販のガチャガチャに入っているフィギュアに交換すると難易度が変わったりしてまた遊び方に幅が広がります。
まとめ
評価:A
ただ叩いてブロックを落とすだけのシンプルなゲーム。純粋に叩くのが面白い。
奥深さや戦略は無いですが、子供やお年寄りでも遊べる汎用性がとても高いです。
また価格が500円なのは、ダイソーならではの強みですね。生産力や採算、非ゲーマー向けと市場が違うからできる値段だからなんでしょうね。
本来ならAをつけるような『名作』ではないですが、価格や手に入りやすさが良すぎるため特別にAにします。